今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年8月9日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 方向感の見えないドル円は、78円台前半から半ばでの
    取引に終始。消費税増税法案が成立する見込みになったことにも
    反応薄。
  • ユーロドルは底堅い動きを続けながらも、依然1.24台が
    重い展開。ドイツの経済指標の悪化などに下落基調をたどり、1.23台
    前半まで下落。ただその後は切り返し1.2360−65水準で引ける。
  • 株式市場は利益確定の売り先行で始まったがダウは小幅ながら4日続伸。
    ナスダックは4ポイント安。
  • 債権相場は4日続落となり、10年債利回りは1.65%台に。
  • 金は反発し、原油価格は4日ぶりに小幅に反落。


    ドル/円78.32 〜 78.52
    ユーロ/ドル1.2327 〜 1.2377
    ユーロ/円96.57 〜 97.09
    NYダウ+7.04 → 13,175.64ドル
    GOLD+3.20 → 1,616.00ドル
    WTI−0.32 → 93.35ドル
    米10年国債+0.023 → 1.651%



    本日の注目イベント

    • 豪   7月雇用統計
    • 日   日銀金融政策決定会合
    • 日   7月マネーストック
    • 日   白川日銀総裁記者会見
    • 中   中国7月消費者物価指数
    • 中   中国7月生産者物価指数
    • 中   中国7月固定資産投資
    • 中   中国7月小売売上高
    • 欧   ECB月例報告
    • 英   英6月貿易収支
    • 米   6月貿易収支
    • 米   新規失業保険申請件数



      豪ドルが堅調に推移しています。


      特に対米ドルでは1.05台から1.06台を伺う動きで、今週火曜日のNY市場では1.06台に


      乗せる場面もあり、約5ヵ月ぶりの高値を記録しています。


      言うまでも無く、経済指標の好転が続き、追加利下げ観測が後退したことがその主因ですが、ユーロドルの


      動きに影響されにくくなり、ユーロドルが下落しても売られにくくなってきたことも挙げられます。


      その結果、ユーロオージーは記録的な水準にまで下落してきました。





      先日の政策金利据え置きの際にスティーブンスRBA総裁は、現在の豪州の経済状況では金利水準は適切だとの


      発言を行っており、豪ドル高を懸念する発言があるのではと予想されていましたが、難なく終えています。


      対円でも83円に迫る水準で推移しており、今後はNYの株式市場の行方を注視しながら、いったんはロングを


      手放す水準を探す展開を予想しています。





      本日は10時30分にオーストラリアの雇用統計が発表されます。また同時刻に中国の経済指標が多く発表される


      ことから、豪ドル相場は大きな値動きをする可能性があります。


      豪ドル円が85円方向を目指すのか、あるいは一旦80円に押し戻されるのか、今日は「オージー・デー」


      になりそうです。





      ユーロもなかなか底堅い動きが続いています。


      先週の「ドラギ発言」以来、市場はユーロ買い戻しを積極的に進めていることが背景ですが、ここにきて


      ドイツが歩み寄りの姿勢を見せていることもユーロを押し上げています。


      昨日、メルケル首相率いる与党の幹部であるマイスター議員は「国債利回り押し下げを目的とするECBの


      行動案にドイツ連銀のバイトマン総裁が反対を唱えているからといって、ECBの危機対応へのドイツ政府の


      支持が揺らぐことにはならない」と述べた、とブルームバーグは伝えています。


      ドイツ政府としてはECBの政策を支持する考えを改めて表明したものとみられ、これは先日のメルケル首相


      の発言と一致しています。


      こうなるとドイツ国内で中央銀行と政府の足並みがそろっていないのではないかとの憶測も生まれますが、


      同議員はまた、「ドイツ国内に対立は無い。それぞれの役割があるだけだ」とも述べています。


      ドラギ総裁としても、メルケル首相の「お墨付き」を得ることになれば政策手段の幅が広がり、効果的な


      ユーロ防衛策を施し易くなります。


      ユーロ相場を占う上で、休暇明けのメルケル首相の言動がより重要になってきました。





      本日午後には日銀金融政策決定会合の結果が発表されます。


      ドル円が、円高警戒感はあるものの78円台で小動きなことから「追加緩和」は見送られるとの見方が


      優勢です。


      新たに審議委員に加わった2人の委員に期待する声も大きいようですが、今回が初会合ということもあり、


      「無難」に終わりそうです。


      午後3時半に白川日銀総裁の会見が予定されていますが、先月と先々月はともに会見をきっかけに円高方向に


      振れています。


      今日の会見後の動きにも注意が必要です。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       8/7  ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「相当な規模の量的緩和プログラムを無制限に実施すべきだ」CNBCのインタビューに答えて。 ----
       8/8  フィッシャー・ダラス連銀総裁 「金融当局は役割を果たした。われわれは十分やった。単に追加緩和を講じるだけでは問題は解決しない」ブルームバーグのインタビューに答えて。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和