2012年11月14日(水)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は79円台前半まで緩やかなドル安が続いたものの、NYでは
株式市場が反発したことや、クロス円の買い戻しなどが入ったことで
下げ止まり、79円台半ばまでドルが反発。 - ユーロドルはユーロ圏財務相会合でギリシャ支援への合意がなされなかった
ことで下落。欧州市場では一時1.2661まで売られ約2ヵ月振りの安値を記録した後、
NY市場では1.27台を回復するなどギリシャ情勢を睨み神経質な展開が続く。 - 株式市場は小幅高で推移していたものの、引けにかけて値を崩し、ダウは
前日比58ドル安。金融株などが下げを主導。 - 債券相場は続伸。依然として「財政の崖」問題などが不透明なことから
買い物を集め、10年債利回りは約2ヵ月振りに1.59%台まで低下。 - 金、原油は小幅に続落。
- 10月月次財政収支 → −1200億ドル
| ドル/円 | 79.35 〜 79.54 |
| ユーロ/ドル | 1.2672 〜 1.2722 |
| ユーロ/円 | 100.61 〜 101.24 |
| NYダウ | −58.90 →12,756.18ドル |
| GOLD | −6.10 →1,724.80ドル |
| WTI | −0.19 →85.38ドル |
| 米10年国債 | −0.009 →1.591% |
本日の注目イベント
- 豪 豪11月ウエストパック消費者信頼感
- 欧 ユーロ圏9月鉱工業生産
- 欧 ギリシャ7−9月GDP(速報値)
- 欧 ポルトガル7−9月GDP(速報値)
- 英 英10月雇用統計
- 英 BOE四半期物価報告
- 米 FOMC議事録(10/23,24日分)
- 米 10月生産者物価指数
- 米 10月小売売上高
- 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
ユーロがギリシャを巡る欧州情勢を睨みながら神経質な動きを繰り返しています。
週明けの12日に開催されたユーロ圏財務相会合では、結局ギリシャへの支援については合意に至らず
次回20日の会合に持ち越されました。
ギリシャが要請していた財政再建の期限を2年間延長することについては承認されましたが、それによって
さらに326億ユーロ(約3兆2900億円)の追加資金が必要となり、その解決方法などは議論されていません。
ギリシャが議会で緊縮法案などを可決したことについては評価する向きもありましたが、IMFなどは根本的な解決策を
議論すべきだとの立場を主張し、会合でも支援に向けて温度差がでてきたようにも思われます。
ギリシャは今週末に約50億ユーロの国債償還を控えていることから、その資金を調達するために昨日、短期債の
入札を実施しました。
1ヵ月物と3ヵ月物で40億6000万ユーロ(約4100億円)を調達することに成功していますが、応札利回りは
それぞれ、3.95%と4.2%で、金利は高めでした。
また、短期債のため1ヵ月後には償還を迎え再び資金調達が必要となり、まさに「自転車操業」の様相で、
EUなどからの支援を仰がざるを得ない状況に変わりありません。
ユーロは対円、対ドルでともに上値が重い展開が続いています。
ユーロ円では昨日の欧州市場で一時100円33銭まで下落し、100円台が維持できるかどうかが焦点に
なりつつあります。
NYでは引け間際まで株価が堅調だったことからユーロは買い戻され、101円台に乗せる場面もありましたが、
今夜発表されるギリシャなどのGDPを睨みながらまだ不安定な状況が続きそうです。
先週6日にオバマ大統領が再選されてから1週間が経過しました。
この間株価はほぼ一貫して下落し、債券相場は上昇しています。
オバマ大統領が「財政の崖」問題では強気の姿勢を崩していないことで、共和党の反発も招いており解決する
見通しが立っていないことが最大の理由です。
大統領は昨日労組の幹部と会合を持ち、本日は経済界の幹部との会合を予定しています。
いずれも富裕層への減税打ち切りを説明し、理解を得ようとしていますが溝は埋まっていません。
米国では間もなくクリスマスシーズンを迎えることから、「財政の崖」問題はこのまま解決されずに
時間だけが経過する可能性もあります。
格付け会社ムーディーズも、このまま不透明感が続けば「1段階の格下げ」の可能性がある、と警告しています。
この問題は、ユーロ圏のギリシャを巡る問題と異なり、対処可能な問題です。
オバマ大統領も、共和党も「財政の崖」は避けなければならないという点では一致しています。
富裕層に対する減税措置を1年間の期限付きで延長するなど、いずれ妥協点を見つけ解決されるものと信じていますが、
残された時間はそれほど多くありません。
本日の東京市場は動きずらい展開が予想されます。
欧州市場に入るとユーロ圏の経済指標が多く発表されることから、本格的な動きは欧州時間からという
ことになりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/1 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 | ----- |
| 11/5 | レーン・欧州委員 | 「12日にブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャに関する決定を行う必要がある」G20後の記者会見で。 | ----- |
| 11/6 | ラホイ・スペイン首相 | 「支援要請でスペイン国債の利回りがどれだけ下がるか知る必要がある」スペインのラジオ局で。 | ----- |
| 11/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「最新のデータは他国での展開がドイツ経済に影響し始めていることを示唆している」フランクフルトの会議で。 | ユーロドル1.28台前半から→1.27台半ばに |
| 11/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定は完全にスペインとスペイン政府次第だ。ECBは事前にいかなる保証もできない」スペインの支援要請に関して。 | ----- |
| 11/12 | サマラス・ギリシャ首相 | 「われわれは一層の団結力を発揮し、決定的な2歩目を記した。これからわれわれが目にするのは回復と成長だ」2013年予想案を可決して。 | ----- |
| 11/12 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「ギリシャは行うべき事柄の多くを実行し、実現した野心的な改革プログラムと、2013年予算は印象的だ」ブリュッセルで記者団に。 | ----- |
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