今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年11月13日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は小動き。重要な経済指標の発表もなかったことから
    79円台半ばで一進一退。
  • ユーロドルも同様に動きが鈍く、1.27台前半で推移。
    値幅も20ポイント以内と閑散。
  • 株式市場は先週末の引け値水準で一進一退。小幅に上昇する場面があった
    ものの、ダウは結局マイナスで引ける。ベテランズデーのため債券市場が
    休場だったこともあり商いは低調。
  • 債券市場は休場。
  • 金は先週末と変わらず。原油は小幅に反落。



ドル/円79.36 〜 79.48
ユーロ/ドル1.2707 〜 1.2723
ユーロ/円100.91 〜 101.13
NYダウ−0.23 →12,815.16ドル
GOLD±0 →1,730.90ドル
WTI−0.50 →85.57ドル
米10年国債 ---- →1.600%



本日の注目イベント

  • 日   9月鉱工業生産(確報値)
  • 独   独11月ZEW景況感指数
  • 欧   EU財務相会合(ブリュッセル)
  • 欧   ギリシャ短期債入札
  • 欧   ユーロ圏11月ZEW景況感指数
  • 欧   コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
  • 欧   ストゥルナラス・ギリシャ財務相、EU議員と会談
  • 英   英10月消費者物価指数
  • 英   英10月生産者物価指数
  • 米   10月月次財政収支





NYダウは大引け10分前までは先週末比12ドル程度の上昇を見せていたが、結局「財政の崖」問題が


重しとなり小幅ではあるがマイナスで引けています。


先週のオバマ大統領再選が決まって以来、ダウは430ドル程下げており、米株式市場における


「財政の崖」問題への懸念は他の市場に比べ深刻のように見られます。


米国民にとって株式市場は重要な運用先であり、株式を行っている割合は日本人に比べ、遥かに大きいため、


影響も深刻かと思います。





この問題を巡っては、オバマ大統領は13日から、労組幹部、あるいは財界幹部と会合を持ち、解決策について


話し合うと、ホワイトハウスは伝えています。


また、ベイナー下院議長とも「財政の崖」回避に向け交渉を開始するとしています。





もう一つの懸念材料である「ギリシャ問題」も進展が見られません。


昨日のユーロ圏財務相会合でもユンケル議長はギリシャが2013年度予算を議会で可決したことについて、


「(ギリシャは)義務を段階的にこなしている」と評価しながらも、「(ユーロ圏財務所会合での)最終的な決定はない」


と発言しており、今回の会合を経て融資を実行する可能性はないことを示唆しています。





ユーロ圏財務相としても、トロイカからの調査結果を踏まえた上で結論を出したい意向ですが、そのトロイカの


調査結果の一部が示されました。


それによると、ギリシャに財政赤字削減の目標達成に向けた時間的余裕を追加で2年与えた場合、2014年末


までに150億ユーロ(約1兆5150円億円)、2015、16年でさらに176億ユーロ(約1兆7700億円)


が必要になる可能性があると試算されています。





これらの試算結果が財務相会合で報告されてるわけですが、ユーロ圏各国財務相が果たしてこの報告を受け入れ、


支援融資実行にゴーサインを出すのかどうか微妙な状況です。


サマラス・ギリシャ首相は1日も早く融資を実行してほしいと発言していますが、焦点はドイツの判断かと


思います。


既にショイブレ・独財務相はギリシャの努力を評価しながらも、今回の会合では融資実行で合意しないとの


見通しを示しています。


一方でルクセンブルクのフリーデン財務相は、ギリシャの行動を「感心している」とし、「われわれはギリシャとともに


かなり長い道のりを歩んできたが、次の段階へもともに進むべきだ」と言明。さらにギリシャに2年の猶予を与える


ことで、「あらゆる問題を解決できるのならば、選択肢の一つかもしれない」と前向きな姿勢を見せています。


(ブルームバーグ)





このようにギリシャへの支援融資を巡る問題は微妙な状況ですが、仮に融資実行が引き延ばされるようだと


今夜予定されている同国の短期債入札の結果も一段と注目されそうです。


ギリシャでは今週末の16日にも国債の償還が約50億ユーロ(約5050億円)あり、そのための資金が必要


とされています。


ユーロ圏各国財務相は、ギリシャへの融資を承認し、さらに2年間の猶予を認めるのか。あるいはこれ以上の支援は


できないと「レッドカード」を突きつけるのか、今月末までに厳しい選択を迫られていると言えます。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
11/1 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 -----
11/5 レーン・欧州委員 「12日にブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャに関する決定を行う必要がある」G20後の記者会見で。 -----
11/6 ラホイ・スペイン首相 「支援要請でスペイン国債の利回りがどれだけ下がるか知る必要がある」スペインのラジオ局で。 -----
11/7 ドラギ・ECB総裁 「最新のデータは他国での展開がドイツ経済に影響し始めていることを示唆している」フランクフルトの会議で。 ユーロドル1.28台前半から→1.27台半ばに
11/8 ドラギ・ECB総裁 「決定は完全にスペインとスペイン政府次第だ。ECBは事前にいかなる保証もできない」スペインの支援要請に関して。  ----- 
11/12 サマラス・ギリシャ首相 「われわれは一層の団結力を発揮し、決定的な2歩目を記した。これからわれわれが目にするのは回復と成長だ」2013年予想案を可決して。  ----- 
11/12 ユンケル・ユーロ圏議長 「ギリシャは行うべき事柄の多くを実行し、実現した野心的な改革プログラムと、2013年予算は印象的だ」ブリュッセルで記者団に。  ----- 

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和