2012年7月27日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は円買いが優勢な展開の中、78円割れを試す動きに78円01銭
まで下落する場面があったが、失業保険申請件数の改善など、米経済指標に
反応し78円20銭水準まで押し戻されて引ける。 - ユーロドルは大幅に反発。ドラギECB総裁が「ユーロ存続のためあらゆる
手段を取る」と発言したことに反応し、1.21台半ばから1.23台前半まで
買い戻される。 - 株価は急反発。ドラギ発言を受けスペイン国債が買い戻され、利回りが
急低下したことを好感し、ダウは211ドル高。 - 債券価格は下落。株高とドラギ発言から「リスク回避」の流れがやや後退し、
10年債利回りは1.43%台に上昇。 - 金、原油はともに小幅に続伸。
- 6月耐久財受注 → +1.6%
- 新規失業保険申請件数 → 35.3万件
- 6月中古住宅販売成約 → −1.4%
ドル/円 78.01 〜 78.32 ユーロ/ドル 1.2255 〜 1.2330 ユーロ/円 96.00 〜 96.42 NYダウ +211.88 → 12,887.93ドル GOLD +7.00 → 1,615.10ドル WTI +0.42 → 89.39ドル 米10年国債 +0.040 → 1.438%
本日の注目イベント
- 日 6月消費者物価指数
- 独 独7月消費者物価指数(速報値)
- 米 4−6月期GDP(速報値)
- 米 7月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
「ユーロ存続のために必要ないかなる措置をも取る用意がある」・・・・。
ドラギECB総裁のこの発言に、ユーロが急速に買い戻され、対ドルでは1.23台前半、対円でも
96円台半ばまで反発し、「2日連続でユーロの反発劇」を見せられました。
ドラギ総裁はロンドンでの講演で「ソブリン債のプレミアムが金融政策の効果浸透の妨げとなっている限り、
高利回りの問題はECBの責務に範囲内にある」と言明し、そのためあらゆる措置を取ると発言しています。
ドラギ総裁のこの日の発言である「あらゆる手段」には、このところ売り浴びせられているスペインやイタリア国債の
購入を意識したものであると思われ、場合によっては市場介入でユーロを支える「奇策」も含まれている
かもしれません。
実際、この発言をきっかけにスペイン国債は買い戻され、10年債利回りは6.9%にまで低下しました。
2日前には7.7%まで売られた同国債ですが、投機的な動きを見せています。
前日にはECB理事である、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の「ESMに銀行免許を付与」との発言に反応した
ユーロでしたが、これまで静観してきたECB首脳の動きが活発になってきました。
このままスペイン国債が投機筋の標的になり、さらに利回りが上昇すればスペインが資金調達に支障をきたすことが
確実なことから、ECB内でも危機感が高まり一斉に「口先介入」に出たものと思われます。
記録的な高水準に膨れ上がっているユーロショートが急速に買い戻されたことが相場を押し上げたわけですが、
問題はこの発言の実現性です。
ECBによる国債購入は、既にECBの資産が相当積み上がっているため無制限に買うわけにはいきません。
ESMに対する銀行免許付与にしてもドイツが反対する可能性もあります。
また、景気浮揚を狙って利下げすれば先のように、ユーロが売られることにもなります。
ユーロの下落を食い止めることはそう簡単ではありません。
欧州債務危機を食い止める根本的な解決策が見いだせていないからです。
それでもドラギ総裁は発言の中で「私を信じろ」といった意味合いの言葉も発しています。
次回ECB理事会は8月2日に開催されますが、どんな対応策が出されるのか期待が膨らみます。
また、その前日には米FOMCがあり、翌日には7月の米雇用統計が発表されます。
さらに、その翌週には2名の新審議委員が初めて出席する、日銀金融政策決定会合が開催されます。
どうやら、金融市場もこのところの気温に負けないくらい暑くなりそうです。
ドラギ発言をきっかけに、NYダウは211ドル高と急騰しました。その結果米長期金利が上昇し、
どちらかといえば78円台割れを試していたドル円が踏みとどまっています。
本日の日本の株式市場の上昇を考えるとドル円も上値を試しそうな気配です。
先ずはNYの高値である78円30−35銭を抜けるかどうか、そして78円半ばを上回れるかどうか、
といったところです。
来週のFOMCでの追加緩和観測が強まっていることから、ドルの上昇は限定的だと予想しています。
7月最後の週末です。
世の中は「夏休みとロンドンオリンピック」で盛り上がりそうです。
しかし為替ディーラーにとっては、どうやらそれどころではないような気配が漂ってきました。
なかには夏休みの計画を後半に延期する人もいるのではないでしょうか。
良い週末を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ---- 7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ---- 7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ---- 7/25 山口・日銀副総裁 「何らかのショックによって見通しが下振れたり、見通しをめぐるリスクが大きく高まるような場合には、追加的な金融緩和を実施することに躊躇しない」広島での講演で。 ---- 7/26 ドラギ・ECB総裁 「ユーロ存続のために必要ないかなる措置をも取る用意がある」ロンドンでの講演で。 ユーロドル1.21台半ば〜1.2330まで、ユーロ円94円台後半から96円台半ばに上昇
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



