今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年10月19日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はアジア市場でのドル高円安の流れを受け一段とドルが上昇。
    フィラデルフィア連銀景況指数の好転もあり、一時79円47銭までドルが
    買われ約2ヵ月ぶりの水準を記録。米長期金利の上昇もあり、79円台が
    定着するかが今後の焦点に。円は対ユーロでも続落し、一時104円台半ばまで
    円安が進行。
  • ユーロドルは小動き。ドル円がドル高に振れたこともあり、上値を徐々に
    切り下げる展開となり1.31台前半から1.30台半ばまで下落。
    EU首脳会議が始まったが、各国の意見に依然隔たりがあり調整が難航。
  • 株式市場は小高く始まったものの、連日の高騰から売り物が優勢となり、
    ダウは8ドル安と5日振りに反落。グーグル株の急落が全体の雰囲気を悪化させた。
  • 債券相場は4日続落。株価の下落にも反応薄で10年債利回りは4日連騰となり
    1.83%台に乗せる。
  • 10月フィラデルフィア連銀景況指数 → 5.7
  • 新規失業保険申請件数 → 38.8万件
  • 9月景気先行指数 → +0.6%


    ドル/円79.09 〜 79.47
    ユーロ/ドル1.3056 〜 1.3118
    ユーロ/円103.29 〜 104.41
    NYダウ−8.06 →13,548.94ドル
    GOLD−8.30 →1,744.70ドル
    WTI−0.02 →92.10ドル
    米10年国債+0.009 →1.831%



    本日の注目イベント

    • 日   8月景気動向指数(改定値)
    • 独   独9月生産者物価指数
    • 米   9月中古住宅販売件数
    • 米   7−9月決算発表 → GE、マクドナルド
    • 加   カナダ9月消費者物価指数




      ドル円は堅調に推移し、79円台に乗せてからは一度もこの水準を割り込んでいません。


      昨日のアジア市場では79円22銭まで一旦上昇した後、やや調整モードに入りましたが、海外では


      再び上昇に転じ、NY市場では79円47銭までドル高が進みました。





      昨日発表されたフィラデルフィア連銀景況指数が「5.7」と、好不況の判断の分かれ目となる「0」を


      超えただけではなく、市場予想も超えたことでドル買いに勢いがついたものですが、さすがに79円半ば目前では


      Uターンしています。


      昨日もこの欄で書きましたが、この水準には「日足」の200日線が79円40銭にあり、チャート上は


      ほぼこの移動平均線に抑えられたと観て取ることができます。





      この水準を明確に抜けば今度は、8月20日に記録した79円65銭がターゲットになり、その先にある


      80円という大台を試すことになりそうです。


      このころの株高を背景に米長期金利は4日連続で上昇し、昨日は1.83%台を回復しています。


      米金利だけではなく日本の長期金利も0.8%目前の水準まで上昇していますが、米金利の上昇幅の方が大きく、


      その結果日米金利差が拡大し、ドル買い選好を誘っている状況です。





      このまま80円台に向かって上昇していくかどうかについてはまだ慎重な見方を変えていません。


      米経済指標の改善傾向と、今月末の日銀による追加緩和観測がともにドル買い円売りに作用していますが、


      どちらも確定しているわけではありません。


      事実、新規失業保険申請件数が昨日発表されていますが、先週は予想外に改善したことから、今週の件数に


      注目していましたが、結果は38.8万件と、「元の鞘」に戻っています。また先週の件数も33.9万件から


      34.2万件に修正されています。





      このように住宅関連指標は明らかに改善傾向が定着したと思われますが、耐久財受注などその他の指標はまだ


      まだら模様です。


      今後徐々にこれらの経済指標が改善してくれば、もう一段のドル高が見込めますがそれにはまだ時間が必要です。


      また、忘れてはならないのが先の「QE3」決定の際FRBは、「ゼロ金利政策の解除は2015年半ば以降」と


      宣言していることです。


      さらに、多少の雇用市場の改善など、経済指標が改善しても現行の政策を継続していくことにも言及しています。


      このことから、米景気によほどの改善傾向が見られない限り「出口戦略」が実施されないと考えられ、これが


      ドルの上値を抑えることになります。





      上述のように、今後もさらにドル高が継続されるかどうかについては慎重姿勢を崩してはいませんが、それでも


      ここ数日のドル買い円売りの流れには、今までにないものも感じています。


      このまま79円台前半で越週すれば、長期的なトレンドを観る際に重要な「週足」の52週線が上抜けを完成させます。


      今朝の時点では78円98銭にあることから、79円台を維持して来週の取引が開始されれば「やや明るい見通し」も


      描けそうです。


      2007年夏以来一貫して下落し続けてきたこの「52週移動平均線」はちょうど60ヵ月目、5年を経過した


      辺りから緩やかですが、徐々に上向いて来ています。


      このわずかな変化に今後の「ドル高への転換」の可能性が示唆されているようにも思えます。


      本日は昨日のNYの高値79円47銭を超えられるか、そして79円台半ばを超えて8月20日の高値を超えられる


      かどうかが注目されます。


      そして下値方向では79円台が維持できるかどうかがポイントになります。






      スバルや日産自動車が障害物を自動的に避ける技術を開発したと報道され、先日その映像を観ました。


      センサーなどで障害物を認識し、ハンドルが自動的に操作され、よけるというものですが、


      米国でもグーグルやGEなどがさらに進んだ技術を開発しているようです。


      ハンドルを持たなくても自動運転してくれる「夢の車」です。


      既に「公道」でのテストが始まっており、5−20年後に実用化のメドがたっているとか。


      いずれ、運転免許証が不要な時代が来るかもしれません。


      良い週末を・・・・。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       10/1  バーナンキ・FRB議長 「経済が力強さを増した後も、非常に緩和的な金融政策スタンスがかなりの期間にわたり適切であり続けるとわれわれは見込んでいる」講演で。 -----
       10/4  ドラギ・ECB総裁 「全ての前提条件が整い次第、ECBは国債購入プログラム(OMT)を開始する用意がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.29台半ばから → 1.3032まで上昇
       10/9  ドラギ・ECB総裁 「ECBの国債購入(OMT)は理論上、無制限だが無条件ではない」欧州議会で。 -----
       10/9  メルケル・独首相 「(ギリシャでは)多くのことが達成されたが、なさねばならないことも多く残っている」サマラス・ギリシャ首相との会談後の記者会見で。 -----
       10/13  ポリ・スウェーデン財務相 「われわれは半年以内にこうした事態(ギリシャのユーロ圏からの離脱)が起こる可能性を否定すべきではない」ブルームバーグとの電話会見で。 -----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和