2012年9月26日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は消費者信頼感指数などの改善にドル買いが優勢となる場面が
あったものの上値は重く、終始77円台で推移。欧州市場では77円66銭まで
円が買われる場面も。 - ユーロドルは1.29台を割り込んだものの、買い意欲も強く1.29台に
押し戻される展開。オーストリア中銀のノボトニー総裁が、現時点で金利を
引き下げる必要はないとの認識を示したことで買われ、1.29台後半まで
上昇したが、上値も重く1.29台前半で引ける。 - 株式市場は大幅に続落。午前中は米経済指標の改善を好感し上昇したものの、
後場に入ると世界景気減速懸念から急速に下げ、ダウは100ドルを超す下落に。 - 債券相場は続伸。株価の大幅下落から債券需要が高まり、10年債利回りは
7日連続で低下し1.67%台に。 - 金は小幅に反発し、原油は続落。
- 7月ケース・シラー住宅価格指数 → +1.20%
- 9月消費者信頼感指数 → 70.3
- 7月住宅価格指数 → +0.2%
ドル/円 77.70 〜 77.93 ユーロ/ドル 1.2896 〜 1.2971 ユーロ/円 100.30 〜 101.03 NYダウ −101.37 →13,457.55ドル GOLD +1.80 →1,766.40ドル WTI −0.56 →91.37ドル 米10年国債 −0.044→1.671%
本日の注目イベント
- 独 独9月消費者物価指数(速報値)
- 米 8月新築住宅販売件数
- 米 野田首相、国連演説
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
ドル円は77円半ばでは下げ止まったものの78円台は回復できず、依然円買い圧力が続いている状況です。
昨日は住宅関連指標だけではなく、コンファレンスボード発表の消費者信頼感指数も今年初めの水準を回復し、
改善を見せたもののドル買いには繋がっていません。
NY株式市場が下落し、ダウが100ドルを超す下げを見せたことで米債券が買われ、長期金利は7日連続で
下落し、9月5日以来となる1.67%台まで低下しています。
ドル円と米長期金利との相関関係はよく知られているところですが、7日連続で低下し続けている米長期金利が
ドル円の水準を押し下げている面もあります。
ドル円は欧州市場で77円66銭まで下落しましたが、77円半ばを割り込むことは避けられました。
しかし、78円台への回復もならず「材料不足」の感は否めません。
既に、来週末の「9月の雇用統計」発表まではこの状態が続くといった声もあります。
フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は、FOMCが今月発表した「QE3」は成長や雇用を押し上げる可能性は
低く、金融当局の信頼性を脅かしかねないとの認識を示しました。
プロッサー総裁はフィラデルフィア連銀で講演を行い、「追加の資産購入が経済成長や雇用に大きなプラス
となることはなさそうだ。そうした行動が労働市場や景気回復ペースに実質的な効果をもたらすという考え方
を広めるのは、金融当局の信頼性をリスクにさらす」と述べています。
同総裁はFOMCメンバーの一人ですが、今年は投票権を持っていません。
このような「タカ派」的な意見は、ダラス連銀のフィッシャー総裁と同じですが、先のFOMCでも、投票権を
持たないメンバーを含めると1/3は「追加緩和」に反対だったとも言われています。
FOMCメンバーの中でも意見が分かれていることは知られていますが、「追加緩和」による副作用が
顕在化してくるようだと、これら「タカ派」の意見が存在感を増し、今後のFRBの政策にも影響を与える
可能性もありそうです。
米住宅市場の回復が確認されるようになってきました。
ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で+1.20%と、2ヵ月連続でプラスに転じています。
主要20都市でも18都市で価格が上昇しており、低金利が長い間続いている効果が確認されるように
なってきました。
7月の建設許可件数が81万戸まで回復するなど、リーマンショック以降最も回復が遅れていた住宅市場が
底入れしたとすれば、今後個人消費などにも好影響を与えることになり、かつて「雇用と住宅市場」に強い懸念を
表明していたバーナンキ議長も一息つけそうです。
103円台後半まで上昇していたユーロ円が下落に転じ100円割れを試すような展開になっていますが、
テクニカル的にも重要な値位置にきていると言えそうです。
昨日は欧州市場で100円15銭まで下落したものの、その後ノボトニー・オーストリア中銀総裁の発言に
反発しましたが、この水準には「日足」の120日移動平均線があり、止まるべくして止まったと言えます。
また、「4時間足」でも120日移動平均線(ローソク足120本分の平均値)にほぼ止められているのが確認できます。
100円を明確に下抜けすれば、200日移動平均線がある99円40銭程度までの下落が見込めそうですが、反対に
100円75−80銭がレジスタンスポイントになっており、ここを抜けると上昇に弾みがつきそうです。
これまでユーロ円については下落基調だとの見方で「ショート」に傾いていた個人投資家のポジションが、「ロング」に
転換したとの観測もあり、「100円」という節目の攻防が続きそうです。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 8/31 バーナンキ・FRB議長 「注意深く検討した場合、非伝統的な政策のコストは管理可能なようだ。それは経済状が正当化すればそのような政策を追加で実施する可能性を排除すべきでないことを意味する」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。 9/6 バイトマン・独連銀総裁 「市場介入の購入が、金融政策によってユーロ圏の物価安定を守る能力を脅かすことを許してはならない」ECBの国債購入に反対票を投じて。 ----- 9/13 バーナンキ・FRB議長 「緩和解除をいそがないだろう。景気はかなり底堅くなるのを時間をかけて確かめる」QE3決定後の記者会見で。 ドル円78円半ば→78円台前半に。 9/18 エバンス・シカゴ連銀総裁 「より緩和的は金融政策を提供するもので、米経済が回復力を獲得する上で役立つ」FOMCでの「QE3」実施について。 ----- 9/19 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「大規模な資産購入の有効性を疑問に思う」「われわれがやっていることは雇用に影響を与えていない」FOMCでの「QE3」実施について。 ----- 9/20 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「FOMCが物価安定の責務を果たし続ける限り、失業率が5.5%を下回るまではFF(フェデラルファンド)金利誘導目標を異例の低水準に据え置くべきだ」講演で。 ----- 9/20 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁 「1ヵ月あたり400億ドルのMBSを購入するQE3は、米国経済に限定的な影響しかない可能性がある」講演で。 ----- 9/25 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「「追加の資産購入が経済成長や雇用に大きなプラスとなることはなさそうだ。そうした行動が労働市場や景気回復ペースに実質的な効果をもたらすという考え方を広めるのは、金融当局の信頼性をリスクにさらす」講演で。 -----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



