今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年10月26日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 昨日の東京市場の午後、80円台に乗せたドル円はその後も
    追加緩和期待から円がじり安に。海外市場では耐久財受注など
    経済指標の改善を手掛かりに80円34銭までドル高円安が進み、
    約4ヵ月振りの水準を記録。
  • ドル高が進んだことからユーロドルでもユーロ安が進行。
    スペイン国債が売られ利回りが上昇したことなどもあり、
    ユーロドルは1.30台前半から1.29台前半まで約100ポイント
    下落。ユーロ円の上昇に伴い1.30台に乗せたものの上値が徐々に
    切り下がる展開に。
  • 株価は反発。失業保険申請件数などの好材料に朝方は大幅に反発して
    始まったが、「財政の崖」問題など先行きの不透明感を払拭できず
    上げ幅は限定的。ダウは26ドル高の1万3100ドル台を回復。
  • 好調な経済指標を背景に債券価格は下落し利回りは小幅に上昇。
  • 金、原油はともに反発。
  • 9月耐久財受注 → +9.9%
  • 新規失業保険申請件数 → 36.9万件
  • 9月中古住宅販売成約指数 → +0.3%


    ドル/円79.95 〜 80.34
    ユーロ/ドル1.2927 〜 1.2995
    ユーロ/円103.53 〜 104.30
    NYダウ+26.34 →13,103.68ドル
    GOLD+11.40 →1,713.00ドル
    WTI+0.32 →86.05ドル
    米10年国債+0.018 →1.812%



    本日の注目イベント

    • 日   9月消費者物価指数
    • 独   独11月GFK消費者信頼感調査
    • 欧   プラード・ECB理事講演
    • 米   10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
    • 米   7−9月GDP(速報値)




      ドル円は今週23日の朝方、約3ヵ月振りに80円台に乗せ、80円01銭という「微妙な80円台」を


      示現しました


      その後は調整局面が続いていましたが、昨日の東京市場の午後からは再び上昇に転じ、「明確な80円台乗せ」を

      見せています。


      80円台に乗せるにはもう少し時間が必要だと指摘しまてきましたが、80円台前半の実需のドル売りをこなし


      緩やかですが、着実にドルが上昇階段を登り始めています。





      昨日のNYでは耐久財受注の指標発表後に80円33銭辺りまで上昇し、その後は住宅関連指標が市場予想を下回った


      ことを手掛かりに利食いのドル売りも持ちこまれ、一旦は80円を割り込む場面もありましたが、そこから再び


      切り返し、今朝7時前には80円38銭までドル高が進んでいます。


      これで79円台はほぼ底固めしたのではないかと見られます。


      ドルのショートカバーも旺盛に持ちこまれたものと思われ、来週の日銀政策会合を「先取り」した感はありますが、


      米経済指標の好転が後押ししていることも事実です。





      連日指摘しているように、「週足」の120日線が80円40銭にあるため、ここからもう一段上昇できるかどうかが


      正念場です。


      80円50銭という、切りの良いレートには当然輸出のドル売りも控えています。


      また、その上には6月25日に付けた直近のドル高値である80円63銭もあり意識されそうです。


      そして「週足」の雲の上限は81円ちょうどにあり抵抗が予想されます。


      ここを上抜けできれば、少なくとも「週足」チャートでは重要な節目は見られません。


      81円半ばから上に少し抵抗しそうな水準もありますが、それほど強いものとも思えません。





      ここまで順調に上昇してきたドル円ですが、上述のように来週30日の「追加緩和」を織り込み過ぎている


      可能性もあります。


      日経新聞は資産購入基金の増額規模を「10兆円を軸に検討」と報じています。


      他のメディアでは既にその額が20兆円と報じられたこともあり、仮に10兆円で決まった場合ドル円はどのように


      反応するのかも意識する必要があります。





      個人的には仮に10兆円であれば「ニュートラル」ではないかと思います。


      そもそも20兆円では「アグレッシブ」過ぎると思われ、5兆円では「またか」との印象があるからです。


      その場合、注目されるのは白川総裁のコメントです。


      「追加緩和の手綱は緩めない」という意志と、「1%のインフレを何としても達成する」といった言葉で


      市場を納得させられるかどうかにかかっています。


      市場が失望した場合にどこまでドル売りが進むかも焦点です。


      市場が好感した場合のドル上昇はある程度限定的ではないかと思います。


      「BUY on Rumor Sell on News 」という事態にならなければいいと思いますが・・・。


      80円台半ばからのドル買いにはやや慎重さも必要です。





      本日は21時半に米7−9月GDPが発表されます。


      事前予想は1.8%と、前期の1.3%から好転すると見られていますが、このところの好調な経済指標を背景に


      上振れる可能性もあります。


      特に住宅市場の改善がGDPを押し上げていることも予想されます。


      本日の予想レンジは80円〜80円60銭と見ております。





      東京江東区若洲にある新名所「東京ゲートブリッジ」。


      橋の形が奇抜で人気がありますが、昼間より夜の方が断然お勧めです。


      橋の欄干や骨組みがブルーと白でライトアップされ、浮かびあがる姿はなかなかのものです。


      ちょうど、恐竜が2頭向かい合っている様に見え、別名「恐竜橋」と呼ばれているのが理解できます。


      一度見物されてどうでしょう。


      空気が澄むこれからが最適です。


      良い週末を・・・・。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       10/1  バーナンキ・FRB議長 「経済が力強さを増した後も、非常に緩和的な金融政策スタンスがかなりの期間にわたり適切であり続けるとわれわれは見込んでいる」講演で。 -----
       10/4  ドラギ・ECB総裁 「全ての前提条件が整い次第、ECBは国債購入プログラム(OMT)を開始する用意がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.29台半ばから → 1.3032まで上昇
       10/9  ドラギ・ECB総裁 「ECBの国債購入(OMT)は理論上、無制限だが無条件ではない」欧州議会で。 -----
       10/9  メルケル・独首相 「(ギリシャでは)多くのことが達成されたが、なさねばならないことも多く残っている」サマラス・ギリシャ首相との会談後の記者会見で。 -----
       10/13  ポリ・スウェーデン財務相 「われわれは半年以内にこうした事態(ギリシャのユーロ圏からの離脱)が起こる可能性を否定すべきではない」ブルームバーグとの電話会見で。 -----
       10/21  前原・経済財政担当相 「その競争を続けても意味は無いと思うが、相対的な意味で日本の金融緩和はまだまだ足りない」フジテレビの番組で。 -----
       10/23  グリーンスパン・前FRB議長 「(米経済は)将来の税率の水準を巡り途方もない大きな不確実性がある」米証券金融市場協会の年次祖総会で。 -----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和