2012年9月12日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 追加緩和期待に加え、格付け会社ムーディーズが米国債の
格付け引き下げの可能性を発表したことでドルは全面安。
ドル円は約3ヵ月ぶりに77円70銭まで下落し、ドル安値圏で引ける。 - ドル全面安の展開にユーロも続伸。ユーロドルは4ヵ月振りに
1.28台後半までユーロ高が進む。 - 追加緩和への期待から株価は反発。アップル株の下落で上げ幅を
縮小したものの、ダウは69ドル高で高値を更新。 - 株高に押される格好で債券は軟調に推移。10年債利回りは上昇し
1.70%台に。 - ドル全面安の流れから金、原油も続伸。緩和期待から商品市場への
資金流入観測も根強い。 - 7月貿易収支 → 420億ドルの赤字
ドル/円 77.70 〜 78.01 ユーロ/ドル 1.2774 〜 1.2872 ユーロ/円 99.55 〜 100.10 NYダウ +69.07 →13,323.36ドル GOLD +3.10 →1,734.90ドル WTI +0.63 →97.17ドル 米10年国債 +0.043 →1.701%
本日の注目イベント
- 豪 豪9月ウエストパック消費者信頼感
- 豪 豪4−6月期新規住宅着工(市場予想 → 3.0%)
- 独 独8月消費者物価指数(確報値)(市場予想 → 2.0%)
- 独 ESMの合憲性を巡る憲法裁判所の判断提示
- 欧 ユーロ圏7月鉱工業生産(市場予想 → 0.1%)
- 欧 バローゾ欧州委員長が施政方針演説
- 欧 オランダ議会下院選挙
- 英 英8月失業率(市場予想 → 4.9%)
ドル円は78円台を割り込み、約3ヵ月振りに77円70銭まで円高ドル安が進みました。
もっとも、ドルは円だけではなく他の主要通貨に対しても軒並み売られており、ユーロドルでは
4ヵ月ぶりとなる1.28台後半までドル安ユーロ高が進んでいます。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、米国が予算を巡る2013年の交渉で債務を
GDP比で圧縮しない限り、最上級格付けを失う恐れがあると発表したことがドル売りを加速させています。
ただこの内容自体は、既にスタンダード・アンド・プアーズが「AAA」(トリプルA)から1段階引き下げて
いることから目新しい材料ではなかったはずですが、来年に迫る「財政の崖」問題が改めて意識されたものと
受け取れます。
また、本日から2日間にわたり開催される米FOMCで、FRBが景気後押しに向けた国債買い入れを実施する
との観測も拡大しており、ドル安は通貨だけではなく、商品や資源、穀物価格までも押し上げています。
かつて「QE2」の時もそうでしたが、「追加緩和」によって市場に資金が大量に供給され、行き場のない資金が
通貨以外にも流れ込むとの観測から、先回りをした買いが上記商品価格などを押し上げています。
ドル円は77円70銭まで売られましたが、ここで意識されるのは6月1日に記録した77円66銭です。
一部には、この水準を政府・日銀が「介入レベル」と考えているとの観測もありました。
77円66銭を割り込むと、相場観も円高方向へ傾き易く、さらに円高が加速するため、この水準以下では
介入に踏み切るのではないかといった見方です。
確かにその可能性は低くはないと思います。
ただ、当局は必ずしも水準を決めているわけではなく、あくまでも「投機的」であるとか「相場が急変した場合」といった
事態が前提になろうかと思います。
従ってこれまでの繰り返しにもなりますが、「介入に対する過度の期待は禁物」です。
通貨当局も円が緩やかに上昇する動きには、「大義名分」を見つけにくいということになります。
個人的には、仮にFRBが「QE3」に踏み切ったとしても、昨年10月の様な急激な円高には振れないのでは
ないかと考えています。
米長期金利と強い相関関係があるドル円ですが、米10年債利回りは1・7%です。
今後さらに金利が低下したとしてもここからの下落余地は限られています。
また、現在民主、自民で代表選が行われていますが、だれが総理になってもこれまで以上に日銀に対する圧力を
強めてくると思われます。
FRBが緩和に動いた後は、今度は日銀が行動を起こす番です。
ユーロドルが1.28台後半まで買われ、5月中旬以来の水準までユーロ高が進みました。
アジア時間では上値が重いものの、欧州に入ると一気に上昇する展開が続いており、「一歩後退、二歩前進」といった
流れが続いています。
既にテクニカル的にも重要な水準であった1.2835−40を抜けており、強気の見方では1.30を目指すといった
声も出ています。
本日のドイツ裁判所の判決も「合憲」が既に織り込まれている状況で、これを材料に買い進められているとも言えます。
市場では欧州からの好材料には反応し、悪材料には反応しにくい状況が続いていることから、ユーロドルは底堅い動きを
する可能性は高いと思われますが、1.28−1.30では戻り警戒感も出てきそうです。
ここからのユーロロングには慎重さが求められます。
また、ショートも流れに逆らうことになり得策ではありません。ショートで攻めるのであればトレンドが下方に転換したことを
確認してからでも遅くはないと思います。
今日から明日にかけては欧州で2つの重要なイベント、そして米国ではFOMCが開催され相場が大きく動きそうです。
足元の市場は欧州ではユーロに好結果、FOMCでは「QE3」を織り込む格好で「ドル全面安」の方向で進んでいます。
結果が予想外だった場合に備えて、やや注意も必要かと思います。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 8/31 バーナンキ・FRB議長 「注意深く検討した場合、非伝統的な政策のコストは管理可能なようだ。それは経済状が正当化すればそのような政策を追加で実施する可能性を排除すべきでないことを意味する」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。 9/6 バイトマン・独連銀総裁 「市場介入の購入が、金融政策によってユーロ圏の物価安定を守る能力を脅かすことを許してはならない」ECBの国債購入に反対票を投じて。 -----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



