2012年11月8日(木)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は、米大統領選の結果を見ながら神経質な展開となり、
- ユーロドルは乱高下。オバマ大統領再選の報に、1.28台後半まで
ドル安ユーロ高が進む場面があったが、欧州市場ではドラギ・ECB総裁が
欧州の景気見通しに対する懸念を表明したことでユーロが下落。
1.27台前半まで下落し、その後もみ合う。 - 株式市場は大幅安。「財政の崖」問題が意識された上、ドラギ総裁の
発言も不安を拡大。銀行、エネルギーセクターを中心に下げが加速し、ダウは
前日比312ドル安となり、8月2日以来となる1万3千ドルの大台を割り込む。 - 債券は大幅に反発。オバマ大統領の再選を手掛かりに「追加緩和」スタンスは
継続されるとの見方が広がり、債券への需要が拡大。10年債利回りは大幅に低下。 - 金は小幅に下落。原油価格は景気の悪化懸念から大幅安。前日の上昇分を
吐き出す4ドル安で、約4ヵ月振りに84ドル台に。 - 9月消費者信用残高 → 113.7億ドル
ドル円は一時79円76銭まで下落したが、80円近辺で引ける。
| ドル/円 | 79.76 〜 80.02 |
| ユーロ/ドル | 1.2736 〜 1.2774 |
| ユーロ/円 | 101.80 〜 102.25 |
| NYダウ | −312.95 →12,932.73ドル |
| GOLD | −1.00→1,714.00ドル |
| WTI | −4.27 →84.44ドル |
| 米10年国債 | −0.110 →1.641% |
本日の注目イベント
- 豪 豪10月雇用統計
- 日 9月国際収支
- 日 10月景気ウォッチャー調査
- 中 中国 中国共産党大会開幕
- 独 独9月貿易収支
- 欧 スペイン長期債入札
- 欧 ECB政策金利発表
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 欧 ギリシャ8月失業率
- 英 BOE政策金利発表
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 9月貿易収支
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
米次期大統領にオバマ氏が再選され、事前予想通りの結果になりました。
為替市場は比較的落ち着いた反応を見せましたが、株式、債券、それに商品市場はかなりの「大商い」で
値動きも大きかったようです。
昨日の東京時間では、大統領選の結果が東部地区から発表され、選挙人の獲得数が出る度に神経質な展開
を見せ、ドル円もロムニー氏優勢の報に80円42銭までドルが買われる場面もありました。
午後になってオバマ氏再選が確定的になると、ドルが緩やかに下落しましたが、事前に予想されていた
「オバマ氏再選はドル安円円高とのシナリオ」はそれ程明確な動きでもなかった様に思います。
米国民はオバマ氏に次の4年間を託したことになりましたが、意識されたのはやはり、「財政の崖」問題でした。
大統領選と同時に行われた議会選挙でも、これまで通り上院は民主党、下院は共和党が多数を占める「ねじれ」は
解消されず、オバマ次期政権にとっても政策運営を行ううえで困難さが付きまといます。
特に株式市場の反応は「ねじれ」が解消されなかったことから、「財政の崖」問題も簡単には解決できず、
その結果、米景気は大きく後退するとの観測から株価が大幅に下落し、債券価格が上昇する「リスクオフ」の
流れが加速しました。
もっとも、仮にロムニー氏が勝ったとしてもこの問題はすぐに解決できるものでもないと思われますが、それにしても
株式、債券市場の反応にはやや驚きました。
オバマ大統領は今後組閣に着手しますが、既にクリントン国務長官やガイトナー財務長官などは辞任すると
見られていることから、重要なポストに誰を持ってくるのか注目されます。
「財政の崖」問題は来年から否応なしに始まります。
この問題を避けるためには、年内に議会で承認される必要がありますが、下院が簡単に応じるとも思えません。
オバマ大統領は昨日の勝利演説で「一つのアメリカ」を強調していました。
多分に議会を意識した言葉であったと思いますが、議会が一つになれるかどうかがカギを握っていると思います。
ドル円は80円近辺で推移していますが、米株式市場が300ドル以上下落し、長期金利が急低下した割には
ドル円は堅調だという印象です。
これまでであれば1円ほど円高ドル安に振れてもおかしくない状況かと思いますが、80円をわずか下回った水準で
推移しています。
米大統領選が終わり、いよいよ「財政の崖問題」がクロースアップされてきたことから、ドル円がこのまま順調に
上昇を続けるといった見方も不透明になりつつありますが、上述のようにドルが「粘り腰」を見せている現在の状況は
これまでとは明らかに異なります。
基本的には米経済指標が改善傾向を示しているため、「財政の崖」問題を乗り超えることができれば、ドル円が
82円−84円に向かうことは十分可能かと思われます。
自民党が赤字国債発行法案の審議に応じることが決まったことから、日本の「財政の崖」問題は解消に
向かいそうですが、先の日銀展望リポートや、内閣府が発表した景気判断など、円安要因が徐々に
顕在化していることも事実です。
ドル円が再び77円方向に戻るのか、あるいは80円台で定着するのか「せめぎ合い」はまだ続きそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/1 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 | ----- |
| 11/5 | レーン・欧州委員 | 「12日にブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャに関する決定を行う必要がある」G20後の記者会見で。 | ----- |
| 11/6 | ラホイ・スペイン首相 | 「支援要請でスペイン国債の利回りがどれだけ下がるか知る必要がある」スペインのラジオ局で。 | ----- |
| 11/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「最新のデータは他国での展開がドイツ経済に影響し始めていることを示唆している」フランクフルトの会議で。 | ユーロドル1.28台前半から→1.27台半ばに |
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