今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年8月7日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の発表もなく特段材料のない中、ドル円はアジア市場の
    流れを引き継ぎ円買いが優勢な展開。78円15銭まで売られた後、株価の
    上昇に伴いやや円売りが出て、78円20−30銭で引ける。
  • ユーロドルはアジア市場の早朝に1.24台半ばまで反発した後、
    値ごろ感からユーロが売られたものの、株価の上昇や、メルケル独首相が
    ECBの国債購入を支持するとの発言が伝わり、再び1.24近辺まで反発。
    ユーロドルは約1ヵ月ぶりの高値水準で引ける。
  • 株価は続伸。メルケル首相のECBによる国債購入を支持するとの報道を
    好感し、ダウは21ドル高と1万3100ドル台を回復。
  • 債券相場は小幅に続落。市場の「リスクオン」の流れが債券売りに繋がり
    10年債利回りは1.56%台と先週末とほぼ同水準。
  • 金、原油は続伸。対ユ−ロでドル売りが優勢だったことで終日堅調。
  • バーナンキ議長の講演があったものの、金融政策に関しては特に触れておらず、
    多くの家計が困難な状況にあることに言及。


    ドル/円78.15 〜 78.36
    ユーロ/ドル1.2374 〜 1.2429
    ユーロ/円96.84 〜 97.17
    NYダウ+21.34 → 13,117.51ドル
    GOLD+6.90 → 1,616.20ドル
    WTI+0.80 → 92.20ドル
    米10年国債+0.005 → 1.565%



    本日の注目イベント

    • 豪   RBAキャッシュターゲット
    • 日   マネタリーベース
    • 欧   イタリア4−6月期GDP
    • 英   英6月鉱工業生産
    • 米   6月消費者信用残高
    • 米   バーナンキ議長講演
    • 加   カナダ6月住宅許可件数



      昨日の朝方、ユーロドルが急伸し約1ヵ月振りに1.24台半ばまでユーロ高が進みました。


      欧州問題は依然根本的な解決策を見いだせないという見方を「基本」にしながらも、ユーロドルは


      着実に底値を切り上げています。


      昨日のアジアからNY市場にかけての動きを見ても、1.23台半ばが底堅く、終始1.23台から1.24台を


      伺う動きでした。





      ECBが先週スペインやイタリアの国債を購入する意向を示したことについて、メルケル独首相は


      「懸念していない」と、ドイツ政府報道官が6日の定例記者会見で述べたことが好感されています。


      これまでユーロの好材料が出て反発しても、すぐに売られる展開で、市場も「売り場を探す」といった


      姿勢を維持してきましたが、ここにきてユーロの底固さが目立っています。





      もっとも、堅調なのはユーロだけではなく、豪ドルやNZドルも金利の高さを背景に強含んでいます。


      市場全体が「リスクオン」に傾きかけていることから、株高、リスク通貨高の流れになっており、その中で


      円がもっと売られてもおかしくない状況ですがドル円では円が堅調です。これは昨日のこの欄でも


      述べたように、米国の「追加緩和」観測が根強く残っていることが主因かと思われます。


      ただ、ドルに対して主要通貨が上昇していると言う意味ではセオリー通りの動きです。





      今朝のブルームバーグのニュースでは、堅調に推移しているユーロの動きに関して「欧州は問題は解決するだろう。


      それは考えられているより早期に実現するとみている」といったNYの為替関係者の意見を紹介しています。


      ECBのドラギ総裁が「あらゆる措置を取る」と明言したものの、ドイツ連銀が反対の立場をとっていることから、


      そう簡単に実現しないだろうという市場の見方が、ユーロの上値を抑えてきましたが、昨日のメルケル首相の


      発言に見られるように、結局ドイツの判断次第ということになります。


      ECBとしてはすでに行動を起こさざるを得ない状況にあり、このまま放置しておけば再びスペインが標的にされ


      欧州危機を増幅させることになります。


      フランス、イタリアなど他の主要国が足並みを揃えつつある中、さすがにドイツだけが国内事情を優先して「正論」


      だけを主張するわけには行かないという状況に追い込まれつつあります。





      ユーロドルが1.25台を大きく超えてくるような展開になれば、スペインのソブリン債リスクは大きく後退し


      NYからのコメントにあるように、収束方向に向かう可能性もあります。


      ただ個人的にはまだギリシャの再建問題もあり、これから先、一山も二山もあるとのシナリオを変えてはいません。





      豪ドルが堅調に推移しています。


      昨日の海外では豪ドル円は83円台前半まで上昇し、日足の120日移動平均線を明確に上抜けしています。


      また週足でも「MACD」がゴールデンクロスを見せており、間もなく「ゼロの軸」を抜けるかどうかが注目されます。


      「ゼロの軸」を抜けて来れば、しばらくは堅調な地合いが続くと判断され、85円を目指す可能性も出てきそうです。


      堅調さの背景は豪州の経済指標が市場予想を上回っていることが挙げられます。


      このため、一時予想されていた「追加利下げ」の可能性がすっかり影をひそめ、一部には「緩和策終焉」を


      宣言するのではないかといった見方も出ています。


      相対的に金利が高いことに加え、NYダウなど株高も相場を押し上げています。


      今後はNYダウなど、株価をどのように読むかにもよりますが、欧州危機のさらなる深刻化がなく、


      米追加緩和観測がくすぶっている以上、豪ドル高はしばらく続くと予想されます。















      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
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      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和