今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年8月16日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はNY連銀製造業景気指数がマイナスになったことで
    下落する場面があったものの、その後の経済指標の好転や、米長期
    金利の上昇に反発。約1ヵ月振りに79円台に乗せ、ほぼ高値圏で
    引ける。
  • ユーロドルは1.23台から再び1.22台に下落。
    米鉱工業生産や、住宅市場の改善を示す指標にドル買いが優勢となり
    ユーロドルは1.22台半ばまで下落。
  • 株式市場はまちまち。ダウは小幅な下落を見せたものの、ナスダックは
    小幅に上昇。
  • 債券相場は続落。10年債利回りは約3ヵ月振りに1.8%台まで上昇。
    9月に行われるFOMCでの追加緩和観測が後退。
  • 金、原油はともに小幅に上昇。
  • 7月消費者物価指数 → 0.0%
  • 8月NY連銀製造業景気指数 → −5.85
  • 7月鉱工業生産 → +0.6%
  • 7月設備稼働率 → 79.3
  • 8月NAHB住宅市場指数 → 37


    ドル/円78.60 〜 79.05
    ユーロ/ドル1.2265 〜 1.2294
    ユーロ/円96.53 〜 97.07
    NYダウ−7.36 → 13,164.78ドル
    GOLD+4.20 → 1,606.60ドル
    WTI+0.90 → 94.33ドル
    米10年国債+0.085 → 1.817%



    本日の注目イベント

    • 欧   ユーロ圏7月消費者物価指数(改訂値)
    • 英   英7月小売売上高
    • 米   7月住宅着工件数
    • 米   7月建設許可件数
    • 米   8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



      米長期金利は約3ヵ月振りに1.8%台まで上昇(価格は下落)しました。


      この影響でドル円は一時79円台までドル高円安が進みましたが、金利の上昇度合いに比べ


      ドルの反発力は弱かったようです。


      3ヵ月前の5月に、米長期金利が1.8%で推移していたころ、ドル円は79円台半ばから後半で取引


      されており、足元では金利とドル円の動きに相関関係がやや崩れてきているように見受けられます。


      しかし、長期的にみれば両者の相関度は強く、今後は出遅れているドル円が上昇に向かうのか、


      あるいは、米債券が売られ過ぎていることから買い戻され金利が徐々に低下していくのかを見極める必要が


      ありそうです。





      ドル円は今週前半には78円台前半で推移してましたが、米金利上昇を手掛かりにややドル買いが優勢となり


      79円台に乗せました。


      米長期金利の上昇傾向は、言うまでもなくユーロが小康状態を保っていることで、安全資産の米国債が


      売り圧力を受けていることが背景です。





      また、株式市場も堅調に推移しており、ダウは7月末に1万3000ドルを回復してからその水準を保っている


      状況で、一部の資金は債券から株式市場に流れ込んでいるものと思われます。


      今後のポイントとしては、今月初めの7月雇用統計以来順調な、米経済指標の改善傾向がさらに続くのかどうかです。


      今週の小売売上高や昨日の鉱工業生産などは思ったほどの落ち込みを見せていません。


      「夏は円高」だと一部で予想されていましたが、8月も前半が終わり今のところ杞憂に終わっています。



      もしこのまま経済指標の改善傾向が続けば、9月のFOMCで「追加緩和」は見送られるという意見がメジャーに


      なりそうですが、専門家の間でも見方は分かれています。


      米ゴールドマン・サックスは、米景気は緩慢だが今後数カ月で持ち直すことから、9月のFOMCでは「追加緩和」は


      実施しないと予想しています。


      一方、仏BNPパリバは依然「追加緩和」は実施される可能性が高いと予想しています。


      「追加緩和」が実施されるのか、見送られるのかそれによって為替相場が大きく動きそうですが、9月12〜13日の

      FOMCまで、約1ヵ月残されています。この間の経済指標が非常に注目されますが、今月末のジャクソンホールでの


      バーナンキ議長の講演も多いに注目されます。


      ここで「追加緩和」に関する「ヒント」でもあれば、と世界中が注目するため、8月後半最大のイベントとも


      言えそうです。


      大きな値動きを見せてきたユーロドルもやや膠着感が強まってきました。


      休暇明けの独メルケル首相からは特に欧州危機に関するコメントも出てきません。


      相場全体が夏休みモードであるため止むを得ませんが、来週あたりからはそろそろ動きだすのではないかと


      見ております。


      欧州危機の行方と、米経済指標の結果に注目する姿勢は変わりません。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       8/7  ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「相当な規模の量的緩和プログラムを無制限に実施すべきだ」CNBCのインタビューに答えて。 ----
       8/8  フィッシャー・ダラス連銀総裁 「金融当局は役割を果たした。われわれは十分やった。単に追加緩和を講じるだけでは問題は解決しない」ブルームバーグのインタビューに答えて。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和