今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年9月21日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • アジア時間からユーロ円などクロスの売りが優勢となり、
    ドル円の上値を抑える展開が続き、ドル円は78円台前半から
    下落し、海外市場では78円近辺まで売られる。
  • ユーロは対円、対ドルで大幅に下落。ユーロドルは1.30台を割り込むと
    ストップロスの売りも巻き込んで下落が加速。NY市場では1.2920まで
    売られた後、1.29台半ばまで戻して引ける。
  • 豪ドルも中国のPMIが軟調だったことを受け、対ドルでは10日ぶりに
    1.03台まで下落。
  • 株式市場はまちまち。中国景気の低迷を受け朝方は前日比マイナスで
    始まり取引は低調。ダウは18ドル高だったもののナスダックは
    小幅に反落。
  • 債券相場は小幅に続伸。10年物インフレ連動債の入札があったものの、
    応札は低調。10年債利回りは1.765%に。
  • 金は小幅に下落し、原油価格は4日続落。
  • 9月フィアデルフィア連銀製造業景況指数 → −1.9
  • 新規失業保険申請件数 → 38.2万件
  • 8月景気先行指標総合指数 → −0.1%


    ドル/円78.02 〜 78.36
    ユーロ/ドル1.2920 〜 1.2974
    ユーロ/円101.20 〜 101.56
    NYダウ+18.97 →13,596.93ドル
    GOLD −1.50 →1,770.20ドル
    WTI−0.11 →91.87ドル
    米10年国債−0.009 →1.765%



    本日の注目イベント

    • 加   カナダ8月消費者物価指数
    • 欧   リーカネン・フィンランドス中銀総裁講演
    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演



      ドル円は78円近辺まで下落し、先週末の水準まで値を戻しています。


      日銀による「追加緩和」の効果も「行って来い」どころか、マイナスという結果になっています。




      昨日は株式市場でも軟調な展開となり、こちらも「追加緩和」が発表された後の上昇分を吐き出す格好に


      なっています。


      中国の景気低迷を示す経済指標が出ると、このところ順調に推移していた豪ドルも、対円、対ドルで売られ、


      ユーロ円などの売りと共に「ドル円」の下押しに繋がり、下落に拍車をかけた格好になっています。





      中でも、ユ−ロドルは一貫して上昇を続けて来たこともあり、下落に転じるとそのスピードも速く、昨日は


      朝方の1.30台半ばから1.29台前半まで約140ポイントも下落しています。


      フィボナッチ・リトリースメントの23.6%が1.2905と計算されるため、昨日はこの一歩手前で下げ止まった


      様ですが、現在「1時間足」の「200日移動平均線」が頭を押さえていることから、この水準(1.2978)を


      完全に抜き、1.30台を回復しない限り上値は重いと見られます。





      今週に入り米地区連銀総裁の講演が頻繁に行われています。(下記「Whats going on 」参照)


      昨日も、「ハト派」の一人であるコチャラコタ・ミネアポリス連銀総が講演で「FOMCが物価安定の責務を


      果たし続ける限り、失業率が5.5%を下回るまではFF(フェデラルファンド)金利誘導目標を異例の低水準に


      据え置くべきだ」と述べています。


      これまでも「ハト派」の連銀総裁が現行の「ゼロ金利政策」は継続すべきだといった発言をしていますが、


      現政策を継続する判断目標を「失業率が5.5%以下になるまで」と明確な水準を示したことは注目されます。





      これまでもFRB内部では「失業率は7%以下」が望ましいと考えているとの見方がありましたが、現在8.1%の


      失業率を5.5%以下に押し下げるのは簡単なことではありません。


      FRBは既に「2015年半ば」まで現行の低金利政策を継続すると公言しています。


      まだ一部の連銀総裁の意見ではありますが、2015年半ばに失業率が5.5%を超えているようなら、さらに


      「ゼロ金利政策」は延長されることになるかもしれません。





      一方で、「タカ派」の地区連銀総裁は「インフレの芽を育てている」と反対の姿勢を崩していませんが、


      「追加緩和」で、行き場のないマネーが原油価格や穀物価格を押し上げているのも事実です。


      足元ではやや調整モードになっている原油価格が100ドルを大きく超えて来るようなら物価を押し上げ、


      「インフレ」が現実問題になる可能性もあります。


      「ハト派」の代表格であるエバンス・シカゴ連銀総裁はインフレ率について「3%を下回っている間は」という


      見解を示しています。


      「米金利は今後当分の間上昇しない」とすれば、今後のドル円相場に影響を与えることにもなります。





      昨日も述べましたが、日米欧で政策会合を既に終えていることからしばらくは「材料不足」になり、為替相場は


      経済指標の結果で上下する展開が予想されます。


      値幅が限られているとすれば、利益の確定も早めにする必要があるかもしれません。






      新生「日本航空」が再上場を果たしました。


      株価もそこそこ堅調のようです。


      企業再生請負人の稲盛会長の株価はさらに上昇しているものと思います。


      いっそのこと、稲盛氏に「日本再生」も託してみてはどうでしょう・・・?


      良い週末を・・・・・。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       8/31  バーナンキ・FRB議長 「注意深く検討した場合、非伝統的な政策のコストは管理可能なようだ。それは経済状が正当化すればそのような政策を追加で実施する可能性を排除すべきでないことを意味する」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。
       9/6  バイトマン・独連銀総裁 「市場介入の購入が、金融政策によってユーロ圏の物価安定を守る能力を脅かすことを許してはならない」ECBの国債購入に反対票を投じて。    -----   
       9/13  バーナンキ・FRB議長 「緩和解除をいそがないだろう。景気はかなり底堅くなるのを時間をかけて確かめる」QE3決定後の記者会見で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。
       9/18  エバンス・シカゴ連銀総裁 「より緩和的は金融政策を提供するもので、米経済が回復力を獲得する上で役立つ」FOMCでの「QE3」実施について。    -----   
       9/19  フィッシャー・ダラス連銀総裁 「大規模な資産購入の有効性を疑問に思う」「われわれがやっていることは雇用に影響を与えていない」FOMCでの「QE3」実施について。    -----   
       9/20  コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「FOMCが物価安定の責務を果たし続ける限り、失業率が5.5%を下回るまではFF(フェデラルファンド)金利誘導目標を異例の低水準に据え置くべきだ」講演で。    -----   

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和