2012年7月24日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はアジア時間夕方に78円を割り込み、77円95銭まで円買いが
進む。欧州危機再燃を手掛かりにユーロを売り、円やドルを買う動きが加速。
77円台は6月1日以来約2ヵ月振り。NYでは78円台前半から半ばで
推移し、大きな値動きは見られなかった。 - ユーロドルも先週末からの流れが継続し、一時1.20台半ばまで下落。
スペイン州政府の財政問題が中央政府にも及ぶとの見方から、同国の10年債は
続落し、利回りは一時7.5%台後半まで上昇しユーロ売りを誘因した。 - 欧州危機を背景に株価は続落。一時240ドルを超える下げを見せたが、
スペインとイタリアが株式の空売りを禁止すると発表したことから下げ幅を縮小し、
ダウは101ドル安で引ける。 - 連日の株価の大幅下落から債券は続伸し、10年債利回りは過去最低となる
1.39%まで下落。その後は株価が反発したことで利食い売りも入り1.43%台で
取引を終える。 - 金、原油はともに下落。景気悪化に伴い需要が後退するとの見方が優勢に。
ドル/円 78.19 〜 78.46 ユーロ/ドル 1.2067 〜 1.2145 ユーロ/円 94.40 〜 95.21 NYダウ −101.11 → 12,721.46ドル GOLD −5.40 → 1,577.40ドル WTI −3.30 → 88.14ドル 米10年国債 −0.012 → 1.438%
本日の注目イベント
- 豪 スティーブンス・RBA総裁講演
- 中 中国 7月HSBC製造業PMI
- 独 独7月製造業PMI(速報値)
- 独 独7月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏7月製造業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏7月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏7月総合景気指数(速報値)
- 欧 スペイン短期債入札
- 欧 ラスキン・FRB理事講演
- 米 5月住宅価格指数
- 加 カナダ5月小売売上高
ユーロの下落が止まりません。
昨日のアジア市場でユーロドルは1.21台を割り込めず、底堅い動きをしていましたが、午後3時過ぎに
1.21台を割り込むと、売りが加速し1.20台半ばまで下落。同時にユーロ円も94円24銭まで
売られ、「ユーロ全面安」の展開となりました。
その後のNY市場では介入警戒感などもあり、ドル円は78円台半ばまで戻していますが、ユーロドルの
戻りは弱く、1.21台前半で推移しています。
スペインの財政、金融問題が引き金となり欧州危機が再燃し、「リスク回避」の流れが加速。
ユーロを売って円とドルを買う動きが優勢となっています。
さら安全資産の米国債にも投機的な資金が流れ込み、10年債利回りは6月に記録した過去最低水準を
下回り、一時1.39%台まで低下(価格は上昇)しました。
日本の10年債も0.72%台まで下落し、日米欧の安全国の国債は軒並み買われています。
特に日本国債は、利回り的にはこの水準からの低下余地は限られており、「誰が最後のババを引くのか」
といった状況になっていますが、それでも資金の行き場がなく高値警戒感があるものの、買わざるを得ないといった
状態が続いているようです。
世界の投資家がスペイン国債の行方に注目している中、昨日は同国10年債利回りが7.5%台まで上昇し、
危険水域と言われている7%を大きく上回る水準まで売り込まれています。
バレンシア州に加え、カタルーニァ州を含む6州が中央政府に支援を要請するとの報道からスペイン債を手放す
動きが加速しています。
また財政問題だけではなく、景気もさらに悪化すると見られ、政府が2012年度の経済成長率をマイナスに下方修正
したこともユーロ売りに拍車をかけたようです。
ギリシャ問題が未だに片付いていない状況で、スペインまでEUに支援を要請する事態になれば、現状のESFS
(欧州金融安定基金)では支えきれないのではとの不安が市場に拡大しています。
昨日はスペインとイタリアで株式の空売り規制がしかれたことで、金融市場全体が一旦落ち着きましたが、市場の
混乱を収めるため、EU、ECB、IMFが早急に対応策を発表する必要があります。
ギリシャの時のような「遅れ」は許されない状況かと思います。
本日のスペイン短期国債の入札が非常に注目されます。
ドル円は78円をわずかに割り込み、その後は介入敬警戒感からやや反発していますが、上値が重い展開に
変わりはないようです。
世界的な株価の下落から米長期金利が記録的な低水準で推移し、金利差からも円が売られる状況ではありません。
懸念されるのは、米景気がさらなる悪化を見せればFRBが追加緩和に踏み切る可能性が高まり、ドル売りが
加速しかねない点です。
バーナンキ議長は先週の議会証言でもリスクの一つに「欧州危機の拡大」を挙げており、これが追加緩和に踏みきる際の
条件の一つになることを明言しています。
来週のFOMCではさすがに追加緩和に踏み切ることはないにしても、その可能性が徐々に高まってきていると
考えられます。
本日も日米欧の債券価格の行方が相場を左右しそうです。
日経平均株価が昨日の様に大幅に下落するとドル売りが優勢となりそうですが、それでも78円台を維持できるか
どうかが注目されます。
あっさり77円台に突入するような状況になると、介入が意識されますが、それでも77円台で推移するようだと
市場参加者の眼も徐々に慣れてきます。
その結果さらに下値を試すような展開になることが懸念されます。
今週は政府日銀にとっても、昨年10月末以来の忙しい日々になるかもしれません。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ---- 7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ---- 7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



