今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年8月27日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は78円台半ばで小動き。欧州首脳の会談を待つムードが強く、
    値動きも緩慢。
  • ユーロドルは、ECBが南欧諸国の国債購入を先送りするのではないか
    との一部報道で、1.25台半ばから1.214台後半まで売られたが、
    メルケル首相がギリシャのユーロ圏残留を希望すると発言したことで再び
    1.25台に乗せて引ける。
  • 株式市場は反発。バーナンキ議長が追加緩和の余地があることを、下院委員会の
    委員長に宛てたことで、ダウは前日の下落分を穴埋めし100ドル高に。
  • 債券相場は前日とほぼ同水準の1.68%台に。
  • 金は小幅ながら続伸。原油は続落。
  • 7月耐久財受注 → +4.2%


    ドル/円78.46 〜 78.72
    ユーロ/ドル1.2481 〜 1.2562
    ユーロ/円97.97 〜 98.74
    NYダウ+100.51 → 13,157.97ドル
    GOLD+0.10 → 1,672.90ドル
    WTI −0.12 → 96.15ドル
    米10年国債+0.005→ 1.680%



    本日の注目イベント

    • 独   独8月ifo景況感指数
    • 欧   アスムセン・ECB理事講演
    • 英   ロンドン市場休場(バンクホリデー)
    • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演



      ドル円は下値を固めつつも動きの鈍い展開が続いています。


      この日は「追加緩和」の可能性が伝わったものの、ドル円は終始78円台半ばで推移しました。


      バーナンキFRB議長は、下院監視・政府改革委員会のダレル・アイサ委員長に宛てた22日付けの書簡で、


      「金融の状況を緩和し、回復をてこ入れするため追加的な行動をとる余地が金融当局にはある」と


      記していたことが伝わり、今週末のジャクソンホールでの議長講演に期待が高まりましたが、ドル円への


      影響は限定的でした。





      むしろ発表された耐久財受注が市場予想を上回ったことを好感し、ドル円は78円70銭台をテストする動きを


      見せています。


      9月のFOMCで、FRBが追加緩和に踏み切る可能性が徐々に高まっている状況ですが、決め手になるのは


      やはり9月7日に発表される「8月の雇用統計」です。


      この内容が予想を下回っているようなら、市場は一気に追加緩和の実施を織り込む動きになろうかと思いますが、


      もし今月同様に良い数字を示した場合の反応が読みにくくなります。





      そして、もう一つの注目材料は欧州でのトップ会談の行方です。


      サマラス・ギリシャ首相はオランド仏大統領とメルケル独首相と会談しましたが、


      オランド大統領は、ギリシャの財政再建への努力を評価しながらも、さらなる歳出削減を図るよう要請し、


      メルケル首相は、ギリシャのユーロ圏在留を希望するとの発言に留まり、特に目新しい内容は無かったようです。





      結局、ECBの国債購入にしても、ギリシャに対する削減計画の条件緩和にしても、9月のトロイカ調査団の結果を


      踏まえてから対応されるようです。


      また、欧州安定メカニズム(ESM)の発足にしても、9月12日にドイツ憲法裁判所が判断を下すことから、


      欧州危機回避に向けた行動が取られるとしても、それ以降ということになります。


      ただ、ドイツ国内では、ドイツ連銀のバイトマン総裁がECBによる国債購入には反対の立場を崩していないことや、


      連立政権内部からも同様の声が上がっていることがやや気になるところです。





      ユーロドル、あるいはドル円にしても今週末のバーナンキ議長の講演と、ギリシャやスペインに対する対応策の


      成り行きを見極める展開が続きそうです。


      ユーロドルは再び1.25台半ばを抜けるかどうか?


      抜け切るようなら「日足」では一目均衡表の雲を上抜けし、テクニカル的には一段の上昇を見込めることに


      なります。


      ドル円は79円台を回復できるかどうかですが、「追加緩和」観測の度合い次第というところになります。


      ドル円のレンジは78円40銭〜79円と予想しています。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       8/7  ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「相当な規模の量的緩和プログラムを無制限に実施すべきだ」CNBCのインタビューに答えて。 ----
       8/8  フィッシャー・ダラス連銀総裁 「金融当局は役割を果たした。われわれは十分やった。単に追加緩和を講じるだけでは問題は解決しない」ブルームバーグのインタビューに答えて。 ----
       8/8  ショイブレー・独財務相 「われわれは新たな別のプログラムを作れない」「限度というものがある」ギリシャへの新たな支援について語った。 ----
       8/24  メルケル・独首相 「私はギリシャがユーロ圏にとどまることを望み、そのために取り組んでいる」サマラス・ギリシャ首相との会談後に。 ----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和