2012年9月24日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 材料難からドル円は78円台前半で小動き。ユーロドルが反発して
ドル安が進んだことの影響もあり、一時78円11銭まで下落する。 - ユーロドルはアジア時間の1.29台半ばから、欧州市場では1.30台
半ばまで上昇。スペインとイタリアの首脳が域内金融市場安定化への取り組み継続で
合意したことが手掛かり。
しかし、NY市場では上値は重く、再び1.29台後半まで下落して引ける。 - 株式市場は4日ぶりに下落。アップルが上げ幅を縮小したことが市場全体の
ムードを軟調にさせ、ダウは17ドル安。 - 債券相場は続伸し、週間ベースで今月初の上昇となる。
10年債利回りは低下し、1.75%台で引ける。 - 金、原油はともに反発。原油価格は5日ぶりに大幅な反発を見せ
92ドル台後半へ。ドル/円 78.11 〜 78.28 ユーロ/ドル 1.2976 〜 1.3044 ユーロ/円 101.45 〜 102.00 NYダウ −17.46 →13,579.47ドル GOLD +7.80 →1,778.00ドル WTI +1.02 →92.89ドル 米10年国債 −0.015 →1.750%
本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合議事録(8/8、9日分)
- 独 独9月ifo景況指数
- 米 ラガルド・IMF専務理事講演(ワシントン)
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
ドル円は先週日銀が「追加緩和」を実施し79円台前半まで上昇して以来、ジリ安の展開が続いています。
「追加緩和」による円安効果も限られ、その後は再び円の高値を試す動きになっています。
すぐに円高が進むというイメージはないものの、日銀に先んじて決定された米「QE3」では、株価が急騰し、
債券が売られ、その結果米長期金利は1.87%まで上昇しました。
その後米株価は堅調に推移しているものの、債券が買われ、米長期金利が低下してきたことが「円高ドル安」を
リードしてきたものと思われます。
米10年債利回りは先週末のNY市場では1.75%台まで低下しています。
それでもドル円は78円台を割り込むことなく、78円台前半では一旦サポートされる展開が続いています。
従って、78円台を割り込むかどうかが注目されますが、77円台の前半辺りでは政府・日銀による介入も想定
されることから、急激な円高は望みにくいと思われます。
結局、米経済指標の強弱によって一進一退の展開がしばらく続きそうです。
特に今週は週末のPMIを除いては、住宅関連指標が多く発表されますが、市場へのインパクトは限定的と
思われます。
むしろ、住宅市場の改善傾向が続いていることから、結果次第では「ドル買い」に作用することも考えられます。
ユーロについては相変わらずギリシャとスペイン情勢の行方によって相場が左右される展開が続きそうです。
先週末、スペインのラホイ首相とギリシャのサマラス首相が会談を行い、欧州金融の安定を目指すことで合意との
報道で、ユ−ロドルが買い戻され1.30台半ばまで上昇しましたが、上値は重くその後ジリ安の展開になっています。
ドイツ・シュピーゲル誌は、ギリシャの債務削減はさらに2兆円程度必要との記事を掲載しており、
まだ予断を許す状況ではありません。
また、スペインでは来月初めまでにはESMに対して支援要請を行うとの見方が有力ですが、それでも支援と同時に
厳しい財政規律が課せられ、景気後退が続くスペインにとってさらに景気を悪化させることにもなりかねず、
必ずしもユーロにとって「買い材料」になるとは限りません。
さらに格付け会社ムーディーズは、スペイン国債の現行の格付け「Baa3」を引き下げる可能性があることを示唆しており、
仮に一段階引き下げられると「投機的」格付けとなり、スペインは自力で市場から資金調達を行うことが困難となり、
支援要請を行わざるをえない状況に追い込まれることになります。
失業率が20%を大きく超えるスペインが、ギリシャ程ではないとしても、景気を回復させ財政再建を果たすことは
簡単ではありません。
今週は全体的に「材料難」で動きにくい展開が予想されます。
株価、金利動向、あるいはスペイン情勢などを睨みながら比較的限られた値動きになりそうです。
それでもドル円は78円台前半で推移している限り、77円台突入の可能性があることから気を抜けません。
本日は77円80銭ー78円40銭のレンジを予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 8/31 バーナンキ・FRB議長 「注意深く検討した場合、非伝統的な政策のコストは管理可能なようだ。それは経済状が正当化すればそのような政策を追加で実施する可能性を排除すべきでないことを意味する」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。 9/6 バイトマン・独連銀総裁 「市場介入の購入が、金融政策によってユーロ圏の物価安定を守る能力を脅かすことを許してはならない」ECBの国債購入に反対票を投じて。 ----- 9/13 バーナンキ・FRB議長 「緩和解除をいそがないだろう。景気はかなり底堅くなるのを時間をかけて確かめる」QE3決定後の記者会見で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。 9/18 エバンス・シカゴ連銀総裁 「より緩和的は金融政策を提供するもので、米経済が回復力を獲得する上で役立つ」FOMCでの「QE3」実施について。 ----- 9/19 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「大規模な資産購入の有効性を疑問に思う」「われわれがやっていることは雇用に影響を与えていない」FOMCでの「QE3」実施について。 ----- 9/20 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「FOMCが物価安定の責務を果たし続ける限り、失業率が5.5%を下回るまではFF(フェデラルファンド)金利誘導目標を異例の低水準に据え置くべきだ」講演で。 ----- 9/20 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁 「1ヵ月あたり400億ドルのMBSを購入するQE3は、米国経済に限定的な影響しかない可能性がある」講演で。 -----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



