今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月4日(水)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 重要な経済指標の発表も無い中、ドル円は79円台後半で推移。
    祝日前ということもあり、NYでの値幅はわずか20銭程度と
    取引は閑散。ただクロス円の買い戻しが旺盛だったことで円が弱含む。
  • ユーロドルも大きな動意は見せず1.25台半ばから前半で堅調に
    推移。欧米の追加緩和期待が強くドルが主要通貨に対して売られる展開に。
  • 昨日のアジア市場で豪ドル円が2ヵ月振りに82円台まで上昇。
    欧州債務問題の一服を手掛かりに「リスクオン」がやや強まる。
  • 株式市場は取引時間短縮にも関わらず反発し、ダウは72ドル高。
    ここでも追加緩和期待が高まり、商品市況なども反発。
  • 債券相場は反落。10年債利回りは小幅に上昇し1.62%台に。
  • 金、原油はともに大幅な上昇を見せる。原油価格は87ドル台まで買われ、
    5月末以来の水準を回復。


    ドル/円79.72 〜 79.93
    ユーロ/ドル1.2559 〜 1.2627
    ユーロ/円100.20 〜 100.82
    NYダウ+72.43 → 12,943.82ドル
    GOLD+24.85 → 1,621.80ドル
    WTI+3.91 → 87.66ドル
    米10年国債+0.041 → 1.628%



    本日の注目イベント

    • 豪   豪5月小売売上高
    • 中   中国6月HSBCサービス業PMI
    • 欧   ユーロ圏5月小売売上高
    • 欧   メルケル・独首相、モンティ・伊首相と会談
    • 米   NY市場休場(独立記念日)
      「独立記念日」を控えNY市場はやや祝日ムードだったようです。


      ドル円は79円台後半でのもみ合いに終始し、方向感はありませんでした。


      それでも豪ドル円などのクロス円に買い意欲が観測され、ドル円での堅調さに繋がっています。





      豪ドル円が堅調に推移し、昨日アジア市場では約2ヵ月振りに82円台に乗せ、現在も同水準で推移しています。


      円が特に弱くなったわけではなく、豪ドルが米ドルに対して大幅に上昇していることが背景です。


      豪ドルは「リスク通貨」の代表です。市場が「リスク」を取れる状況になると買われる傾向があります。


      同じように分類されるのが「株式市場」です。





      代表的な株式の指標であるNYダウは6月は堅調に推移しました。


      追加緩和への期待と、欧州危機ではギリシャのユーロ圏からの離脱の可能性が後退し、最悪の事態を回避できたことや


      さらに、EU首脳会議では銀行支援の枠組みで「合意」に至ったことが株価の上昇に繋がりました。


      その結果、豪ドルは対米ドルでは0.95台半ばから、今朝は1.29前後まで上昇しています。


      ドル円の水準はそれほど大きな変化はありませんが、「豪ドル・米ドル」のレートと「ドル・円」のレートとを


      掛け算した結果が「豪ドル・円」になるため、豪ドル高円安傾向に推移したことになります。





      欧州危機の拡大を背景に88円台から74円台まで約14円以上の下落を見せた豪ドル円は、82円台を記録した


      ことで、その下落分の約50%以上を回復したことになります。


      今後の予想ですが、豪ドル円はまだ77−82円のレンジ内にいると考えます。


      82円台半ばを超えてくる可能性はありますが、まだ80−85円のレンジに突入したとは考えられません。





      日足を見ると、82円台半ばを超えたところに「120日移動平均線」など、テクニカル上のレジスタンス・ポイントが


      集まっています。


      もっとも、82円70銭を超えれば一目均衡表の「雲」を上抜けし、上昇に弾みがつくという見方もできなくはありません。


      しかし、「雲」は先行スパンです。


      現在「雲」のねじれが具現しそうな状況になっています。


      ここから見る限り、豪ドル円はもうしばらく上昇が続く可能性はありますが、登山でいえば「そろそろ9合目」あたりに


      いると考えられます。





      今週のECB理事会では0.25%の政策金利引き下げが予想されています。


      域内景気を刺激するという意味でユーロにとっては「好材料」と見られます。


      米国でも、このところの経済指標の悪化を手掛かりに「追加緩和」観測が高まっています。


      次回かあるいはその次のFOMCで実施されるのではとの期待もありますが、これも週末の雇用統計の結果次第という


      ことになります。





      仮に雇用統計が悪く、追加緩和期待が急速に高まれば、株式市場は好感し、ダウは急上昇するケースも考えられそうです。


      上述のように、株価の上昇は豪ドル買いに繋がることから、さらに上昇して83円を目指すこともあるかもしれません。


      また、本日の小売売上高を含め、今週は豪経済指標の発表が相次ぎます。


      昨日の住宅建設許可件数のように、最近の豪経済指標は「上振れる傾向」があります。


      そのため、テクニカル上では決済タイミングを探り、「売り場」を探す場面かと思いますが、経済指標には注意が必要です。





      本日のドル円では下値リスクは少ないと思いますが、80円台に乗せられるかどうか・・・。


      NY市場が休場のため値幅は小さいと思われます。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和