2012年9月6日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はやや底堅い動きだったものの、依然として78円台半ばが
抜けずに緩慢な動きに終始。 - ユーロドルはアジアから欧州の朝方にかけて下落し、1.25台割れ
目前まで下落したが、米ブルームバーグが、ECBが無制限の国債購入を
発表すると、伝えたことで急騰。NYでは1.2625まで買い戻され
1.26前後で引ける。 - 株式市場はまちまち。フェデックスの業績予想が嫌気されナスダックは
下落したものの、ダウは11ドル高。 - 債券相場は小幅に続落。ECBが無制限に国債を買い入れるとの観測で
ややリスクオフの流れとなり価格は下落。 - 金は小幅に続落し、原油は反発。
ドル/円 78.30 〜 78.46 ユーロ/ドル 1.2548 〜 1.2625 ユーロ/円 98.33 〜 98.91 NYダウ +11.54 →13,047.48ドル GOLD −2.00 →1,694.00ドル WTI +0.06 →95.36ドル 米10年国債 +0.022 →1.596%
本日の注目イベント
- 豪 豪8月雇用統計
- 欧 ECB理事会
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 欧 ユーロ圏4−6月期GDP(改定値)
- 欧 メルケル・独首相、ラホイ・スペイン首相と会談
- 欧 ドラギ・ECB総裁、ショイブレ・独財務相講演
- 英 BOE政策金利発表
- 米 8月ADP雇用者数
- 米 8月ISM非製造業景況指数
- 米 新規失業保険申請件数
昨日の夕方、ブルームバーグの報道にユーロが急騰しました。
市場は本日のECB理事会を経てドラギ総裁がどのような対策を打ち出してくるのかという一点に
注目していますが、そんな中「ECBのドラギ総裁が計画している債券購入案は、無制限に買い入れる一方で
不胎化措置によって通貨供給量増加に対する市場の懸念を抑える内容だと、中銀関係者2人が明らかにした」
と伝えられました。
この案は「マネタリー・アウトライト・トランザクション」と名付けられ、ECBは利回りに表立った上限を
設定することなく、購入対象は国債のみで、年限が3年程度までのものになると述べているようです。
この報道にユーロドルは1.25台前半から約100ポイント上昇し、前日の1,26台からの
下落で、ユーロドルに対する市場のセンチメントが「ベア」に変わろうとしていた雰囲気を一変させています。
ECBの報道官はこの内容に対するコメントを控えているようですが、「無制限」に国債を購入する
ということになれば市場へのインパクトは大きく、スペイン国債などの利回りが急低下することが予想されます。
一部に、ドイツ連銀があくまで国債購入に反対の立場を取っているため、対応策も「小粒」ではないかとの見方も
ありました。これが事実だとすれば、ドイツ連銀の反対は結局押し切られたことになります。
また報道によればECBの政策委員会メンバーで計画に反対しているのはバイトマン・ドイツ連銀総裁だけだと
もあります。
さらに、メルケル首相は、5日与党議員らに対して、ECBのドラギ総裁とドイツ連銀のバイトマン総裁の双方を
支持していると言明し、ECBによる国債購入についても、両氏はともにそれぞれの責務を果たしているとの
認識を示したとも伝えられています。
これら一連の報道を見ると、ECBのドラギ総裁主導の下、スペインなどの国債購入を行い、欧州危機のさらなる
拡大を防ぐという流れに向かっているように思えます。
今夜その具体的な内容が明らかにされますが、すでに昨日その「予告編」を見たとも言えることから、実際に
同様の対策が示された場合のユーロの反応にはやや懐疑的です。
ユーロドルの昨日の高値も1.2625で、昨日もこの欄で指摘したように「週足」のトレンドラインに
上昇を抑えられた格好になっています。
この水準を上抜けできれば1.27台が見えてくるかもしれませんが、発表された内容に「失望感」がでるようなら
結構大相場になることも考えられます。
ECBの政策金利の発表は今夜20時45分です。
そして、21時15分にはもう一つの最重要イベントである明日の雇用統計の前哨戦とも言えるADP雇用者数が
発表されます。
さらに21時30分からはドラギ総裁の記者会見です。
この他にも失業保険申請件数など、来週の米FOMCに影響を与えそうな経済指標も発表されます。
ユーロを中心に荒っぽい相場展開が予想されることから、資金管理には注意したいところです。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 8/31 バーナンキ・FRB議長 「注意深く検討した場合、非伝統的な政策のコストは管理可能なようだ。それは経済状が正当化すればそのような政策を追加で実施する可能性を排除すべきでないことを意味する」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



