2012年10月23日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア市場で79円半ばを超えたドル円はその後も緩やかに
上昇。NY市場では79円96銭までドル高円安が進み、80円台
乗せは叶わなかったものの、ドル高値圏で引ける。 - ユーロドルは小動きながらもややユーロ買いが優勢。1.30台半ば
から後半で推移し、ユーロ円は大幅なユーロ高に。 - 株式市場はキャタピラーが販売見通しを下方修正したことで軟調に
始まったものの、アップルなどIT株が堅調だったことから引けは小幅高。
ダウは2ドル高、ナスダックは11ドル高で取引を終える。 - 債券相場は反落。米大統領選の投票日を2週間後に控え、消極的な
取引に終始。10年債利回りは先週末比0.05%上昇し1.81%台に。 - 金は反発。原油は景気見通しの悪化から売られ約3週間ぶりに
88ドル台に。ドル/円 79.78 〜 79.96 ユーロ/ドル 1.3042 〜 1.3084 ユーロ/円 104.11 〜 104.47 NYダウ +2.38 →13,345.89ドル GOLD +2.30 →1,726.30ドル WTI −1.32 →88.73ドル 米10年国債 +0.055 →1.815%
本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏10月消費者信頼感指数(速報値)
- 欧 スペイン短期債入札
- 欧 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
- 独 ショイブレ・独財務相講演
- 米 10月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 グリーンスパン前FRB議長講演
- 加 カナダ8月小売売上高
- 加 カナダ中銀政策金利発表
ドル円が緩やかながら着実に「ドル高円安」方向に進んでいます。
円はドルに対して8営業日続落し、これは「過去7年間で最長」です。
昨日の東京市場で79円半ばを超えたドル円は、午後には7月の高値であった79円65銭も抜け80円台を
目指す展開でした。
日銀支店長会議の挨拶で白川総裁は「金融緩和を着実に進めていく」と述べ、来週30日の決定会合に
期待が持てる発言をしています。
朝方発表された9月の貿易収支でも3ヵ月連続で「貿易赤字」を記録し、2012年上半期の赤字額は
過去最高となっており、さらに今後も中国との領土問題もあり輸出が減少して赤字幅が拡大すると見られます。
さらに午後発表された「さくらリポート」では、全国9地域のうち8地域の景気判断を引き下げたことで、
「追加緩和」の可能性がさらに高まったことが円売りドル買いを誘発したものと思われます。
今朝の一部新聞報道では、30日の決定会合では現行の資産買い入れ基金80兆円を20兆円増額して、
100兆円にまで拡大するとの報道もあります。
海外市場に入ってもこの流れは変わらず、NYでは80円台目前までドル高が進んでいます。
先週18日に79円台に乗せて以来これで4営業日連続で79台を維持しており、「80円台は時間の問題」
といった状況になっています。
このままさらにドル高が進み80円台が定着するかどうかはまだ判断できませんが、今回の動きはこれまでとは
明らかに異なっていると感じます。
順調に上昇してきたドル円は、先ずは「80円の壁」を超える必要があります。
そして、「週足」では一目均衡表の「雲」に入りますが、80円40銭にはこれも重要な移動平均線である
「120日線」があります。
この移動平均線は2007年8月以来一度も明確に抜けたことはありません。
つまり「パリバショック」以来一度も上抜けしていないことになり、それだけに、ここを抜けると多くの市場参加者は
「ドル高への転換」を意識するものと思います。
この「120日線」こそ、過去5年間の円高の歴史そのものと言えます。
それほどこの移動平均線は重要で、抜けるかどうかが注目されます。
もちろん現段階では明確に抜けるかどうかは分かりません。
80円台に入ればドル売りもかなり控えており、それらの売りを吸収するパワーも必要です。
80円40銭は現在の水準からするとわずか50銭程度の値位置ですが、数値以上に遠いとも言えます。
先ずは80円の攻防を見極めたいと思います。
今回のドル高の背景に日米の株高が挙げられます。
株価が上昇することで「リスクオン」の流れが起き、低金利の円とドルが売られる展開となり、ドルとユーロなどに
対して円安になると、さらに輸出株を中心に株価を押し上げる効果が出てきます。
資金が株式に向かうことで債券は売られ、債券価格の下落が米金利上昇に繋がり、さらにドル高円安が加速される
「好循環」を生みます。
これまでの円高局面では、まさにこれらの流れが逆流しており「悪循環」に陥っていたということです。
本日のレンジは、79円60銭〜80円20銭程度と予想します。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 10/1 バーナンキ・FRB議長 「経済が力強さを増した後も、非常に緩和的な金融政策スタンスがかなりの期間にわたり適切であり続けるとわれわれは見込んでいる」講演で。 ----- 10/4 ドラギ・ECB総裁 「全ての前提条件が整い次第、ECBは国債購入プログラム(OMT)を開始する用意がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.29台半ばから → 1.3032まで上昇 10/9 ドラギ・ECB総裁 「ECBの国債購入(OMT)は理論上、無制限だが無条件ではない」欧州議会で。 ----- 10/9 メルケル・独首相 「(ギリシャでは)多くのことが達成されたが、なさねばならないことも多く残っている」サマラス・ギリシャ首相との会談後の記者会見で。 ----- 10/13 ポリ・スウェーデン財務相 「われわれは半年以内にこうした事態(ギリシャのユーロ圏からの離脱)が起こる可能性を否定すべきではない」ブルームバーグとの電話会見で。 ----- 10/21 前原・経済財政担当相 「その競争を続けても意味は無いと思うが、相対的な意味で日本の金融緩和はまだまだ足りない」フジテレビの番組で。 -----
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



