今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年8月1日(水)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • FOMCを控えドル円は78円台前半で膠着状態が続く。
    米経済指標は全体として改善傾向を示したものの、相場への
    影響はなく、78円10−15銭で引ける。
  • ユーロは主要通貨に対して上昇。ECBが理事会でユーロ防衛策
    を発表するとの観測が根強く、ユーロドルは1.22台後半から、
    1.23台前半まで反発。
  • 株式市場は様子見ムードが強い中続落。ダウは64ドル安ながら
    1万3000ドルの大台は確保。
  • 債券相場もFOMCの結果を見極めたいとのムードが強く、株価が
    下落した分利回りは低下。
  • 金は4日ぶりに反落。原油も大幅安で88ドル台に。
  • 6月個人所得 → +0.5%
  • 6月個人支出 → 0.0%
  • 6月PCE・コアデフレーター → +1.8%
  • 5月ケースシラー住宅価格指数 → −0.66%
  • 7月シカゴ購買部協会景気指数 → 53.7
  • 7月消費者信頼感指数 → 65.9


    ドル/円78.04 〜 78.29
    ユーロ/ドル1.2270 〜 1.2330
    ユーロ/円95.93 〜 96.26
    NYダウ−64.33 → 13,008.68ドル
    GOLD−9.40 → 1,614.60ドル
    WTI−1.72 → 88.06ドル
    米10年国債−0.034 → 1.470%



    本日の注目イベント

    • 豪   豪第2四半期住宅価格指数
    • 中   中国7月製造業PMI
    • 中   中国HSBC7月製造業PMI(改訂値)
    • 欧   ユーロ圏7月製造業PMI(確報値)
    • 欧   イタリア7月財政収支
    • 英   英7月製造業PMI
    • 米   バーナンキ議長記者会見
    • 米   7月ADP雇用者数
    • 米   7月ISM製造業景況指数



      欧米の金融政策会合を控え、市場はどのような政策が決定されるのかその結果に注目しています。


      特に高水準にショートが積み上がっているユーロは、ECBが域内のソブリン債利回り上昇を抑制する


      ための措置を講じるのではないかとの観測が根強く、ユーロの買い戻しが優勢な状況となっています。





      ただ先週末の様に、ユーロドルがストップのユーロ買いを巻き込み急騰する状況ではなく、「根っこのショートは


      依然としてキープ」するスタンスが続いているものと思われます。


      ECBの決定内容によっては再びユーロが大きく売り込まれる可能性も残っていると言えそうです。





      昨日の海外市場でユーロドルは1.2330まで反発しましたが、その後は伸び悩み1.230前後まで


      上昇幅を縮めています。独財務省が電子メールで、ESM(欧州安定メカニズム)に銀行免許を付与する必要はない


      との見解が上値を抑えたようです。


      前日も、独レスラー副首相は「ECBの職務は物価の安定である」と言明し、スペイン、イタリアなどへの


      資金供給を牽制するなど、ここでもドイツの対応がカギを握ります。


      ドラギ総裁としてもいかにドイツを説得するかが、今後の対応策の選択肢に影響を与えそうです。


      一方でイタリアのモンティ首相は昨日パリを訪れ、オランド大統領と今後の対応策を協議するなど、


      ユーロ防衛のためECBと歩調を合わせる準備も進んでいるようです。





      昨日から始まったFOMCは、日本時間明日の早朝3時15分にバーナンキ議長が記者会見を行う予定に


      なっています。


      市場のコンセンサスは「今回は追加緩和は見送られ、次回9月の会合で実施される」といった見方です。


      ただ、市中銀行が中央銀行に預けている預金の付利を止めるといった案や、ゼロ金利政策を2015年まで延長する案など


      「何らかの対応策は打ちだすのでは」といった見方が有力です。


      また議長は会見の中で、今回は追加緩和を見送るが、次回には実施する可能性が高いことを強く印象付けることも考えられます。


      ECBがユーロ防衛策を打ち出せば、欧州危機の拡大にややブレイキがかかることも予想され、FRBとしても


      あえて「伝家の宝刀」を抜くことをせず、温存させることができることにもなります。





      ドル円は78円台前半で膠着状態を強めています。


      上述のように追加緩和の可能性を排除できないことからドルの上値は重く、どちらかといえば78円割れを試しそうな


      展開です。


      ただ、先週も78円台を一瞬割り込んだ後、すぐに反発するなど、77円台に入ると介入警戒感が急速に高まることで


      この水準から円が大きく買い進まれる状況ではないように思えます。


      とは言え、77円台に入った場合にどのような動きを見せるのか注視したいところです。


      シカゴの通貨先物市場では、円の買い持ち額が徐々に増えてきています。





      今日から8月です。


      昨年も8月に75円台まで円高が進んだことから「夏は円高」のイメージがありますが、今年もドルの上値を


      徐々に切り下げてきており、「例年通り」になるのか気になります。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
      7/4 ラガルド・IMF専務理事 (米景気について)「状況が悪化した場合、FOMCによるさらなる緩和策が必要になるかもしれない」ワシントンで。 ----
      7/7 ラガルド・IMF専務理事 (日本の単独市場介入について)「状況次第だ」と述べ、一定の条件で容認できるとの認識を示す。(日経新聞とのインタビューで) ----
      7/17 バーナンキ・FRB議長 「金融当局はより強い景気回復を後押しするため、必要に応じ追加行動を取る用意がある」上院での議会証言で。 ----
      7/25 山口・日銀副総裁 「何らかのショックによって見通しが下振れたり、見通しをめぐるリスクが大きく高まるような場合には、追加的な金融緩和を実施することに躊躇しない」広島での講演で。 ----
      7/26 ドラギ・ECB総裁 「ユーロ存続のために必要ないかなる措置をも取る用意がある」ロンドンでの講演で。 ユーロドル1.21台半ば〜1.2330まで、ユーロ円94円台後半から96円台半ばに上昇

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      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和