今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年8月20日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米経済指標の改善傾向を背景にドル円は堅調に推移。 値幅は限定的だったもののドル買いが優勢となり一時、
    79円58銭までドル高円安が進む。
  • ユーロドルは方向感がない中、ドル高の流れから下落。
    一時1.22台後半まで売られた後、1.23台に戻して引ける。
  • 株式市場は続伸。消費者マインド指数や景気先行指数が
    予想を上回ったことが材料となり、ダウは25ドル高と約3ヵ月半
    振りの高値まで上昇。
  • 債券相場は小幅ながら5日ぶりに反落し、利回りは小幅に
    低下。
  • 金、原油はともに3日続伸。
  • 8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 73.6
  • 7月景気先行総合指数 → +0.4%


    ドル/円79.38 〜 79.58
    ユーロ/ドル1.2289 〜 1.2362
    ユーロ/円97.72 〜 98.19
    NYダウ+25.09 → 13,275.20ドル
    GOLD+0.20 → 1,619.40ドル
    WTI+0.41 → 96.01ドル
    米10年国債−0.025 → 1.810%



    本日の注目イベント

    • 日   6月景気動向指数(改定値)



      ドル円は引き続き堅調に推移し、NY市場では79円58銭、今朝のオセアニア市場でも79円59銭と


      ともに一目均衡表(日足)の「雲」の上限を試した格好になっています。


      先週もこの欄で述べましたが、79円60銭辺りが「雲」の上限にあり、この「雲」は今のところ機能して


      いますが、厚みがないことから抜けやすいと見られます。





      ドル円上昇の背景は米経済指標の改善傾向が続いていることが挙げられます。


      先週末もミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を超えていたことでドルは主要通貨に対して上昇し、


      ドル円は約1ヵ月振りの高値を試した訳です。


      上記79円60銭を明確に上抜けすれば、久しぶりに80円を試す動きも考えられ、ドル円は「正念場」


      に差しかかっていると言えそうです。





      ドル円が80円台に乗せさらに上昇に向かうかどうかは、今後の米経済指標の好転が続くかどうかに


      かかっていますが、さらに言えば、今後FRBによる「追加緩和」の可能性が残っているかどうかに


      かかっているとも言い換えられます。


      個人的にはその可能性は現時点では十分残っていると予想しています。


      最も重要な雇用の伸びは、7月分は予想を大きく上回っていましたが、3ヵ月連続悪化したことの反動の域を


      超えてはいません。


      また、来年にかけては、いわゆる「財政の崖」問題もあります。





      楽観的な見方をすれば、米経済指標の好転が続き、欧州危機もやや一服の状況を見せていることから


      9月12日からのFOMCでは「追加緩和」は見送られる可能性が高まったと考えられます。


      政治的日程を考えれば、仮に9月のFOMCで「追加緩和」がないとすれば年内の実施は考えにくくは


      なりますが、だからと言ってその可能性が完全になくなるわけではありません。





      ドル円は水準的にも80円が近づいてきたことから、79円半ばから80円にかけてはドル売り注文が


      持ち込まれることが考えられます。


      そのドル売りをこなして上昇できるかがポンイントになりそうですが、テクニカルでは80円13銭に


      「120日移動平均線」があり、ここを上回ることができるかどうかが最大のポイントとみています。





      ユーロドルは1.22ー1.24でのもみ合いが続いていますが、やはり焦点はドイツの動きです。


      先週末もショイブレ独財務相は、ギリシャ経済が縮小し「非常に厳しい状況」にあるとしながらも、ギリシャへの


      新たな支援プログラムの可能性を否定しています。


      また、ドイツの外務相も、ギリシャ支援の条件を緩和すればスペインなどの国々に誤解されるだろうと指摘


      しています。


      一方で、メルケル独首相はECBが南欧諸国の国債を購入することに関しては前向きな姿勢を示しており、


      ドイツとしての姿勢の変化が今後の焦点になりそうです。


      メルケル首相は23日にオランド仏大統領と会談し、翌日にはサマラス・ギリシャ首相と会談することになっています。


      サマラス首相はこの会談で、ギリシャの債務削減期限を2年ほど延長するよう要請すると見られていますが、メルケル首相が


      これを受け入れるのかどうか注目されます。





      「ユーロを守るためあらゆる措置を取る」と明言したドラギECB総裁は、スペインなどの国債を購入する検討に


      入っているとの報道もあります。


      ECBはスペインなどが債務危機に陥ったユーロ諸国の国債利回りが、ドイツ国債の利回りを一定以上超えたら


      購入に踏み切るという「スプレッド目標」を設定することを検討していると、ドイツ週間紙「シュピーゲル」が


      報じています。


      8月はバケーションのため目立った動きがなかったユーロ圏でしたが、いよいよ今週あたりから解決に向けた議論が


      活発化すると予想されます。















      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       8/7  ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「相当な規模の量的緩和プログラムを無制限に実施すべきだ」CNBCのインタビューに答えて。 ----
       8/8  フィッシャー・ダラス連銀総裁 「金融当局は役割を果たした。われわれは十分やった。単に追加緩和を講じるだけでは問題は解決しない」ブルームバーグのインタビューに答えて。 ----
       8/8  ショイブレ・独財務相 「われわれは新たな別のプログラムを作れない」「限度というものがある」ギリシャへの新たな支援について語った。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和