2012年9月25日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 78円目前で推移していたドル円は、NY市場では米長期金利の
低下を手掛かりに78円台を割り込み、77円81銭までドル安が進む。 - ユーロドルも下落し、約3週間ぶりに1.28台までユーロ安が進む。
独ifo景況指数が5ヵ月連続で悪化し、欧州景気の悲観的な見方が広がった
ことが背景。ユーロドルはその後1.29台前半まで戻して引けるが、ユーロは
対円でも100円台前半まで下落し、こちらも約3週間ぶりの水準。 - 株式市場は続落。ドイツの景況悪化を嫌気してダウは20ドル安。
アップル株も下落に転じる。 - 株価の下落から債券相場は続伸。10年債利回りも低下し、9月6日以来
となる1.71%台に。 - 金は大幅に反落。原油価格も下落し再び91ドル台に。
ドル/円 77.81 〜 78.05 ユーロ/ドル 1.2891 〜 1.2936 ユーロ/円 100.36 〜 100.84 NYダウ −20.55 →13,558.92ドル GOLD −13.40 →1,764.60ドル WTI −0.96 →91.93ドル 米10年国債 −0.035→1.715%
本日の注目イベント
- 豪 RBA金融安定報告
- 中 中国8月景気先行指数
- 独 独10月GFK消費者信頼感調査
- 欧 スペイン財政収支
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演(ベルリン)
- 欧 メルケル・独首相講演(ベルリン)
- 欧 メルケル・独首相、ドラギ総裁と会談
- 欧 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
- 米 7月ケース・シラー住宅価格指数
- 米 9月消費者信頼感指数
- 米 7月住宅価格指数
- 米 9月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 ガイトナー・財務長官講演(NY)
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 オバマ大統領国連演説
ドル円が78円台を割り込み、FOMCで「QE3」が決定された直後以来となる77円台まで下落しています。
水準的にはまだ77円台後半であることから、すぐに介入が意識される水準ではないと思いますが、ドルが緩やかに
下落する可能性があります。
結局日銀による「追加緩和」の効果も一時的に終わり、足元の水準は政策会合決定以前の水準です。
昨日も山口日銀副総裁が講演で、追加緩和については今後も「必要と判断される場合には、果断かつ柔軟に対応していく」
と語っていましたが、市場は日銀の緩和姿勢に懐疑的です。
欧米の中銀が「無期限で」、「無制限に」といった言葉を巧みに使い市場を牽制する一方、日銀は極めて教科書的で
控え目な言葉に終始しています。
ドラギ・ECB総裁などは「私を信じてほしい」といった、中銀総裁としては異例な言葉まで駆使して決意を
表していたことは記憶に新しいところです。
どうやらこのあたりの市場に対するメッセージの差が明暗を分けているように思われます。
ドル円は今週から来週にかけて77円台前半を試すのではないかと思われますが、9月13日の「QE3」決定後に
記録した77円13銭が一つのメドになろうかと思います。
この水準を割り込むようだと、政府・日銀による市場介入観測が急速に高まると考えます。
「追加緩和」を決定しても止まらない円高に対して、政府・日銀は介入姿勢を強めてくると予想しますが、
76円台は何としても守りたい水準ではないかと思われます。
通常は動きが緩慢なドル円ですが、一旦円高方向に勢いがつくと、想定される以上の動きを見せることがあります。
十分注意したいところです。
ユーロドルも1.31台後半を「天井」に下落傾向を強めてきました。
昨日はドイツifo景況感が5ヵ月連続で悪化していたことから、3週間ぶりに1.28台後半まで売られています。
上記高値から約300ポイントの下落となりますが、今回の上昇分の38.2%にあたる水準は1.2740で、
さらに「半値」にあたる水準は1.2607、と計算されます。
ギリシャ、スペインの問題に加え、欧州経済をけん引してきたドイツにも景気悪化の波が本格的に押し寄せてきたと
見ることができそうです。
また、ドイツは中国経済ともかなり密接にかかわっていることから、中国の景気悪化の影響も懸念されます。
足元では最も注目されているスペインの動向が依然不透明です。
ブルームバーグによると、ドイツの与党幹部は昨日、ラホイ・スペイン首相は歯切れの悪い言葉使いをやめ、
全面的救済が必要かどうか明言すべきだ、と苦言を呈したと伝えています。
また、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の幹部も、「状況をありのまま説明すべきだ」それをしない
ということは、ラホイ首相の「コミュニケーションに問題があるということだ。支援が必要ならばそう言わなければ
ならない」と、スペインの優柔不断な対応にいら立ちを募らせていると報じています。
一方で、銀行同盟を巡りメルケル首相とオランド・仏大統領の意見が分かれているとの報道もあります。
1.20台半ばから急速に買い戻しが入り、1.3172まで上昇したユーロドルも「やはり」まだまだ「迷走」を
繰り返しそうに思われます。
投機筋のユーロショートポジションも、9月18日時点では約7万3千枚と、ピーク時の1/3に減少しています。
このことは、ユーロがさらに下落すると見れば、ショートを「積み上げる余地」があることにも繋がります。
1.2870以下には一目均衡表の「雲」や「100日」あるいは「200日移動平均線」が集まっていることから
一旦はサポートされそうですが、この水準を抜けるどうかはやはりスペイン次第です。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 8/31 バーナンキ・FRB議長 「注意深く検討した場合、非伝統的な政策のコストは管理可能なようだ。それは経済状が正当化すればそのような政策を追加で実施する可能性を排除すべきでないことを意味する」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。 9/6 バイトマン・独連銀総裁 「市場介入の購入が、金融政策によってユーロ圏の物価安定を守る能力を脅かすことを許してはならない」ECBの国債購入に反対票を投じて。 ----- 9/13 バーナンキ・FRB議長 「緩和解除をいそがないだろう。景気はかなり底堅くなるのを時間をかけて確かめる」QE3決定後の記者会見で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。 9/18 エバンス・シカゴ連銀総裁 「より緩和的は金融政策を提供するもので、米経済が回復力を獲得する上で役立つ」FOMCでの「QE3」実施について。 ----- 9/19 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「大規模な資産購入の有効性を疑問に思う」「われわれがやっていることは雇用に影響を与えていない」FOMCでの「QE3」実施について。 ----- 9/20 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「FOMCが物価安定の責務を果たし続ける限り、失業率が5.5%を下回るまではFF(フェデラルファンド)金利誘導目標を異例の低水準に据え置くべきだ」講演で。 ----- 9/20 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁 「1ヵ月あたり400億ドルのMBSを購入するQE3は、米国経済に限定的な影響しかない可能性がある」講演で。 -----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



