2012年11月7日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米大統領選の投票が始まり、不透明感が後退したことから
株高、債券安の展開となり、長期金利の上昇に押されるようにドル円も
上昇。アジア時間の80円前半から再び80円台半ばに。 - ユーロドルは上値の重い展開が続く。1.27台半ばは底堅く見える一方、
ギリシャの緊縮法案を巡って48時間ストが実施されるなど、不透明感が拡大し
ユーロの上値を抑えた。 - 株式市場は大統領選の投票が始まったことを好感。ダウは一時170ドルを超える
上昇を見せたが、引けは上げ幅を縮小し133ドル高。 - 債券相場は軟調。株価の大幅高に加え、3年債入札の需要が弱かったことで
売りを誘った。10年債利回りは大幅に上昇し1.75%台に。 - 金、原油はともに続伸。原油価格はハリケーンによる影響もあり、在庫が減少
していたことを手掛かりに前日比3ドルを超す上昇。
| ドル/円 | 80.12 〜 80.45 |
| ユーロ/ドル | 1.2791 〜 1.2827 |
| ユーロ/円 | 102.52 〜 103.14 |
| NYダウ | +133.24 →13,245.68ドル |
| GOLD | +31.80→1,715.00ドル |
| WTI | +3.06 →88.71ドル |
| 米10年国債 | +0.069 →1.751% |
本日の注目イベント
- 日 10月マネタリーベース
- 独 独9月鉱工業生産
- 欧 ユーロ圏9月小売売上高
- 欧 メルケル・独首相欧州議会で講演
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 米 9月消費者信用残高
長期間にわたった米大統領選もいよいよ今日その結果が判明します。
多くのメディアが伝えるとこころでは、現職のオバマ氏が若干リードしているとのことですが、今日の午後には
恐らく決着がつくと思われます。
接戦になれば日本時間の今夜ということも考えられますが、いずれにしても今後4年間、米国だけではなく
世界で最も重要なポストとなる「米大統領」が決まります。
市場ではオバマ氏が再選されれば「ドル安」、ロムニー氏が勝利すれば「ドル高」との見立てが一般的なようですが、
オバマ氏リードの予想の割にはドル円は上昇しています。
どちらが勝ってもそれほど明確なトレンドを決定するような動きにはならないと思っています。
今回の選挙では、終盤まで見せたお互いの「中傷合戦」に嫌気している有権者も多いとの報道もありました。
4歳くらいのブロンドの女の子が「中傷合戦はもう止めて!」と大粒の涙をこぼしていたシーンが印象的でした。
今週に入って上値がやや重くなってきたドル円は、昨日のアジア市場では一時、3日振りに80円台を割り込み
79円台に入りましたが、すぐに80円台に押し戻されていました。
79円97銭には「1時間足」の200日線があり、これがサポートした格好です。
80円前後には、100日線、120日線など他にも重要なサポートラインが集中しており、ある意味テクニカル通りの
動きだったとも言えます。
これまでは、ドルが反発した後、上値が重いと見るとジリジリ値を下げてくるのがパターンでしたが、今回はやや
動きが異なりドルが粘り腰を見せています。
しかし、そうは言っても上値は「週足」の120日線が80円35銭にあり、今週末のNY市場でこの水準を超えて
越週しない限り、「上放れた」(うわっぱなれた)とは言えず、上昇に弾みがつきません。
また、この水準の上には、80円82銭に「雲の上限」があることは、これまでに指摘してきた通りです。
ここを上抜けして、ようやく「一息」つける状況かと思われます。
80円〜80円50銭でのせめぎ合いはまだ続き、今のところやや上昇の可能性が高いといった程度の見方でいいのでは
ないでしょうか。
ドル円が82円を目指すと言明できないのは、米国の「財政の崖」問題だけではありません。
昨日もこの欄で述べましたが、忘れかけていたギリシャが再び注目されています。
サマラス・ギリシャ首相は緊縮財政法案を議会に提出し、その法案が成立するかどうかが非常に注目されています。
それは、この法案が承認されれば、EUなどトロイカから支援融資を受けられると見られるからです。
反対に、この法案が否決されると、融資されない可能性が高く、ギリシャは資金が枯渇すると見られます。
サマラス首相としては何としても成立させたい意向ですが、この法案に反対して昨日からギリシャでは48時間の
ストが行われています。
その規模も1万5千人を超える大規模なもので、サマラス政権下では初めての48時間ストになります。
今後ギリシャ情勢が混迷を深めれば、「リスク回避」の流れから、安全通貨である円が買われるのが、これまでの
経験則です。
市場はスペインの支援要請には注目してきましたが、「ギリシャもまだ終わってはいなかった」という印象です。
ギリシャ情勢が再び不透明感を増してきたことで、ユーロが値を下げて来ています。
ユーロドルは約2ヵ月振りに1.27台まで下落しており、これまでサポートと見られていた1.280−12820
水準を割り込んでいます。
テクニカル的にも1.29−1.31のボックスを下抜けして、「日足」では200日線を下回っています。
トレンドラインも下抜けしたことで、次のターゲットは200日線のある1.2614前後かと思われます。
また、このすぐ下には「雲の下限」もあり、1.26台が抜けると、かなりの下落が見込めそうです。
個人的にはそこまでの下落は回避できるのではないかと考えていますが、ギリシャ情勢の行方と12日の
ユーロ圏財務相会での結論が注目されます。(参照:下記「What's going on 」)
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/1 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 | ----- |
| 11/5 | レーン・欧州委員 | 「12日にブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャに関する決定を行う必要がある」G20後の記者会見で。 | ----- |
| 11/6 | ラホイ・スペイン首相 | 「支援要請でスペイン国債の利回りがどれだけ下がるか知る必要がある」スペインのラジオ局で。 | ----- |
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
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