今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年11月6日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 米非製造業景気指数の悪化や長期金利の低下などを受け
    ドル円はやや上値が重い展開に。80円台は維持したものの
    ドルのジリ安が続き80円15銭まで下落。大統領選を前に
    様子見モードが大勢となる。
  • ユーロドルは1.27台半ばまで売られ、約8週間振りの
    安値を記録。ギリシャへの融資実行を巡り、12日のユーロ圏財務相
    会合でも合意できないのではないかとの観測が広がり、スペイン国債
    などが売られ、ドイツ国債など安全資産が買われたことが背景。
    ユーロドルはアジア時間の1.28台前半から徐々に下落し、海外では
    1.2768まで売られた後1.2790近辺で引ける。
  • 株式市場は小幅に反発したものの、大統領選の結果を見極めたい
    との雰囲気と、ギリシャ情勢の不透明感が増したことから上昇幅は
    限定的。ダウは19ドル高で取引を終える。
  • 債券相場は反発。欧州情勢に加え、米経済指標の悪化もあり
    安全資産の債券が買われた。10年債利回りは1.68%台まで低下し、
    ややリスクオフの状況に。
  • 先週末大きく売られたこともあり、金、原油はともには反発。
  • 10月ISM非製造業景況指数 → 54.2



ドル/円80.15 〜 80.30
ユーロ/ドル1.2768 〜 1.2794
ユーロ/円102.44 〜 102.74
NYダウ+19.28 →13,112.44ドル
GOLD+8.00→1,683.20ドル
WTI+0.79 →85.65ドル
米10年国債−0.028 →1.682%



本日の注目イベント

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 豪   豪第3四半期住宅価格指数
  • 日   9月景気動向指数
  • 独   独10月サービス業PMI(確報値)
  • 欧   ユーロ圏10月総合PMI(確定値)
  • 欧   ユーロ圏10月サービス業PMI(確定値)
  • 欧   ユーロ圏10月生産者物価指数(確定値)
  • 英   英9月鉱工業生産
  • 米   大統領選挙
  • 米   上下院議会選挙
  • 米   州知事選挙(ワシントンン州など11州)





ドル円は週明けの東京市場昼過ぎに80円台半ばを超える場面がありましたが、後が続かず、結局ジリ安の展開


に終始しています。


日米の株価が軟調だったこともあり、米長期金利が再び1.7%台を割り込むなど、ドル売り材料に押された


格好となり、さらにギリシャ問題がクロ−ズアップされたことで「リスクオフ」の流れに傾きかけていることも


ドルの上値を重くしているようです。





それでもドル円は80円を維持していることで、今後の上昇に繋がる可能性は残していると考えられます。


もっとも、比較的短期的な動きを表す「1時間足」では既に「遅行スパン」がローソク足を下抜けし「逆転」を


示現しています。


現在80円台半ばで推移していることから、下値は80円台が維持できるかどうか、上値は再び80円50銭を


超えることができるかどうかが焦点と見られます。





ユーロドルが約8週間振りに1.27台まで下落しています。


先月には2度ほど1.28台割れを試しては押し戻されてきました。


そのため、1.2800−12820水準がサポートされ、底堅くなっていました。


1.28を抜けるかどうか注目されていましたが、スペイン情勢にだけ焦点が当たっていたものが、再び


ギリシャ情勢が怪しくなってきたことでユーロ売りを誘ったものと見られます。





ギリシャはさらなる歳出削減を求められている中、11月16日にも資金が枯渇すると見られ、サマラス政権は


早急にEUなどからの支援を仰ぎたい状況です。


そのためギリシャ政府は議会に緊縮財政を柱とした予算案を提出しましたが、この予算案が議会で承認されれば


EUなど「トロイカ」が次回支援には前向きだと見られています。





ところが、その議会で連立政権を組む全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の議員などが造反の動きを見せて


いることから、予算案が承認されるかどうか予断を許さない状況になってきました。


労働組合などを支持基盤としている民主左派が反対する可能性が高く、ブルームバーグはユーロ圏当局者の話として


「12日の会合で、ギリシャ向け救済融資の実行に必要な合意には至らない可能性がある」と伝えています。





スペインでは依然として支援要請をして来ないことに加え、ギリシャ情勢が不透明感を増してきたことでスペイン国債などが


売られ、ドイツ国債など安全資産が買われる状況になっています。


その結果、ドイツの2年債は今年9月以来の「マイナス金利」まで利回りが低下し、「リスクオフ」の様相を強めています。


ユーロドルの1.27台は比較的底堅いと思われますが、ここを割り込むと、7月の1.20台から9月の1.31台まで


棒上げした「半値戻し」にあたる、1.2590−1.260辺りまで下落する可能性も出てきそうです。


留意したいのは、それでも依然としてスペインが支援要請を行う可能性と、ギリシャへの救済融資が実行される


可能性は残っているということです。















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/1 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和