今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年7月31日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は緩やかにドルが下落する展開となり、78円12銭まで
    ドル安が進む。FOMCで何らかの追加策を実施するとの見方や、クロス円
    の売りが円の下落を抑え、ドル安値圏で引ける。
  • ユーロドルも先週末の上昇分を吐き出した格好に。アジア市場では
    1.23台が重く、ECBによる「ユーロ防衛策」に不透明な見方も台頭。
    NY市場では1.2225まで下落し、ユーロ円も再び95円台半ばまで売られる。
  • 株式市場はこのところの急激な上昇から利食い売りが優勢の展開となるも、
    引け値では先週末とほぼ同水準。ダウは2ドル安で1万3000ドル台をキープ。
  • 債券相場は反発。FOMCの結果を見極めたいとの雰囲気の中、
    買いが優勢となり価格は上昇、利回りは低下。
  • 金は4日続伸、原油は小幅に反落。


    ドル/円78.12 〜 78.31
    ユーロ/ドル1.2225 〜 1.2264
    ユーロ/円95.53 〜 95.92
    NYダウ−2.65 → 13,073.01ドル
    GOLD+6.00 → 1,624.00ドル
    WTI−0.35 → 89.78ドル
    米10年国債−0.036 → 1.504%



    本日の注目イベント

    • 豪   豪6月住宅建設許可件数
    • 日   6月失業率
    • 独   独7月雇用統計
    • 欧   7月ユーロ圏消費者物価指数(速報値)
    • 欧   6月ユーロ圏失業率
    • 欧   スペイン6月財政収支
    • 米   FOMC(8/1まで)
    • 米   6月個人所得
    • 米   6月個人支出
    • 米   6月PCE・コアデフレーター
    • 米   5月ケースシラー住宅価格指数
    • 米   7月シカゴ購買部協会景気指数
    • 米   7月消費者信頼感指数
    • 米   ガイトナー財務長官講演
    • 加   カナダ5月GDP



      先週末、ユーロ圏首脳による「ユーロを守るためあらゆる措置を取る」といった発言に急騰し、1.24目前まで


      反発したユーロドルでしたが、依然として上値は重く、結局「いい売り場」だったようです。


      ECBがユーロを守ることにドイツ国内から反発の声も上がっており、レスラー副首相は、ECBの


      職務は物価の安定であり、政府の債務に資金を供給することではないと、と発言しています。(ブルームバーグ)





      ユーロドルは海外市場で1.2225まで下落し、先週末の高値から165ポイントの下落を見せており、


      結局「行って来い」の相場展開になっています。


      ユーロ圏ではこれまでも危機のたびに、時間稼ぎの発言が発せられ、市場は「実際に行動を起こすまでは信じられない」


      といった雰囲気になっています。


      そのため今週木曜日のECB理事会でどのような「具体策」が出されるのかに注目しています。





      市場ではさすがに今回はユーロ防衛策が出されるとの見方が有力です。


      ユンケルユーロ圏議長は昨日、記者団の質問に答える形でスペイン国債を買い支える可能性を示唆しており、


      「ユーロ存続の分岐点」だとも言っています。


      ユーロ防衛策が発表され、ユ−ロが反発したとしても、多くの市場参加者は「売り場」を探す姿勢を崩してはいません。


      それは「欧州危機の根本的な解決には繋がらない」と見ているからです。


      先週末の1.233台後半から1.25にかけては相当上値が重く、それを消化するほどのユーロ買材料が


      出されるとも思えません。





      先週来株価が急速に戻り、ユーロも一時ほどの売り圧力がなくなりつつあることから「リスク回避」の流れが


      やや後退しています。


      このような状況では円が売られ、ドル円ももう少し円安方向に振れてもおかしくないように思えますが、ドル円は


      依然として78円割れを試す水準にいます。


      明日のFOMCで何らかの追加策に踏み切るとの観測が背景ですが、やや期待が先行しているのではないでしょうか。


      個人的には、今回の会合では「追加緩和」のカードは温存され、ゼロ金利政策の延長が最有力候補と見ています。


      その上で、これまで通り「いつでも行動を起こす用意はある」とのコメントで対応してくるのではないかと予想しています。





      今週の経済紙は「個人投資家のドル円買い持ちが増えている」ことを伝えています。


      77円台では政府日銀による介入で一気に円安方向に振れるとの期待が、円売りを膨らませていると指摘しています。


      確かに、77円台に突入し、そのままの状態では昨年10月末の75円台が視野に入ってくる可能性が十分あります。


      どこかのレベルで介入に踏みきるのではないかと思われますが、過度の期待は禁物です。


      相場の動きに「急変」や「投機的な動き」があれば介入に踏み切り易いと思われますが、緩やかに円が買われる展開だと


      介入しにくいと見られます。


      明日のFOMCの結果と明後日のECBの政策発表、さらには週末の米雇用統計と、重要イベントが目白押しです。


      8月入りと同時に、暑い夏本番です。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----
      7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ----
      7/25 山口・日銀副総裁 「何らかのショックによって見通しが下振れたり、見通しをめぐるリスクが大きく高まるような場合には、追加的な金融緩和を実施することに躊躇しない」広島での講演で。 ----
      7/26 ドラギ・ECB総裁 「ユーロ存続のために必要ないかなる措置をも取る用意がある」ロンドンでの講演で。 ユーロドル1.21台半ば〜1.2330まで、ユーロ円94円台後半から96円台半ばに上昇

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和