今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月9日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米雇用統計が予想ほど改善していなかったことを受け、ドル円ではドル売りが
    優勢となり79円50銭まで下落。ユーロ円の売りも活発となり
    97円65銭と約1ヵ月ぶりの水準まで売られる。
  • ユーロドルは約2年ぶりの安値を記録。スペインの長期債が再び7%を
    超えてきたことを手掛かりにユーロ売りが加速。6月1日に記録した
    1.22台後半の直近安値も割り込み1.2260までユーロ安が進行。
  • 株式市場は続落。雇用統計の改善期待が失望に変わり、ダウは124ドル安
    と大幅に下落し、1万2800ドル台を割り込む。
  • 債券相場は続伸。雇用統計の悪化を受け追加緩和期待から買い優勢の
    展開となり、10年債利回りは6月5日以来の1.550%台まで低下。
  • ユーロドルでドル高が進んだことから金、原油はともに大きく売られる。
    金は1週間ぶりに1600ドル台を割り込む。
  • 米   6月非農業者部門雇用者数 → +8.0万人
  • 米   6月失業率 → 8.2%


    ドル/円79.50 〜 79.93
    ユーロ/ドル1.2260 〜 1.2386
    ユーロ/円97.65 〜 98.92
    NYダウ−124.20 → 12,772.47ドル
    GOLD−30.50 → 1,578.90ドル
    WTI−2.77 → 84.45ドル
    米10年国債−0.049 → 1.550%



    本日の注目イベント

    • 日   6月景気ウォッチャー調査
    • 中   中国6月消費者物価指数
    • 中   中国6月生産者物価指数
    • 独   独5月貿易統計
    • 欧   独6月卸売物価指数(12日までに発表)
    • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュセル)
    • 欧   ドラギ・ECB総裁、欧州議会で証言
    • 米   5月消費者信用残高
    • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



      6月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数がプラス8万人、失業率は前月と変わらず8.2%でした。


      ADP雇用者数が事前予想を大幅に上回る改善を見せたことから、米大手投資銀行なども雇用者数を


      上方修正するなど、改善期待感が強かった分株式市場などが大幅に下落したようです。





      この結果を受けて、今月末の米FOMCで即追加緩和が実施されるかどうかは「微妙な状況」です。


      5月の雇用者数は6万9千人から7万7千人に上方修正されたこともあり、追加緩和については今後の


      経済指標の結果を見極める必要があります。


      製造業がさらに縮小し、消費者信頼感も不透明感を増し、加えて株価の下落が鮮明になるようだとFRBも


      追加緩和に動くと見られますが、現段階で今回の雇用統計の結果を受け追加緩和への期待がやや高まった


      という状況で、実施されるかどうかの判断はつきません。





      ドル円は依然として方向感がでてきません。


      79円半ば〜80円前半のレンジが抜けきれません。相次ぐ米経済指標の悪化でドルの上値が重く、


      特に80円半ばが抜けない一方、米経済指標の内容や長期金利の水準を考えたら「ドルは健闘している」


      と言えなくもありません。


      その結果「底値固めをしている」とも考えられますが、そう簡単に上昇に転じる状況でもありません。


      そんな中で、「一目均衡表」の「基準線」が今日から上向きに転じてきました。(日足)


      この基準線は相場の先行きを示すことで知られ、上向けば上昇し、下向きになると先行きの相場が下落に転じると


      されています。


      これは6月1日の雇用統計発表直後にドル円が一時的にも77円66銭を記録したことが背景ですが、


      ここからドルを売りこむ際には注意が必要です。





      方向感が出ないドル円に比べユーロドルの下落傾向は鮮明です。


      先週末のNY市場では、これまでの直近安値であった1.2289を割り込み、1.2260まで


      下落しています。


      スペインの10年債利回りが再び7%を超えてきたことが材料視されたと見られますが、基本的には先の


      EU首脳会議の合意でも欧州危機の解決には至らないと、市場が考えていることがユーロ売りに繋がっている


      ということです。


      また、ユーロの政策金利が0.25%引き下げられたことで、投機筋がユ−ロを低コストで調達しやすく、


      そのユ−ロを売って高金利通貨に投資する「ユーロキャリー」が活発になっているとの指摘もあります。


      本日から始まるユーロ圏財務相会合が再び注目されます。





      豪ドル円は先週1週間は81円台半ば〜82円台前半で堅調に推移して来ました。テクニカルの一部では


      さらなる上昇も示唆していましたが、結局ユーロの大幅下落に引っ張られる型で81円前半まで下落しています。


      「4時間足」のサポートは80円60−70銭辺りにあり、さらに80円40−45銭にもあります。


      ユーロドルが1.20を割り込むなど、ここからさらに大きく下落しないとすれば、豪ドル円では「買い場」を


      探す展開でいいのではないかと思います。


      「日足」チャートでの「基準線」は依然として上向きで推移しています。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和