今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月18日(水)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は概ね79円台前半で推移。バーナンキ議長の議会証言では
    特に目新しい発言はなく、79円05−10銭で引ける。
  • ユーロドルはアジア市場では1.23台に乗せたものの、上値の重さは
    変わらず。株価が反発し、リスク回避の流れがやや後退したことで
    ユーロ買い戻しの流れが優勢となり1.22台後半で取引を終える。
    ドル円で円が売られた分、ユーロ円も反発し97円台に。
  • 株価は神経質な展開から反発。バーナンキ議長が追加緩和の実施時期
    について言及しなかったことから、ダウは80ドルを超えて下げる場面も。
    大引けは78ドルのプラスで引ける。
  • 債券相場は反落。株価が反発したことで10年債利回りは1.5%台を回復。
  • 金は続落し、原油は小幅ながら5営業日続伸し89ドル台に。
    在庫が減少しているとの観測が手掛かり。
  • 6月消費者物価指数 → 0.0%
  • 6月鉱工業生産 → +0.4%
  • 6月設備稼働率 → 78.9
  • 7月NAHB住宅市場指数 → 35


    ドル/円78.95〜 79.17
    ユーロ/ドル1.2189 〜 1.2299
    ユーロ/円96.41 〜 97.27
    NYダウ+78.33 → 12,805.54ドル
    GOLD−2.10 → 1,589.50ドル
    WTI+0.79 → 89.22ドル
    米10年国債+0.037 → 1.508%



    本日の注目イベント

    • 日   日銀金融政策決定会合議事録要旨(6/14,15日分)
    • 英   BOE議事録
    • 欧   英6月失業率
    • 米   6月住宅着工件数
    • 米   6月建設許可件数
    • 米   地区連銀経済報告(ベージュブック)
    • 米   バーナンキ・FRB議長下院で金融政策報告
    • 米   ガイトナー・財務長官講演
    • 米   4−6月期決算 → バンク・オブ・アメリカ、アメックス、IBM



      バーナンキ議長の議会証言からは特に目新し内容の発言は無く、「これまでの文言の繰り返しに終始した」


      との印象が残ります。


      議長は上院で経済活動と金融政策について説明し、「米経済は回復が続いているが、経済活動は上期に


      若干減速したように思われる」と指摘。


      「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」と、追加緩和


      には含みを持たせましたが、実施時期については言及しませんでした。





      市場は「小売売上高など、米経済指標の悪化傾向が鮮明」になってきたことから、これまでより、一歩踏み込んだ


      発言を期待していた向きもあったため、やや失望感が先行する格好となり、株式市場などが一時売り込まれる


      場面や、ドルが買い戻される状況も見受けられました。


      議長は失業率についてもこれまでと同様に「いらだたしいほど遅い」との認識を変えず、失業率の水準が


      依然高いことを指摘しました。





      しかしそれでも追加緩和の実施時期を早めるような発言はなく、FRB内部でも追加感には慎重な見方が増えている


      のではないかといった見方も一部にあるようです。


      もっとも、追加緩和で景気を刺激しても労働市場改善への影響は限定的だとの認識もあり、議会に対して「財政の崖」を


      巡って、迅速に対応するよう苦言を呈しています。


      その上で、米景気にとってのリスクは「欧州危機の影響と財政問題」であることを明言しています。





      議会証言からは結局、必要ならいつでも行動する用意があるものの、欧州情勢を考慮するとまだ「カード」は切れない


      という、FRBの置かれている困難な状況が浮かび上がってきます。


      長期金利は既に史上最低の水準まで低下し、企業の設備投資意欲を支援していますが、景気の先行きが不透明なことで


      企業の借り入れも伸びず、雇用の増加には至っていません。


      まさに「笛吹けど踊らず」といった状況です。





      ユーロドルは1.23台に乗せた後再び1.21台まで下落し、1.22台後半まで反発しています。


      これで先週木曜日から4日連続で1.21台割れをテストしていますが、押し戻される展開が続いています。


      やはりユーロドルのショートが高水準で、下がったところはしっかり買い戻しのオーダーが入ってくることが


      背景かと思われます。


      反対に、1.23台半ばを超えてくると「日足」のMACDもゴールデンクロスを見せそうな状況です。


      実際、「日足」のチャートでは下値が徐々に切り上がっているのが見て取れます。


      不用意なショートは避けたいところです。





      ドル円も79円台で小動きですが、現在「日足」の200日移動平均線前後で推移しています。


      追加緩和期待がやや後退し、米長期金利が反発したことで重要な水準である78円台半ば割れが若干遠のいた様ですが


      まだ安心はできません。


      上値が重い展開は変わらないため、どこまで79円台維持ができるかが焦点になります。


      依然として明確な方向感はありません。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----
      7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和