2012年7月6日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ECBは市場予想通り、政策金利を0.25%引き下げ、0.75%と
過去最低水準にすることを決定。同時に中国人民銀行も政策金利を
2ヵ月連続で引き下げ、BOEも量的緩和策の拡大に踏み切る。 - ドル円は80円台に乗せる場面があったものの、アジア時間に記録した
80円10銭辺りで頭打ち。ドル高が進みやすい中、円にもやや売り圧力が。 - ECBの利下げを受け、ユーロドルが急落。1.25台前半から
1.23台半ばまで、約1ヵ月振りの安値水準を記録。その後やや反発し
1.23台後半で引ける。 - 株式市場はADP雇用者の増加を受け続伸したものの、その後の経済指標の
悪化で相殺された格好に。結局ダウは47ドル安で取引を終える。 - 債券相場は反発。ECB総裁が欧州の景気下振れリスクに言及したことから
安全資産へに需要が拡大。1 - 金、原油は世界景気の減速懸念からともに反落。
- 6月ADP雇用者数 → +17.6万人
- 新規失業保険申請件数 → 37.4万件
- 6月ISM非製造業景況指数 → 52,1
ドル/円 79.65 〜 80.09 ユーロ/ドル 1.2364 〜 1.2446 ユーロ/円 98.79 〜 99.37 NYダウ −47.15 → 12,896.67ドル GOLD −12.46 → 1,609.40ドル WTI −0.44 → 87.22ドル 米10年国債 −0.029 → 1.599%
本日の注目イベント
- 日 ラガルド・IMF専務理事講演(東京)
- 独 独5月鉱工業生産
- 英 英6月生産者物価指数
- 米 6月雇用統計
- 加 カナダ6月失業率
- 加 カナダ6月建設許可件数
ユーロドルが約1ヵ月振りに1.23台半ばまで売り込まれました。
ECBが市場予想通り政策金利を0.25%引き下げことは、ある程度市場に織り込まれていたことでしたが、
他の量的緩和策には踏み切らなかったことと、米ADP雇用者数が大きく伸びていたことでドル高が
進んだことなどが背景と思われます。
それにしても、1.23台半ばまで売られたことにやや驚いています。
ユーロはこの日、対ドルだけではなく、円やカナダドル、豪ドルに対しても大きく売られています。
ECBのドラギ総裁は理事会後の記者会見で、「政策委員会は引き続き、段階的で緩慢な回復を年末ごろに
予想している」とし、「今や下振れリスクが顕在化しているものの、基本的なシナリオは変わっていない」
と語り、インフレ率はECBが上限と見なす2%を下回り、今後の追加利下げにも含みを持たせています。
同総裁は昨年12月に就任し、先ず最初に行ったことは「利下げ」でした。トリシェ前総裁が利上げを行ってそれほど
長い期間が経過していないにも拘らず利下げを断行しましたが、今回はその時以来となる「追加利下げ」でした。
欧州は景気後退が続き、失業率も域内全体ではユーロ創設以来最悪の11.1%です。
財政の出動には制限があることから、政策面で景気を刺激したいということですが、ソブリンリスクの危機がようやく
回避できたら、これも想定内のことですが今度は市場の関心が「実態経済」に移ってきています。
1.23台半ばまで下落しユーロドルは、これで下値のサポートは見当たりません。
5月に記録した1.22台後半が視野に入ってきたと思われますが、ここからは6月にかけて1.27台半ばまで
反発した経緯もあり、上値が重い展開が続くと思われますが売る方にも慎重さが要求されます。
今晩の雇用統計の前哨戦となるADP雇用数が「予想外」の伸びを見せました。
市場予想を8万人ほど上回る17万6千人で、5月分も上方修正されています。
「本番」の雇用統計では10万人増の予想ですが、俄然こちらにも期待が高まってきました。
ただ、毎度のことですが、この両統計は調査方法が異なるため、必ずしも一致するわけではありません。
ですから、改善期待は膨らみますが期待倒れにならによう注意が必要です。
昨日はECBだけではなく、中国人民銀行も2ヵ月連続の利下げを決めています。
インフレ懸念が後退し、第2四半期GDPでは目標の8%に届かないのではないかとの予想もあるなか、景気刺激策を
優先した格好です。
またイングランド銀行も資産買い取りプログラムの規模を500億ポンド(約6兆2000億円)拡大し、
3750億ポンドにすることを決定しています。
欧州と中国が緩和策に動いたことで、今後はFRBと日銀の対応が注目されます。
より積極的な緩和策に動いた方が自国通貨安に繋がるため、再び「通貨安競争」に入った感もありますが、
FRBは今月31ー1日にFOMCを開催し、日銀は来週11−12日に政策決定会合を開きます。
FRBはもちろん本日の雇用統計の結果を重視しますが、既に景気見通しを下方修正しています。
一方日銀は、支店長会議などでも「景気は緩やかに回復していく」との認識を示しています。
このあたりの違いが今後の両中銀の追加緩和にどのように影響していくのかも、一つのポイントになろうかと思います。
ドル円はやや上値を試す展開に見えますが、80円台が重いことも確認されています。
ユーロ円などのクロス円がもう一段売り込まれると、79円台半ばをテストする可能性もありあますが、
雇用統計の内容がどちらかにぶれると仮定して、日足ベースでのメドは下値は78円95銭(200日移動平均線)
と、上値は80円63銭(100日移動平均線と雲の上限)辺りが重要なレベルと考えます。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



