2012年8月30日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米第2四半期GDP改定値が1.7%に上方修正されるなど、
経済指標の改善を背景にドル高が進む。ドル円は小動きながらも
78円80銭近辺まで上昇。 - メルケル独首相が欧州安定メカニズム(ESM)には銀行免許を
付与しないとの認識を示したことが重荷となり、ユーロドルは小反落。
1.25台半ばから1.25台前半まで売られたものの、値幅は限られた。 - 株式市場も盛り上がりに欠け、ダウは反発したものの小幅に留まり、
ナスダックも5日続伸したが上昇は小幅。 - 金価格は続落し、原油は反落。
- 4−6月期GDP(改定値) → 1.7%
- 7月中古住宅販売成約指数 → 2.4%
ドル/円 78.59 〜 78.79 ユーロ/ドル 1.2519 〜 1.2565 ユーロ/円 98.52 〜 98.82 NYダウ +4.49 → 13,107.48ドル GOLD −6.70 → 1,663.00ドル WTI −0.84 → 95.49ドル 米10年国債 +0.015→ 1.652%
本日の注目イベント
- 豪 豪7月住宅建設許可件数
- 独 独8月雇用統計
- 独 メルケル首相中国首脳と会談
- 欧 ユーロ圏8月消費者信頼感(確報値)
- 欧 アスムセン・ECB理事講演
- 米 7月個人所得
- 米 7月個人支出
- 米 7月PCEコア・デフレーター
- 米 新規失業保険申請件数
米経済指標の改善に加え、ベージュブックでは「多くの地区で緩やかな経過拡大が続く」と、前回から
大きな変化はなく、雇用についても「大部分の地区で横ばいか、若干の増加に留まった」と報告されたことで
ややドル買いが優勢な展開となっています。
ドル円は小幅に上昇し、78円80銭近辺までドル高に推移しましたが、78円30−80銭のレンジは
抜け切れていません。
ただ、「1時間足」では先週金曜日のドル急落で「120日移動平均線」を下抜けして以来、再びこの線を
上回っています。
上記、経済指標の改善傾向が続いていることから、「追加緩和」観測がやや後退していることが、ドルを押し上げている
ものと思われます。
また、ここにきて明日のバーナンキ議長の講演でも「追加緩和」に関する言及はないのではないかといった
見方が急速に高まってきています。
確かに明日のジャクソンホールでの講演では特にサプライズはないのかもしれません。
重要なのはやはり、来週末の雇用統計の結果であることから、その内容を確認するまでは安易な言葉は発しない
のではないでしょうか。
だからと言って「追加緩和」の可能性がなくなったわけではありません。
あくまでも「8月の雇用統計」の結果次第ということです。
一方ユーロドルも1.25台を維持しているものの、やや軟調な動きを見せています。
昨日の独伊首脳会談では、欧州安定メカニズムの銀行免許を巡り意見の対立がありました。
メルケル独首相は「ESMに関する限り、銀行免許の付与は条約と相いれないというのが私の信念だ」と発言し、
モンティ伊首相は「さまざまな部分で構成する全体を見渡す視点から見るべきだ」と、意見の違いが明らかに
なりました。
メルケル首相は、ドラギECB総裁の意見も私と同じだとも語っています。
そのドラギECB総裁はドイツ紙への寄稿で、ECBは「常に、託された責務の範囲内で行動する。しかしながら
その責務を果たすためには時には、伝統的な金融政策以外の手段の採用が必要であることが理解されねばならない」と
論じ、国債市場に介入する方針を批判するドイツに対して反論しています。
実際にバイトマン独連銀総裁は、ECBによる国債購入には再三反対の立場を表明しています。
バイトマン総裁はECB理事会のメンバーであることから、来週6日のECB理事会ではどのような議論がされ、
ユーロを守るためにどのような対策が打ち出されるのか注目されます。
昨日のアジア市場ではドル円だけではなく、ユーロドルも「固定相場」のような静けさでした。
今日も同じ様な展開が続く可能性が高いと思われますが、海外市場では経済指標の発表もあることから、そこそこの
値動きも期待されます。
日本時間の朝方にはなりますが、アスムセンECB理事の講演があります。
アスムセン理事はドイツ人です。
元ドイツ財務省の次官を経てECBの専務理事に就任していますが、メルケル首相の信頼が厚く、同首相に近い人物と
見られています。
ドラギ総裁に近い発言をするものと思われます。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 8/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「相当な規模の量的緩和プログラムを無制限に実施すべきだ」CNBCのインタビューに答えて。 ---- 8/8 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「金融当局は役割を果たした。われわれは十分やった。単に追加緩和を講じるだけでは問題は解決しない」ブルームバーグのインタビューに答えて。 ---- 8/8 ショイブレー・独財務相 「われわれは新たな別のプログラムを作れない」「限度というものがある」ギリシャへの新たな支援について語った。 ---- 8/24 メルケル・独首相 「私はギリシャがユーロ圏にとどまることを望み、そのために取り組んでいる」サマラス・ギリシャ首相との会談後に。 ---- 8/27 エバンス・シカゴ連銀総裁 「回復に向け金融支援を強めるため、住宅ローン担保証券(MBS)の追加購入などさらに力強い措置を講じる時期だ」香港での講演で。 ---- 8/27 オランド・仏大統領 「各国の借り入れコストが著しい高水準に上昇した場合、ESM、ECBとともに行動を共にすることが可能だ」パリで。 ----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
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