今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年11月1日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • アジア市場からドル買いがやや優勢な流れを受け、NYでもドル高値を
    試す展開に。ドル円は80円目前まで上昇したものの勢いはなく
    79円80銭近辺で引ける。明日の雇用統計を待つムードが支配的。
  • ユーロドルもスペイン国債の利回り低下などを材料に1.30台まで
    ユーロ高が進む。1.30台では利益確定のユーロ売りと、ユーロ圏失業率が
    過去最悪を更新したことなどで下落し、1.29台半ばまで売られて引ける。
  • 3日振りに再開した株式市場は朝方は買い優勢だったものの、アップル株の
    下落を嫌気して徐々に下落に転じ、ダウ、ナスダックともに10ドル安。
  • 再開された債券市場は堅調に推移。シカゴ購買部協会景気指数が軟調だった
    こともあり、価格は上昇し、10年債利回りは約2週間ぶりに1.7%台を割り込む。
  • 金、原油はともに続伸したものの、商いは低調。
  • 10月シカゴ購買部協会景気指数 → 49.9


    ドル/円79.72 〜 79.97
    ユーロ/ドル1.2956 〜 1.3010
    ユーロ/円103.33 〜 103.93
    NYダウ−10.75 →13,096.46ドル
    GOLD+7.00→1,719.10ドル
    WTI+0.56 →86.24ドル
    米10年国債−0.026 →1.695%



    本日の注目イベント

    • 中   中国10月製造業PMI
    • 中   中国HSBC10月製造業PMI(確報値)
    • 米   10月ADP雇用者数
    • 米   10月ISM製造業景況指数
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
    • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演





    1888年以来となる2日間の閉鎖から、NY証券取引所は停電など、取引環境が完全に回復しない中、


    ひとまず大きな混乱もなく取引を終えています。


    2日間の完全閉鎖は124年振りとなったことで、この日はブルームバーグNY市長が登場し、


    「オープニングベル」を鳴らし再開を喜んでいました。





    ハリケーン「サンディ」が猛威をふるった傷跡の映像が何度も映し出されていましたが、昨年の大地震の


    映像を観ているような印象でした。


    被害額は200億ドル(約1兆6000億円)にも達するのではとの報道もあり、世界の金融市場をリードする


    ウォール街も、自然災害には勝てなかったようです。





    前日の日銀決定会合での「追加緩和」実施をきっかけに、一時79円台前半まで売られたドル円は


    やや落ち着きを取り戻し堅調に推移しています。


    事前の「期待が大きかった」ことによる反動で再び円高ドル安の気配を見せたドル円ですが、冷静に考えれば


    2ヵ月連続の大規模緩和は評価されていいはずです。


    また今回は、その実効性はともかくとして、「貸出支援基金」の創設という新しい試みも行いました。


    そして、最後には政府との「共同文書」まで作成し、政府と日銀はともに足並みを揃えてデフレからの脱却を


    目指していることを内外にアピールしました。





    昨日の衆議院代表質問では自民党の安倍総裁が質問に立ち、今回の「追加緩和」について、「市場にはほぼ想定の


    範囲内で、強いメッセージを与えるには至っていない」と政府の対応を批判しています。


    同時に、野田内閣には年内の解散を迫っており、選挙が行われれば、自民党勝利→安倍総理誕生→日銀に対する圧力増大


    というシナリオが描かれることから「円安要因」と見ることができます。


    事実、安倍総裁はこれまでにも、「2〜3%」の物価上昇率を早期に達成すべきだと主張しており、その為には


    日銀法改正も辞さないとの姿勢を見せています。


    安倍総裁には「前科」があるため、鵜呑みにはできませんが、リーダーシップという点では野田政権よりも


    発揮できそうです。


    円高是正という観点からすれば、安倍内閣の誕生が望まれるのかも知れません。





    ドル円は79円97銭まで反発しましたが、80円手前では押し戻されています。


    依然として「週足」の「雲の下限」に頭を抑えられている格好ですが、80円台を回復するにはもうしばらく「時間」と


    「材料」が必要です。


    本日の「ADP雇用者数」と、明日の「雇用統計」がそのカギを握っています。


    改善傾向を示せば再度80円40銭近辺を試すことになりますが、悪化しているようだと、「日足」の200日線がある


    79円52銭を試し、最も重要な79円08銭辺りを目指すことになりそうです。





    ユーロは依然として明確な方向感が見出せません。


    スペイン情勢によって右往左往している状況です。


    そのスペインには不確定要素が多く残っており、それらの状況次第で1.28を目指したり、1.31を目指す展開に


    目まぐるしく変わりそうです。


    11月のカタルーニァ州の選挙、バッドバンク問題、銀行の収益の急低下、さらには失業率の高止まりもあります。


    昨日は発表された8月の同国の経常収支は前月に続き「黒字」でした。


    経常収支の黒字は基本的には、自力でファイナンスを賄えることを意味することから、支援要請を巡るラホイ首相の


    判断にも影響を与えることになるかも知れません。















    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
     10/1  バーナンキ・FRB議長 「経済が力強さを増した後も、非常に緩和的な金融政策スタンスがかなりの期間にわたり適切であり続けるとわれわれは見込んでいる」講演で。 -----
     10/4  ドラギ・ECB総裁 「全ての前提条件が整い次第、ECBは国債購入プログラム(OMT)を開始する用意がある」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.29台半ばから → 1.3032まで上昇
     10/9  ドラギ・ECB総裁 「ECBの国債購入(OMT)は理論上、無制限だが無条件ではない」欧州議会で。 -----
     10/9  メルケル・独首相 「(ギリシャでは)多くのことが達成されたが、なさねばならないことも多く残っている」サマラス・ギリシャ首相との会談後の記者会見で。 -----
     10/13  ポリ・スウェーデン財務相 「われわれは半年以内にこうした事態(ギリシャのユーロ圏からの離脱)が起こる可能性を否定すべきではない」ブルームバーグとの電話会見で。 -----
     10/21  前原・経済財政担当相 「その競争を続けても意味は無いと思うが、相対的な意味で日本の金融緩和はまだまだ足りない」フジテレビの番組で。 -----
     10/23  グリーンスパン・前FRB議長 「(米経済は)将来の税率の水準を巡り途方もない大きな不確実性がある」米証券金融市場協会の年次祖総会で。 -----

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和