今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月19日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は79円台が依然重く、押し戻される展開が続くものの、
    トレンド形成のきっかけもつかめず膠着状態。
    ユーロ円の下落もあり78円76銭まで売られ、同80銭近辺で
    引ける。
  • ユーロドルも1.23台が壁となり下落。メルケル独首相の
    欧州危機は終わっていないという趣旨の発言で売られ、1.22台前半
    まで下落したがショート筋の買いで1.22台後半まで反発。
  • 株価は大幅に続伸。企業の好決算が続いたことで業績相場の様相。
    ダウは103ドル高と1万2900ドル台を回復。
  • 債券相場は反発。バーナンキ議長が下院の議会証言で、米国の
    財政状況は持続不可能だと改めて表明したことを手掛かりに、安全資産
    への需要が高まった。
  • 金は5日続落。一方原油は6営業日続伸し90ドルを伺う水準に。
  • 6月住宅着工件数 → 76.0万件
  • 6月建設許可件数 → 75.5万件


    ドル/円78.76 〜 79.11
    ユーロ/ドル1.2218 〜 1.2287
    ユーロ/円96.49 〜 96.85
    NYダウ+103.16 → 12,908.70ドル
    GOLD−18.70 → 1,570.80ドル
    WTI+0.65 → 89.87ドル
    米10年国債−0.014 → 1.494%



    本日の注目イベント

    • 日   5月景気動向指数(改定値)
    • 欧   スペイン長期債入札
    • 英   英6月小売売上高
    • 米   7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   6月中古住宅販売件数
    • 米   6月景気先行指数
    • 米   4−6月期決算 → モルガン・スタンレー



      79円台前半でのせめぎ合いが続くものの、なかなか上昇のきっかけを掴めず再び78円台に


      押し戻される展開が続いているドル円です。


      昨日は米長期金利が再び1.49%台まで低下し、ドル売り材料と捉えられています。


      米企業決算の発表がピークを迎え、約7割程度の企業が好決算を発表したことで、企業業績への


      不安は後退し、株式市場に資金がやや回帰し始めている状況です。





      今後のFOMCの政策決定にも影響を与える地区連銀経済報告(ベージュブック)では、8地区で


      景気は緩やかに回復していると報告され、3地区が横ばいとの結果でした。


      ただ、雇用については回復が遅いとの報告が多く、バーナンキ議長が議会で証言した内容と合致する結果と


      なっています。


      全体として景気回復のスピードは遅く、欧州危機などが拡大した場合、その影響を回避できないような


      脆弱な状況が続いているといった認識です。





      前日の上院に続き下院でも証言を行ったバーナンキ議長はやや言い回しを変えて、「金融当局が


      利下げし、景気回復に向けて支援を提供する。そして景気が自律的に回復できる時点に達した時には、


      当局は退き、パンチボウル(刺激策)をかたずける」と語っています。(ブルームバーグ)


      また、インフレ率についても、原油価格の下落で当局が目標とする2%か。それを下回る水準で推移する


      との認識を示しています。


      結局2日間の議会証言では、市場が期待していた追加緩和の実施時期に関する「ヒント」は与えてくれませんでした。


      今月末から来月1日にかけてFOMCが開かれますが、現在の状況では、ここでも特に金融政策の変更はないとの


      見方に傾いてきました。


      そして8月にはFOMCはありませんが、恒例の「ジャクソンホール」での演説にいやがうえにも期待がかかります。





      ぱっとしない経済指標が相次ぐ中で、前回も指摘しましたが、住宅市場に明るさが戻りそうな気配です。


      6月の住宅着工件数は76万件と、実に約4年ぶりの高水準と発表されました。


      5月に比べ4万5000件増加し、市場予想よりも1万5000件増加していました。


      ただ、建設許可件数が市場予想を下回っていたため相場へのインパクトはありませんでしたが、前日発表された


      住宅価格指数の上昇など「住宅市場の底入れ」が徐々に確認される状況になっています。


      家を建てると、耐久財などへの支出も見込めることから、消費全体に与える影響は少なくありません。


      現時点では、住宅市場が底入れを終えて拡大にむかったかどうかはまだ判断できませんが、リーマンショック以降


      最も回復が遅れていた「住宅」で回復の兆しが見てきたと言えそうです。





      本日もどんよりした相場展開が続きそうです。


      アジア時間ではユーロドルもなかなか方向感が出てこなくなっています。


      欧州ではスペイン国債の利回りが再び上昇傾向を見せ始めています。


      スペイン長期債の入札が予定されていることから、結果次第ではユーロに影響を与えることになります。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----
      7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和