今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月23日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • スペイン不安の再燃からドル円は円買いが優勢となり、78円46銭まで
    下落。ユーロ円が2000年以来の水準となる95円35銭まで下落するなど
    クロス円での円買いがドル円を押し下げる。
  • ユーロドルは一気に下値を切り下げ、1.21台前半まで下落。スペインの
    財政、金融問題が再燃し、同国の10年債利回りは7.3%台まで売られる。
  • 株式市場は欧州問題を嫌気して大幅に下落。ダウは120ドル安と、
    企業の好決算も帳消しに。
  • スペインの自治州の財政問題を手掛かりに債券は大幅に上昇し、10年債
    利回りは過去最低水準に迫る1.45%台で引ける。
  • 金価格は小幅に続伸し、原油はこのところの急騰劇が一服し反落。


    ドル/円78.46 〜 78.62
    ユーロ/ドル1.2144 〜 1.2204
    ユーロ/円95.35 〜 95.88
    NYダウ−120.79 → 12,822.57ドル
    GOLD+2.40 → 1,582.80ドル
    WTI−1.22 → 91.44ドル
    米10年国債−0.061 → 1.450%



    本日の注目イベント

    • 豪   豪第2四半期生産者物価指数
    • 中   中国 7月HSBC製造業PMI
    • 欧   ユーロ圏7月消費者信頼感
    • 欧   モンティイタリア首相、ロシア訪問プーチン大統領と会談



      ユーロ円が週明けのオセアニア市場で一時95円を割り込み、先週末のNYクローズから


      「下方に窓を開け」取引されています。





      先週末の海外市場ではスペインの財政、金融問題が再燃し、ユーロが大きく売られ、安全通貨である


      ドルと円が買われ、株式市場も大幅に下落し、安全資産の債券が買われるなど「リスクオフ」が


      再び加速する流れとなっています。





      ドル円自体は「やや蚊帳の外」と言った状況ですが、ユーロ円などクロス円が下落した影響を受け


      上値の重い展開が続いています。


      小康状態を保っていた欧州危機がスペインの債券価格の下落(金利の上昇)で再び勢いを増す気配です。





      スペインへの銀行支援は20日の電話によるユーロ圏財務相会合で最大1000億ユーロ(約9兆5千億円)を


      支援することを決めましたが、資金の出し手が不透明です。


      本来7月1日に立ち上がる予定だったESM(欧州安定メカニズム)が、ドイツでは一部野党が憲法違反として


      提訴したことなどで創設が遅れています。





      またスペイン国内ではバレンシア州に続き、カタルーニァ州なども政府に金融支援を要請し、スペイン紙「パイス」


      によると、同州を含む6州が中央政府に支援を要請すると伝えられています。


      この結果同国の10年債利回りは7.3%台まで売られ、ユーロ創設以来の水準まで上昇しました。


      週末に実施された2年債と5年債の入札では需要が低調で、他の欧州諸国に比べ「不人気差さ」が際立ってきました。


      2年債についてはドイツ国債がマイナス金利になっただけではなく、ここにきてフランス、オランダ、オーストリアなど、


      高格付け国の債券もマイナス金利を記録するなど、「国債投資の選別」が鮮明になってきました。





      これらを背景に先週木曜日まで下値を切り上げ、1.22台割れがやや遠のいていたユーロドルは一気に


      1.22を割り込み、今朝方のオセアニアでは1.2106までユーロ安が進みました。


      いよいよ1.20台割れが意識されるような展開になってきたと思われます。


      市場の関心はスペインの財政問題に移っており、長期債の利回りを考えるとスペインが支援要請を行う


      可能性は極めて高くなったと言えます。


      「ギリシャはともかくとして、危機がスペインにまで及んだら・・・」といった市場の懸念が徐々に現実的になって


      きそうです。





      今週は上記スペイン情勢を睨みながらの展開になりそうです。


      同国の国債がさらに売り込まれるようだと、一段のユーロ安は避けられそうもありません。


      また、やや忘れ去られそうなギリシャ問題も、ドイツの副首相は「はっきりしているのは、ギリシャが条件を満たさない


      場合、これ以上の支援は行えないということだ」と明言しており、こちらもユーロ圏からの離脱懸念が依然として


      くすぶったままです。





      本日もドル円自体は動意のない展開が予想されますが、ユーロ円が95円を明確に割り込む展開になると円買い圧力が


      強まり78円割れを試す可能性がありそうです。


      ただ、78円を割り込むようだと、介入警戒感も出てきそうです。


      すぐに実弾による介入はなさそうですが、「口先介入」はあるのではないかと思われ、突っ込みすぎには注意が必要です。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----
      7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和