今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年10月29日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米長期金の低下と、利益確定のドル売りに押され80円を
    割り込んだドル円は、反発の気配もなく79円半ばまで下落。
    日銀決定会合を控えポジション調整によるドル売りが目立ち、
    米GDPの好転もドル買い材料にはならず取引を終える。
  • ユーロドルも売られ、10日振りに1.290台を割り込み
    1.2891まで下落。スペインの失業率が過去最悪の25%
    を超えたことがユーロ売りに繋がった。
  • 株式市場は模様眺めの展開から小幅に上昇。ダウは前日比
    3ドル高、ナスダックは2ドル高。
  • 債券相場は反発。スペインの失業率が過去最悪となったことで、
    域内債務危機が悪化する恐れがあるとの懸念が広がり、10年債
    利回りは1.74%台まで下落。
  • 金は小幅に下落、原油は反発したがいずれも取引は閑散。
  • 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 82.6
  • 7−9月GDP(速報値) → +2.0%


    ドル/円79.49 〜 79.99
    ユーロ/ドル1.2891 〜 1.2955
    ユーロ/円102.68 〜 103.28
    NYダウ+3.53 →13,107.21ドル
    GOLD−1.10 →1,711.90ドル
    WTI +0.23 →86.28ドル
    米10年国債−0.072 →1.740%



    本日の注目イベント

    • 独   独10月消費者物価指数(速報値)
    • 独   ワイトマン・独連連銀総裁講演
    • 欧   モンティー・伊首相、スペイン・ラホイ首相と会談
    • 米   9月個人支出
    • 米   9月個人所得
    • 米   9月PCE・コアデフレーター




      明日行われる日銀金融政策決定会合での「追加緩和」期待の高まりからドル高円安が続いていたドル円は、


      結局「正念場」と見られていた80円40銭〜81円の重要な水準を抜けずに反落しています。


      先週末の朝方には80円38銭までドルが買われ、テクニカル的にも重要なその上の水準を試すのでは


      との期待もありましたが、NY市場では米金利の低下を手掛かりに、ユーロ円などの売りも加わって、あっさり


      80円を割り込み、79円台半ばまでドル売りが進みました。





      「追加緩和」期待がかなり強かったとは言え、もう少し80円台のせめぎ合いも期待していましたが、


      それほど粘り腰は見せず落ちたように思います。


      この結果、80円台半ばのテクニカル上のポイントはやはり抜けにくく、抜けるにはもう一段のドル高材料か、


      円安材料が必要なことが明確になりました。





      80円台半ばが重くなってきてはいますが、このまま再びドルが下落し、元の「定位置」に戻るとも現段階では


      思えません。


      先週末のNY市場で79円49銭でドルの下落が止まったことは、「日足」チャートを基準に見れば


      テクニカル通りで、ここには「200日線」がありしっかり機能しています。


      仮にこの水準が下抜けしたら、その下の「週足」「52週線」の79円08銭が重要と考えます。


      ここが抜けるようだと、今回の上昇局面が終焉を迎えることにもなりそうです。


      「週足」ではMACDがゴールデンクロスを完成させており、さらに上昇過程にあることから、基本的な流れは


      依然ドル高、との認識は変えておりません。





      今週の焦点はもちろん明日の日銀決定会合です。


      資産買い入れ基金の増額は既に既定路線の感があります。


      焦点はその買い入れ額が10兆円なのか、あるいそれ以上なのかに移っているように思います。


      今回の会合では四半期に一度の「展望リポート」も発表されます。


      市場予想では、このリポ−トで景気の下振れリスクが高いことが盛り込まれ、日銀が目標とする「1%のインフレ」


      が困難な状況であることで「追加緩和は不可避」といった観測が主流です。


      そして、決定会合後の記者会見でも白川総裁が、今後の「追加緩和」に対する強い意志を示せば


      市場への効果は十分あるのではないかと考えます。





      豪ドル円が堅調です。


      ここ3ヵ月ほどで7〜8回程、83円半ばを試す動きを見せましたが、83円30銭〜50銭の水準が抜けません。


      ただ、それでも82円台はしっかり維持しており、80円割れはそう簡単ではなさそうです。


      RBAによる「再利下げ」観測がやや後退していることが背景と思われますが、その前提には中国の景気後退が


      下げ止まったのではないかといった見方もあります。


      豪ドル円は80円ー85円のレンジを予想していますが、これまで通り83−85円の水準では一旦利益を確定


      しておくことが肝要です。





      週明けの本日は80円がやや遠くなっています。


      79円30銭〜80円のレンジを予想しますが、明日の会合を前に動きにくい展開になりそうです。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       10/1  バーナンキ・FRB議長 「経済が力強さを増した後も、非常に緩和的な金融政策スタンスがかなりの期間にわたり適切であり続けるとわれわれは見込んでいる」講演で。 -----
       10/4  ドラギ・ECB総裁 「全ての前提条件が整い次第、ECBは国債購入プログラム(OMT)を開始する用意がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.29台半ばから → 1.3032まで上昇
       10/9  ドラギ・ECB総裁 「ECBの国債購入(OMT)は理論上、無制限だが無条件ではない」欧州議会で。 -----
       10/9  メルケル・独首相 「(ギリシャでは)多くのことが達成されたが、なさねばならないことも多く残っている」サマラス・ギリシャ首相との会談後の記者会見で。 -----
       10/13  ポリ・スウェーデン財務相 「われわれは半年以内にこうした事態(ギリシャのユーロ圏からの離脱)が起こる可能性を否定すべきではない」ブルームバーグとの電話会見で。 -----
       10/21  前原・経済財政担当相 「その競争を続けても意味は無いと思うが、相対的な意味で日本の金融緩和はまだまだ足りない」フジテレビの番組で。 -----
       10/23  グリーンスパン・前FRB議長 「(米経済は)将来の税率の水準を巡り途方もない大きな不確実性がある」米証券金融市場協会の年次祖総会で。 -----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和