今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年9月18日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はNY連銀製造業景況指数が予想以上に悪化していたことから
    ドル売りが優勢となり78円台前半まで下落したが、日中関係の緊張の
    高まりと、日銀の緩和政策の実施観測から円売りの流れとなり78円93銭まで
    円安が進む場面も。
  • ユーロドルは米経済指標の悪化を手掛かりに1.31台後半まで買われたが、
    先週末の高値に近いこともあり、上値を追う動きには繋がらず反落。
  • 週明けの株式市場は、先週4日続伸したことや、EU財務相会合では
    進展が見られなかったことから反落。ダウは40ドル下げ1万3550ドル台に。
  • 債券相場は反発。NY連銀製造業景況指数に反応し、10年債は買い物を集め
    上昇。利回りは1.84%まで小幅に低下。
  • 金、原油は景気悪化懸念からともに反落。原油価格は1週間ぶりに96ドル台に。
  • 9月NY連銀製造業景況指数 → −10.41


    ドル/円78.33 〜 78.93
    ユーロ/ドル1.3084 〜 1.3172
    ユーロ/円102.57 〜 103.85
    NYダウ−40.27 →13,553.10ドル
    GOLD −2.10 →1,770.60ドル
    WTI−2.38 →96.62ドル
    米10年国債−0.026 →1.843%



    本日の注目イベント

    • 豪   RBA議事録(9/4日分)
    • 独   独9月ZEW景況感指数
    • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
    • 英   英8月消費者物価指数
    • 米   4−6月期経常収支
    • 米   9月NAHB住宅市場指数
    • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
    • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演



      ドル円が反発し、昨日のNY市場では一時78円93銭までドル高が進み、先週の米「QE3」実施後の


      ドル安局面から1円80銭もの「ドル高円安」が進んだことになります。


      背景は日中関係の緊張の高まりと、本日から始まる日銀金融政策決定会合での追加緩和観測です。





      尖閣諸島を巡る問題では中国国内でのデモがさらに拡大し、日本企業への影響が出始めてることから、


      日中貿易の減少や、日本企業の業績の悪化など円売り材料と見られています。


      本来政治的な材料がドル円に影響を与えるケースは稀で、仮に影響があったとしても短期的に終わると見られていますが、


      今回の緊張の高まりが、これまでのものと異なるのかどうか状況を慎重に見極める必要がありそうです。





      また、本日から日銀金融政策会合が開かれ、早ければ明日の昼ごろには決定内容が発表されます。


      今回は、既にECBが「無制限の国債購入を行う」ことを決め、さらにFRBも「QE3」に踏み切っています。


      このため、「日銀も今回は動かざるを得ない」といった見方がやや優勢の様です。


      日銀が「追加緩和」に動けば円売り材料になるため、ドル円が79円台を試す可能性はありますが、決定会合の


      内容が「小粒」であったり、あるいは「追加緩和見送り」であった場合には円が買われ、再び77円台まで


      円高が進むことも考えられます。





      市場では「追加緩和」が実施されるといった予想がやや優勢ですが、日銀としてもできれば「カードを切らずに」


      温存したいという意向もありそうです。


      景気の見通しは依然として慎重な見方を変えてはいませんが、差し迫って悪いわけではありません。


      また日本の株価も、米国株の堅調さに引っ張られ9100円台です。


      さらに上述のように、先週のFOMC後には77円目前まで急騰した円が、78円台後半まで売られる展開に


      なっています。


      こう考えるとそれほど「追加緩和」への緊急性は無く、「今回は特にカードを切る状況ではない」と考えられ、
    • 「無風」で終わる可能性も否定できない状況かと思います。





      一貫して上昇を続けていたユーロドルが、先週末と昨日はともに1.3170−80で上昇を抑えられた格好になり、


      「1時間足」では「Wトップ」の形を形成しています。


      このまま下がるかどうかは予断を許しませんが、既に底値からは約1100ポイントの反発を見せ、投機筋の


      ショートポジション」もかなり解消されてきました。


      1.31台半ばを割り込むと一旦下げに転じる可能性があると予想していますが、どこまで下げるかは今後の欧州の景気や


      スペインの情勢に大きく左右されそうです。


      今後下げに転じた場合には「フィボナッチ・リトリースメント」などを駆使して下値のメドを探っていきたいと思います。





      連休明けの東京市場では、株価が堅調に推移すると思われ、それに連動してドル円がやや買われるものと思われます。


      決済玉はどれほどあるかは分かりませんが、「週明け、連休」ということを考えると、そこそこありそうです。


      昨日のNY市場でのドル高値78円93銭を抜ければ79円台乗せが見られるかも知れませんが、明日の日銀会合を控えて


      一方的にドルを買い上げるとも思えません。


      予想レンジは78円40銭ー79円20銭といったところでしょうか。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       8/31  バーナンキ・FRB議長 「注意深く検討した場合、非伝統的な政策のコストは管理可能なようだ。それは経済状が正当化すればそのような政策を追加で実施する可能性を排除すべきでないことを意味する」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。
       9/6  バイトマン・独連銀総裁 「市場介入の購入が、金融政策によってユーロ圏の物価安定を守る能力を脅かすことを許してはならない」ECBの国債購入に反対票を投じて。    -----   
       9/13  バーナンキ・FRB議長 「緩和解除をいそがないだろう。景気はかなり底堅くなるのを時間をかけて確かめる」QE3決定後の記者会見で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和