今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月26日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は78円台前半での膠着状態が続く。ユーロが大幅に
    買い戻され、ユーロ円でも円売りがでたものの、米追加緩和観測が
    円を支える展開から大幅な円安には振れず。
  • ユーロドルは急速に買い戻される。ノボトニーECB理事が、

    ESMに銀行免許を付与することを示唆したことで、1.20台半ばから
    1.21台半ばまで反発。
  • 株式市場は4日ぶりに反発。このところの大幅な下げから自律反発した
    ものの、アップルの決算が予想を下回ったことから、引けにかけては上げ幅を
    縮小しダウは58ドル高。
  • 債券相場は小幅に反落。ノボトニーECB理事の発言から利益確定の売りが
    優勢になったものの下げ幅は限定的。10年債利回りは依然として1.4%を下回る
    水準。
  • 金は大幅な反発を見せ1600ドル台を回復。原油は小幅に続伸。
  • 6月新築住宅販売件数 → −8.4%


    ドル/円78.12 〜 78.28
    ユーロ/ドル1.2113 〜 1.2167
    ユーロ/円94.77 〜 95.19
    NYダウ+58.73 → 12,676.05ドル
    GOLD+31.90 → 1,608.10ドル
    WTI+0.47 → 88.97ドル
    米10年国債+0.007 → 1.398%



    本日の注目イベント

    • 独   独8月GFK景況指数
    • 欧   ユーロ圏6月マネーサプライ
    • 米   6月耐久財受注
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   6月中古住宅販売成約
    • 米   ガイトナー財務長官、上院で議会証言



      ユーロが久しぶりに反発し対ドルで1.21台半ば、対円でも95円台前半までユーロ高に振れました。


      昨日の夕方4時ころに、オーストリア中銀総裁で、ECB理事でもあるノボトニー総裁が、ESM


      (欧州安定メカニズム)に銀行免許を与えることに賛成の意見がECB内にあるとの発言が伝えられ、


      1.20台半ばで推移していたユーロドルが一気に1.21台に急反発しました。





      ユーロドルは欧州の朝方にはスペイン国債がさらに売られ、10年債利回りが7.7%まで上昇したことを


      手掛かりに底値を試す展開でした。


      ノボトニー発言が伝えられると50ポイントほど反発しましたが、それでもユーロの反発はこれまでと同様


      想定内の域を超えません。


      そもそも7月1日から創設されることになっていたESMは、ドイツの一部野党の提訴で9月にずれ込む


      見通しになっています。


      その間にスペインの財政問題に焦点があたり、万が一の場合のセーフティーネットが完備されていないことから


      ユーロ売りの拡大に繋がっています。


      ESMが創設され、安全網が完備されたとしても、果たしてスペインという大国の危機を救うことができるのか


      どうか、不安は拭いきれません。





      ユーロドルは昨日の急騰劇で、「1時間足」の120日移動平均線を試す水準まで上昇しましたが、まだ抜け切れては


      いない状態です。


      もともとユーロのショートポジションは高水準であることから、1.22台にしっかり乗せて来れば「反転モード」に


      入る可能性もでてきますが、これまでに何度も戻りを売られ、さらに水準を下げる展開が続いてきているため


      まだまだ反発は限定的と予想します。


      重要な200日移動平均線は1.2002にあり、このあたりが反発した際の上値のメドと考えられそうです。





      ユーロ円が昨日の底値から約1円程度「円安方向」に振れたにも関わらず、ドル円は78円台前半から動かず、


      どちらかといえば78円割れを狙っているような雰囲気があります。


      今週に入って、次回のFOMC(7月31日〜8月1日)で何らかの追加緩和が決定されるとの観測が強まってきた(


      ことが背景かと思われます。


      ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に続き、米有力紙のNYタイムズも追加緩和が近いと伝えています。


      同紙は昨日の紙面で「雇用を含む米経がすぐに改善を示さなければ、Fedは景気刺激策をとるとの結論に達する」


      と報じています。


      ポイントは、一部のFOMCメンバーはすぐにでも行動を起こすべきとの意見もあるが、一方でいましばらく経済指標の


      結果を見極め、次回9月に行動すべきだという意見があると伝え、「追加緩和をするか、しないか」ではなく、


      「いつするか」ということが問題になっていると伝えている点です。





      個人的には9月は最も実施の可能性が高いと予想していますが、欧州危機がさらに拡大しそうな状況を見せてることを考えると、


      やや早まることもあるかもしれません。


      米投資銀行の一部は「ゼロ金利政策を2015年まで延長するのでは」との観測を挙げています。


      何らかの対策が取られると考えておいた方がいいかもしれません。


      かりに追加緩和が実施されれば、株価は上昇し、債券も買われ、長期金利が低下します。


      その結果ドルが売られ、円高方向に振れることになりそうですが、そこで日銀が追加緩和と市場介入に踏み切る


      というシナリオが考えられますが、果たして日銀が素早く動いてくれるかどうか?


      このあたりが今後の相場のポイントになりそうです。















      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----
      7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ----
      7/25 山口・日銀副総裁 「何らかのショックによって見通しが下振れたり、見通しをめぐるリスクが大きく高まるような場合には、追加的な金融緩和を実施することに躊躇しない」広島での講演で。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和