今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年8月8日(水)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は米長期金利の上昇を手掛かりにドル高に。78円台半ばを
    抜け、一時は78円74銭までドル高が進む。日本の消費税増税法案が
    不成立に終わったら格付けに影響があるとしたムーディーズのコメントも
    円売りに作用。
  • ユーロドルは堅調に推移。1.24台に乗せると売られる展開が
    続くものの、下値も徐々に切り上がる。イタリアのGDPの落ち込みが
    市場予想ほど悪化していなかったこともユーロ支援材料に。
  • ユーロ円は一時97円80銭まで上昇し、約4週間ぶりの高値を記録。
  • 株式市場は3日続伸。ローゼングレン・ボストン連銀総裁が「QE3
    をすぐにでも行うべきだ」と発言したことが伝わり、ダウは51ドル高。
  • 債券相場は3日続落し、10年債利回りは1.62%台まで上昇。
    投資家のリスク許容度が高まり約1ヵ月半ぶりの水準まで売られる。
  • 金は反落。原油価格はカリフォルニア州の製油所で大規模火災が
    発生したこともあり大幅高。一時は94ドル台に乗せ、5月中旬以来の
    高値を付けたが、93ドル台で引ける。
  • 6月消費者信用残高 → 64.6億ドル


    ドル/円78.46 〜 78.74
    ユーロ/ドル1.2394 〜 1.2443
    ユーロ/円97.45 〜 97.82
    NYダウ+51.09 → 13,168.60ドル
    GOLD−3.40 → 1,612.80ドル
    WTI+1.47 → 93.67ドル
    米10年国債+0.063 → 1.628%



    本日の注目イベント

    • 日   6月国際収支
    • 日   7月景気ウォッチャー調査
    • 独   6月貿易収支
    • 独   独6月鉱工業生産
    • 英   BOE、四半期物価報告



      ドル円にやや動きが出て78円台後半までドル高円安が進みました。


      政局の混迷から、消費税増税法案が成立するかどうか微妙な状況になってきており、昨日、格付け会社の


      ムーディーズは、消費税法案が成立しなければ格付け見通しに影響を与える、とのコメントを発表しています。


      自民党は本日の昼までに野田総理が衆議院解散の確約に関する回答を示さなければ、内閣不信任決議案を


      提出する構えで、野田総理の姿勢次第では消費税増税法案の成立が見通せない状況になっています。





      この動きに対して日本の債券市場でも債権を売る動きが出て、長期金利は0.78%まで上昇(価格は下落)


      しています。


      一時0.72%まで低下した長期金利は消費税増税案が「成立しない」ことを織り込んだ動きとも言えます。


      「とにかく買っていれば儲かる」といった相場展開が続いている債権市場ですが、誰が最後にババを掴むか


      という水準も、そう遠くないと思われます。


      久しぶりに国内の材料で為替が動いたような気もしますが、政局と並んでもう一つ気になるのが「日本の人口減少」


      のニュースです。





      昨日発表された人口動態調査では、日本の総人口が前年同期比で26万人も減少していました。


      人口減少はここ5年ほどの傾向ですが、26万人の減少は過去最大の減少数です。


      人口の減少が続く国の通貨が今後も強くなるとは思えません。


      地下でマグマが溜まっていくように、長い目で観れば円が売られる材料は少しずつ蓄えられているように


      思います。





      ユーロ円が97円台後半まで反発してきました。


      昨日はドル円が若干円安に振れたものの、ドル円自体の水準はほとんど変わっていません。


      ユーロドルが1.20台から1.24台に反発した分だけ、ユーロ円の上昇に繋がっていると言えます。


      先週のドラギ発言をきっかけに、ユーロ買い戻しの動きが活発になり、ユーロドルが1.24台を


      何度も試す展開が続いています。


      足元では1.24台半ばが抜けるかどうかが重要ですが、抜けて1.25台に完全に乗せるようだと、ユーロ円も


      もう一段の上昇が考えられますが、ここは相場観が入り混じっている状況です。





      ユーロ防衛に関してドイツがやや態度を軟化させ、歩み寄りをみせるようになったことがユーロ買い戻しを活発化


      させた背景ですが、このまま欧州問題が収束に向かうことはないと言った見方の人は、私も含めて市場に依然多く


      いると思われます。


      足元の動きは「ユーロショートの買い戻し」であって、「ユーロの新規買い」ではない、と考えられます。


      そのため、買い戻しが終わればユーロの上昇は一服し、次の欧州の動きを確認することになりそうです。


      特に、ドラギECB総裁が「数週間以内に行動を起こす」と言ったことで、ECBの次の一手に注目が集まります。


      戻りの節目は、ユーロドルの1.250と、ユーロ円の100円という水準が衆目の一致するところです。





      本日も欧米では重要なイベントは予定されていないことから、ユーロは動きにくい展開が予想されます。


      朝方8時50分に日本の国際収支が発表されますので、その結果次第ではドル円に動きがあるかもしれません。


      株価も堅調に推移すると見られ、78円80−90銭辺りを抜けるかどうかがポイントになりそうです。


      予想レンジは78円40銭〜79円とみますが、円安方向にバイアスがかかる可能性があるかもしれません。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       8/7  ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「相当な規模の量的緩和プログラムを無制限に実施すべきだ」CNBCのインタビューに答えて。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和