2012年11月19日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は週末のポジション調整もあり、アジア市場では81円を
割る場面も見られドル高が一服。しかしNY市場では再び上昇に転じ
81円44銭までドル高円安が進む。オバマ大統領が議会指導部と
「財政の崖」回避に向けて協議を始めたことが材料に。 - 前日1.28台まで反発したユーロドルは反落。中東での緊張の
高まりもありユーロが売られドルが買われた。ユーロドルは一時1.27台を
割り込んだものの、1.27台前半まで戻して引ける。 - 米株式市場は反発。オバマ大統領とベイナー下院議長との協議が建設的
だったことから、一時下げていた株価は反発。ダウは45ドル高、ナスダックも
16ドル高で取引きを終える。 - 債券相場は堅調。週間ベースでの米国債は4週連続で上昇し、10年債利回りは
1.58%と、約2ヵ月振りの低水準。 - 金は小幅に反発し、原油は1ドルを超える上昇で86ドル台に。
- 10月鉱工業生産 → −0.4%
- 10月設備稼働率 → 77.8
| ドル/円 | 81.11 〜 81.44 |
| ユーロ/ドル | 1.2690 〜 1.2753 |
| ユーロ/円 | 103.08 〜 103.68 |
| NYダウ | +45.93 →12,588.31ドル |
| GOLD | +0.90 →1,714.70ドル |
| WTI | +1.22 →86.67ドル |
| 米10年国債 | −0.009 →1.580% |
本日の注目イベント
- 日 9月景気動向指数(改訂値)
- 日 日銀金融政策決定会合(20日まで)
- 欧 デギンドス・スペイン経済相講演
- 欧 ワイトマン・独連銀総裁講演
- 米 11月NAHB住宅市場指数
- 米 10月中古住宅販売件数
- 米 オバマ大統領、東南アジア歴訪
- 米 ラガルド・IMF専務理事、アジア歴訪
ドル円は先週末のアジア市場では何度か81円を割り込む場面がありましたが、すぐに反発し81円台を
回復していました。
週末ということと、急速に円安が進んだことで利益確定のドル売りが出易い状況でしたが、NYでは日本の
「追加緩和」観測も根強く、さらにオバマ大統領とベイナー下院議長との「財政の崖」回避に向けた協議が
建設的だったと受け止められドルが買い戻されています。
オバマ大統領はベイナー議長との会談で、「財政の崖」回避に向け12月下旬までに合意を目指すことで一致
しました。
協議には両氏の他に、ガイトナー財務長官、バイデン副大統領、民主党のリード院内総務なども
出席しました。
ガイトナー財務長官は会合後のテレビ番組で「良い会合だった。雰囲気は非常に良好だった。数週間以内に
実行可能だと思う」と語っており、富裕層の減税を巡っての妥協点が見いだせる可能性が出てきたと思われます。
「全てを詰めるまでにはまだ長い道のりがある」といった見方があるものの、先ずは回避に向けた一歩を踏み出した
点では評価できます。
下落を続けている米株式市場も好感し、オバマ大統領再選以来最も値幅の大きな反発を見せてます。
ドル円も一時81円44銭まで反発し、前日に記録した81円46銭に迫っています。
81円50銭を明確に上抜けすれば、さらに上昇に弾みがつくことも考えられ、市場はドル買い円売りが
優勢な状況です。
来月16日に選挙が行われる衆院選について、今朝のメディアの調査では自民党が、民主党支持を大きくリードして
いる内容を伝えています。
今や自民党の安倍晋三総裁の発言が市場に影響を与えていることから、多少選挙を意識しての発言であることを
割り引いても、市場は同氏の講演内容等に注目しています。
このまま選挙で自民党が勝利すれば「安倍総理」が誕生することになりそうです。これまで以上に「円高阻止」と、
「デフレからの脱脚」に前向きな姿勢が評価され、実際にその具体策は明らかにされていないものの、市場の期待は
高まっています。
それだけに、仮に総理に就任して期待外れになるようだと、円高ドル安が進むリスクはありそうですが、ここは
ひとまず「お手並み拝見」といったところでしょうか。
ドル円は長いトレンドを表す「週足」でも「120日線」を完全に上抜け、その上にあった「雲」も抜けています。
今後さらに上昇した際には、最後のレジスタンスになると見られる「200日線」は85円16銭の位置にあります。
一旦上昇に弾みが付けばその間には特に目立ったレジスタンスはないことから、上記「財政の崖」問題が解決し、
欧州債務危機問題が落ち着きを見せるようだと、今年のドル円の最高値である84円18銭に向かうことも
考えられるかもしれません。
14日に野田総理が「16日に解散します」と発言して以来、急速に円安傾向が強まってきましたが、
今回のドル高円安傾向は、これまで何度もドルの戻りを抑えられてきた状況とは異なっていると思われます。
本日から日銀金融政策決定会合が開催されます。
9月、10月と2ヵ月連続で「追加緩和」を実施したことから、さすがに今回の政策変更はないと見られますが、明日の
白川総裁の記者会見の内容は注目されます。
安倍総裁が日銀に対するプレッシャーを強めた後だけに、安倍総裁の提言は現実的ではない、と言った否定的な発言が
出ると、大きく円高に振れる可能性もあり、反対に安倍総裁の提言に対して前向きな発言をするようだとドル高に振れる
ため注意が必要です。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/1 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 | ----- |
| 11/5 | レーン・欧州委員 | 「12日にブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャに関する決定を行う必要がある」G20後の記者会見で。 | ----- |
| 11/6 | ラホイ・スペイン首相 | 「支援要請でスペイン国債の利回りがどれだけ下がるか知る必要がある」スペインのラジオ局で。 | ----- |
| 11/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「最新のデータは他国での展開がドイツ経済に影響し始めていることを示唆している」フランクフルトの会議で。 | ユーロドル1.28台前半から→1.27台半ばに |
| 11/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定は完全にスペインとスペイン政府次第だ。ECBは事前にいかなる保証もできない」スペインの支援要請に関して。 | ----- |
| 11/12 | サマラス・ギリシャ首相 | 「われわれは一層の団結力を発揮し、決定的な2歩目を記した。これからわれわれが目にするのは回復と成長だ」2013年予想案を可決して。 | ----- |
| 11/12 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「ギリシャは行うべき事柄の多くを実行し、実現した野心的な改革プログラムと、2013年予算は印象的だ」ブリュッセルで記者団に。 | ----- |
| 11/13 | オランド・仏・大統領 | 「(ユーロ圏やIMFは)支援を加速すべきだ」ギリシャ支援について記者会見で。 | ----- |
| 11/13 | イエレン・FRB副議長 | 「ゼロ金利政策を2016年初めまで継続する可能性もある」カリフォルニア州バークリーでの講演で。 | ----- |
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