今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月20日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の悪化を手掛かりにドル円は78円台半ばを割り込み、
    78円42銭まで下落。その後は株価の上昇もありやや値を戻し78円
    55−60銭前後で引ける。上値が徐々に切り下がりドルの底値を
    試す展開が優勢に。
  • ユーロドルは依然1.23台が重く、この日も同水準突破を試したものの、
    スペイン国債の利回りが上昇したことなどを背景に1.22台前半まで下げる。
  • 豪ドルが続伸。対ドルでは約11週間ぶりとなる1.04台前半まで上昇し
    対円でも82円を試した。ユーロが売られ、高金利の豪ドルの魅力が再評価された
    格好に。
  • 株価は3日続伸。企業の好決算が下支えになっているものの、経済指標の悪化が
    上値を抑えた。ダウは34ドル高。
  • 債券相場は反落し、10年債利回りは1.5%台に。米国債は堅調な地合いが続いて
    いるが、利回りは1.5%前後でもみ合い。
  • 金は6日ぶりに反発。原油は6営業日続伸し2ヵ月振りに92ドル台に乗せる。
    中東情勢の緊迫から原油生産量が減少するとの観測が台頭し大幅高に。
  • 7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → −12.9
  • 新規失業保険申請件数 → 38.6万件
  • 6月中古住宅販売件数 → 437万件
  • 6月景気先行指数 → −0.3%


    ドル/円78.42 〜 78.69
    ユーロ/ドル1.2229 〜 1.2309
    ユーロ/円96.14 〜 96.65
    NYダウ+34.66 → 12,943.36ドル
    GOLD+9.60 → 1,580.40ドル
    WTI+2.79 → 92.66ドル
    米10年国債+0.017 → 1.511%



    本日の注目イベント

    • 独   独6月生産者物価指数
    • 加   カナダ6月消費者物価指数



      新規失業保険申請件数は39万件に近い増加を示し、期待された中古住宅販売件数は大幅に予想を下回り、


      さらにフィラデルフィア地区の経済活動が、拡大、縮小の分かれ目となる「ゼロ」」を大きく割り込むなど


      米経済指標の悪化が続いています。





      これらの発表を受けて、追加緩和の観測が高まりドル円は78円台半ばを割り込み、一時78円42銭まで


      売られました。


      もっとも、昨日の東京タイムからその兆候は見られ、株価が堅調に推移しながらもドル円が下落していました。

      78円台半ばはテクニカルでも重要なレベルで、ここを下抜けしたことで、強気派は円が77円を試す、との


      印象を強め、ドルロング派はストップロスのドル売りでポジションを手じまいしたものと思われます。





      「日足」チャートでは重要な200日移動平均線を下抜けし、「雲」も完全に抜けており、MACDも「ゼロの軸」を


      下回るなど、チャート上ではドルの下落を示唆しています。


      また、米長期金利も1.5%前後で定着し、ユーロドルの下落が小康状態ではあるものの「リスクオフ」の流れが


      基本的に継続されていると考えられます。





      昨日のNY市場では78円42銭まで下落したものの、一気に77円台を試す展開ではありませんでしたが


      79円台に戻すわけでもなく、徐々に上値の重さが増しているように思えます。


      ここ1週間程度では78円を試す場面もあるのではないかと見ています。


      やや気になるには「リスクオフ」の流れが続いている割には日米ともに株価が堅調なことです。


      株価の予想外の上昇があると、債券価格が下落し米金利の上昇に繋がることから、ドル円も反発を見せる


      可能性があるため株価にも注意が必要です。


      また、今週一度ありましたが、財務大臣による「口先介入」にも要注意です。


      海外市場では予想外に反応した経緯もあります。





      不気味なのはユーロドルです。


      再三指摘していますが、1.23台前半が壁になり反発は限定的ですが、一方で「日足」を見ると


      連日ユーロの安値が「きれいに切り上がっています」。


      ユーロドルの一段の下落を予想している市場参加者も、1.20割れがないことから早めの買い戻しを


      行っていると見られ、これが底値を切り上げていると予想されます。


      1.23台にしっかり乗せてくると予想外の反発もありえるのではないかと見ています。


      スペイン国債が再び7%の危険水域に近づいていることにも反応していません。





      本日もドル円の上値が重い展開が続くと予想しますが、78円90銭あたりを抜けると、79円をつっかける


      可能性もあります。


      下値は78円40銭程度を見ていますが、基本的には明確なトレンドがない中、トレンドを模索している


      状況かと思います。


      豪ドル円が2週間ぶりに82円台に乗せてきましたが、ここから上値では利食いの売りが出易い水準です。


      それらをこなして82円台が維持できれば、もう一段の上昇も期待できそうです。





      昨日の東京地方は35度を記録した後急速に温度が下がり、今朝は快適です。


      気温の変化が大きいため体調管理が大変です。


      明日からは多くの学校で「夏休み」が始まります。


      長いようで短い「夏休み」です。


      良い週末を・・・・。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----
      7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和