今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年10月30日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は個人支出が堅調だったことからややドルが買われる展開。
    株式市場が休場だったこともあり取引は低調。閑散な中、
    79円55−80銭で推移。
  • ユーロドルも薄商いの中小幅に下落。スペインの9月小売売上高が
    前年同月比11%減少していたことを材料に1.29台を割り込む。
  • 株式市場は休場。ハリケーン「サンディ」がNY市に近付いている
    ことから、29日と30日の株式市場は取引を全面中止。
  • 債券市場も短縮取引となり、ハリケーンの影響から債券には買いが
    集まり価格は上昇、10年債利回りは1.72%台と、小幅に低下。
  • 金、原油価格は小幅に低下。
  • 9月個人支出 → +0.8%
  • 9月個人所得 → +0.4%
  • 9月PCE・コアデフレーター → +1.7%


    ドル/円79.55 〜 79.83
    ユーロ/ドル1.2885 〜 1.2922
    ユーロ/円102.57 〜 103.04
    NYダウ------ →13,107.21ドル
    GOLD−3.20→1,708.70ドル
    WTI−0.74 →85.54ドル
    米10年国債−0.019 →1.721%



    本日の注目イベント

    • 日   9月失業率
    • 日   9月鉱工業生産
    • 日   日銀金融政策決定会合
    • 日   白川総裁記者会見
    • 独   独10月雇用統計
    • 欧   スペイン7−9月GDP(速報値)
    • 欧   ユーロ圏10月景況感指数(速報値)
    • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
    • 欧   イタリア中長期債入札
    • 米   8月ケース・シラー住宅価格指数
    • 米   10月消費者信頼感
    • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演




      本日行われる日銀政策決定会合の結果を見極めたいとのムードが強かったことに加え、ハリケーン「サンディ」が


      東海岸に近付いていることでNY株式市場が全面的に取引中止だったこともあり、為替市場の取引は低調でした。


      NY株式市場は本日30日も休場を決めています。





      ドル円は9月の個人消費支出が市場予想を超える、+0.8%だったことでややドル買いが優勢となり、


      79円83銭まで上昇し、ほぼ高値圏で引けています。


      79円85銭近辺は「週足」の雲の下限にあたり、ひとまず上昇を抑えらえた格好になっています。


      一方「日足」を見ると79円50銭あたりに「120日線」があり、これが下落をサポートする形になっており、


      昨日は重要なイベントもなく取引が閑散な時には、テクニカルがうまく機能することが理解できる相場展開


      だったと言えます。





      注目は本日の決定会合の内容です。


      午前中から始まる会合は終わり次第その内容がリリースされますが、何時に終わるかは分かりません。


      議論が紛糾すれば午後にずれ込むこともあります。


      早ければ11時〜12時の間に結果が出るのではないかと思われます。





      「追加緩和」の規模については10兆円の増額を軸に検討される様ですが、個人的にはほぼこの金額で決定されると


      予想します。


      昨日も述べましたが、10兆円の増額であれば市場への影響は「中立」です。


      基金の額については、それ以上がドル高、それ以下がドル安という基準で見ていいと思います。


      そうなると既に取り沙汰されている、買い入れ資産の種類を債券やETF(上場投資信託)などにも広げ、さらに


      期限を定めないオープンエンドなどを採用するかどうかも判断材料になってきます。


      また白川日銀総裁の市場に送るメッセージの内容も重要になってきます。





      先週発表された「さくらリポート」では9地区の内、東北を除くすべての地区で景気減速の動きが強まっている


      と報告されています。


      日銀としては上記リポートに加え、中国の景気後退による影響も大きいと判断し、今回は大胆な「緩和策」に踏み切る


      のではないかと見られます。


      先週80円38銭までドル高が進んだ後、再び79円台半ばまで下落してきたドル円ですが、ここで日銀が大胆な


      政策に踏み切れば「80円台が定着」することも不可能ではありません。


      経済紙は「日銀は腹をくくるべきだ」といった見出しを付けた論評も行っていました。





      本日の決定会合である程度市場を納得させることができれば、再び80円台に乗せ、先週のドル高である80円38銭を


      再度試しに行くことが考えられます。


      一方で、「追加緩和」見送りはないとしても、市場を納得させられなかった場合にはどの程度までドル円が下押しするのかも


      考えておく必要があろうかと思います。


      その際の一つのメドは79円08銭だろうと思います。


      「52週移動平均線」が位置する水準ですが、これまではこの値位置が上値を抑える「レジスタンス・ポイント」でしたが、


      一旦上抜けした現在は「サポート・ポイント」として機能するからです。


      概ね79円台を維持できるのかどうかが、今後のドル円にとっては重要だということになります。












      What's going on ?」とは・・・
      会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
      為替はさまざま事が原因で動きます。
      その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


      日時 発言者 内容 市場への影響
       10/1  バーナンキ・FRB議長 「経済が力強さを増した後も、非常に緩和的な金融政策スタンスがかなりの期間にわたり適切であり続けるとわれわれは見込んでいる」講演で。 -----
       10/4  ドラギ・ECB総裁 「全ての前提条件が整い次第、ECBは国債購入プログラム(OMT)を開始する用意がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.29台半ばから → 1.3032まで上昇
       10/9  ドラギ・ECB総裁 「ECBの国債購入(OMT)は理論上、無制限だが無条件ではない」欧州議会で。 -----
       10/9  メルケル・独首相 「(ギリシャでは)多くのことが達成されたが、なさねばならないことも多く残っている」サマラス・ギリシャ首相との会談後の記者会見で。 -----
       10/13  ポリ・スウェーデン財務相 「われわれは半年以内にこうした事態(ギリシャのユーロ圏からの離脱)が起こる可能性を否定すべきではない」ブルームバーグとの電話会見で。 -----
       10/21  前原・経済財政担当相 「その競争を続けても意味は無いと思うが、相対的な意味で日本の金融緩和はまだまだ足りない」フジテレビの番組で。 -----
       10/23  グリーンスパン・前FRB議長 「(米経済は)将来の税率の水準を巡り途方もない大きな不確実性がある」米証券金融市場協会の年次祖総会で。 -----

      ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


      What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

      What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和