今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月12日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は円買いが優勢に推移したものの、FOMC議事録が
    発表されると、QE3実施観測が後退しドルが買い戻される展開に。
    NYでは79円14銭まで円が買われたが、その後急速に売られ
    79円後半までドルが反発し79円70−80で引ける。
  • ユーロドルも買い戻しが優勢だったものの、1.23台には乗せられず
    ドル買い戻しの流れから1.22台前半までユーロ安が進む。
  • 株式市場は5日続落。FOMC議事録の内容が、追加緩和を巡って
    意見が分かれていたことから売りものが優勢だった。
    ダウは48ドル安の1万2600ドル台に。
  • 債券相場は反落。10年債利回りは1.5%台を再度割り込むか
    どうか注目されたが、引け値ではやや金利が上昇し1.51%台に。
  • 金は続落し、原油価格は反発。
  • 5月貿易収支 → 487億ドルの赤字


    ドル/円79.14 〜 79.79
    ユーロ/ドル1.2212 〜 1.2284
    ユーロ/円97.00 〜 97.73
    NYダウ−48.59 → 12,604.53ドル
    GOLD−4.10 → 1,575.70ドル
    WTI+1.90 → 85.81ドル
    米10年国債+0.013 → 1.515%



    本日の注目イベント

    • 豪   豪6月雇用統計
    • 豪   ロウ・RBA副総裁講演
    • 日   日銀金融政策会合
    • 日   白川日銀総裁講演
    • 欧   ユーロ圏5月鉱工業生産
    • 欧   ECB月例報告
    • 欧   イタリア短期国債入札
    • 米   6月財政収支
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



      昨日発表された6月開催のFOMC議事録では、「数人のメンバーが、雇用を促進しインフレ目標を


      達成するため、追加の刺激策が必要になるとの見解を表明した」と記されており、他の2人のメンバーは


      「景気がさらに悪化した場合には追加緩和が正当化されるだろうとの見方を示した」とありました。





      このような議事録の内容を見る限り、追加緩和はすぐに実施されることは無いにしても、ほとんどのメンバーが


      必要な場合には実施することが望ましいといった意見に集約され、それほど「ドルが買い戻される材料」では


      なかったのではと思いますが、市場では「追加緩和を巡って意見が分かれた」ことに着目したようです。


      ドルは対円でも対ユーロでも買い戻され、特に対円ではドルの底値から60ポイント以上の反落を見せ、


      昨日の段階では上値が重いと見られていた「79円50銭」も軽々と上抜けしています。





      今回の議事録の内容を考慮すると、月末開催されるFOMCでも「追加緩和は見送られる」公算が高まってきました。


      ただ、多くのメンバーは「欧州の危機状態が米国に波及した場合は、速やかに対応できるように十分な準備を


      整えておくことが重要」との意見で一致しています。


      今後欧州危機が拡大して、金融システムが機能しないような状況になれば直ちに「QE3」が実施される


      との印象を市場に与えたことにはなりますが、実施するかどうかの判断基準の軸足が、国内事情よりも海外事情に


      やや移ったような印象を覚えます。





      ドル円はドルの底値から60銭以上も反発したことで、短期の「MACD」などはゴールデンクロスを示現しています。


      結果的に観れば、今週この欄んで述べました「一目均衡表」の「基準線」が上向きを示してことは正しかったことになります。


      テクニカル上では既に「4時間足」までは上昇パターンに入っており、昨日までレジスタンスポイントであった


      79円50銭近辺が、今度はサポートポイントを形成しつつあります。


      そのため、上値が重いとの印象が強かったドル円は、下値も堅いとのイメージも醸成され、79−80円の


      レンジ内で膠着する可能性がさらに高まってきたと思われます。





      上値のメドは80円台に乗せるられるかどうかということになりますが、その前では79円78銭が意識されます。


      昨日のNY市場もこの水準で上昇を止められていますが、これは「8時間足」の200日移動平均線が


      抵抗を見せる水準だったからです。


      また、80円台では、80円15銭に120日移動平均線(日足)があり、こちらも意識されそうです。


      もっとも、仮に80円台を回復することができれば、そこからの上値は重いとしても市場参加者の相場観が


      「上方修正」されることになり、時間をかけながら上値を試す展開になることも考えられそうです。





      本日は日銀の金融政策決定会合の結果が発表されます。


      早ければ昼過ぎに発表されますが、政策変更はないと言うのがほぼ市場のコンセンサスになっていますが、


      その内容がアナウンスされると、「織り込み済み」の割には円高方向に振れる傾向があるため注意が必要です。


      ここ2ヵ月ほどそのような動きがあったと記憶していますが、無いとは思いますが、万が一追加緩和を決めた場合の


      リスクにも備えが必要です。


      ブルームバーグの調査によると、13人の「日銀ウォッチャー」の内、9人が現状維持を予想しているそうです。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和