2012年11月20日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日の朝方の81円59銭を頭に上値の重い展開が続いたものの、
81円台を割り込むことはなく、米株式市場の急騰を手掛かりに81円40銭
近辺まで値を戻して引ける。 - ユーロドルは反発して再び1.28台に乗せる。本日から開催される
ユーロ圏財務相会合に先立ち、欧州の財務担当当局者らが会合を開き、
ギリシャ救済に関する合意形成を目指しているとの報道を手掛かりに
ユーロ買い戻しが優勢に。 - 株式市場は急反発。住宅市場の回復を示す2つ指標に加え、財政の崖
問題でも楽観的な見方が広がり、ダウは207ドル高と、この日の高値で
取引を終える。 - 債券相場は反落。大幅な株高を背景に、一旦利益確定の売りに押され価格は
下落。10年債利回りも1.61%台に上昇。 - 金、原油はともに反発。原油価格は対ユーロでドルが売られたことと、
中東情勢が一段と緊迫してきたことが背景となり、2ドルを超える上昇。 - 11月NAHB住宅市場指数 → 46
- 10月中古住宅販売件数 → 479万件
| ドル/円 | 81.12 〜 81.42 |
| ユーロ/ドル | 1.2759 〜 1.2819 |
| ユーロ/円 | 103.56 〜 104.24 |
| NYダウ | +207.65 →12,795.96ドル |
| GOLD | +19.70 →1,734.40ドル |
| WTI | +2.61 →89.28ドル |
| 米10年国債 | +0.031 →1.611% |
本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 豪 スティーブンス・RBA総裁講演
- 日 白川日銀総裁記者会見
- 独 独10月生産者物価指数
- 欧 ユーロ圏財務相会合(臨時会合)
- 欧 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
- 欧 スペイン短期債入札
- 米 10月住宅着工件数
- 米 10月建設許可件数
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
「財政の崖」問題への懸念からほぼ一貫して下落していたNY株式市場が急反発を見せました。
先週末のオバマ大統領と議会指導部との協議で、「崖」回避に向け12月下旬までに合意するとの楽観的な見方が
広がったことと、もう一つの懸念材料である「ギリシャ支援」問題でも、救済に向けた動きが報告されたことが
手掛かりとなっています。
ダウは先週末比207ドル、ナスダックは63ドルの急伸を見せ、11月6日のオバマ大統領再選以来最大の上げ幅を
記録したことになります。
これらを受け、為替市場でも「リスク回避」の流れが後退し、ドルと円が売られ、ユーロ円などのクロス円は
軒並み上昇しています。
「リスク回避」が後退すれば、低金利の円やドルが売られ易いことは当然ですが、円はそれに加え、来月の選挙を
睨んだ「政策の目玉」としての売り圧力にもさらされていると言えます。
今朝の日経新聞は、自民党は衆院選の選挙公約に「日銀法改正の検討」を明記すると報じています。
「明確な物価目標(2%)を設定し、目標達成に向け、日銀法の改正も含め政府・日銀の連携強化の仕組みをつくる」
との文言が盛り込まれる見通しだと報じています。
安倍発言で円安、株高が急速に進んだことで自信を深め、さらにこれまでの発言を「マニフェスト化」することで
選挙戦を優位に戦うという思惑を含んだものと思われますが、記事によると、「みんなの党」や「維新の会」も
同様な公約を掲げる可能性にも触れています。
安倍自民党総裁はさらに、来年4月に任期を終える日銀総裁人事に関しても、「インフレターゲットに理解を示す
人物を充てたい」と言った発言もしており、「円高是正」に向け、政府・日銀が一帯となって取り組む枠組みが
着々と進められているように感じられます。
日銀は昨日から金融政策決定会合を開いており、今日午後3時半から白川総裁の記者会見が予定されています。
今回記者会見は非常に注目度が高いと考えます。
上述のように、日銀を取り巻く環境は日に日に厳しくなっており、金融政策に関する圧力も強くなっています。
これらに対して白川総裁がどのような発言をするのかが注目されるからです。
それらの案に対して「理解はできるが、実現するのは困難だ」といった趣旨の発言をすると、やや円買いドル売りに振れる
と思われ、「十分検討する余地がある」といった前向きな発言であれば円売り圧力が増すものと思われます。
ドル円はさすがに上昇ピッチが速いため、昨日の81円59銭を高値に調整が続いていますが、それでも81円台は維持し
ており、海外市場でも81円11銭程度を底値として反発しています。
これは「1時間足」の「雲」の上限にうまくサポ−トされているのが見て取れますが、しばらく81円台での攻防が続くと
予想されます。
今後しばらく81円台を維持できれば82〜83円台までの反発も視野に入ってきますが、「賞味期限」は来月の選挙まで
といった冷めた見方もできなくはありません。
ただ、それでも昨日の住宅関連指標の改善に見られたように、「財政の崖」問題が回避でき、米景気の回復基調が鮮明に
なれば、予想外の円安が進むことも考えられます。
基本的にはドル底入れの可能性が高いと思われますが、まだ懸念材料が払拭できず自分の中では試行錯誤が続いています。
もんもんとした時間はもうしばらく続きそうです。
ユーロドルの反発はギリシャ支援に前向きな結論が出るのではないか、との観測が広がり買い戻しが進んでいます。
本日の会議に先立ち、フランスとドイツ、イタリア、スペインの担当者が事前にパリで会合を持ったと伝えられています。
ユーロドルの1.28台前半は先週末にも上昇を抑えられた水準です。
これは「日足」の200日線がちょうどこの水準にあり、機能しているからです。
本日の会合の結果次第ではこの水準を抜け、1.30を目指すのではないかと予想しています。ギリシャへの支援が
再び延期されるようだと1.26台に向かうことになりますが、財務担当当局者同士が事前に協議していることを
前向きに捉えたいと思います。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/1 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 | ----- |
| 11/5 | レーン・欧州委員 | 「12日にブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャに関する決定を行う必要がある」G20後の記者会見で。 | ----- |
| 11/6 | ラホイ・スペイン首相 | 「支援要請でスペイン国債の利回りがどれだけ下がるか知る必要がある」スペインのラジオ局で。 | ----- |
| 11/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「最新のデータは他国での展開がドイツ経済に影響し始めていることを示唆している」フランクフルトの会議で。 | ユーロドル1.28台前半から→1.27台半ばに |
| 11/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定は完全にスペインとスペイン政府次第だ。ECBは事前にいかなる保証もできない」スペインの支援要請に関して。 | ----- |
| 11/12 | サマラス・ギリシャ首相 | 「われわれは一層の団結力を発揮し、決定的な2歩目を記した。これからわれわれが目にするのは回復と成長だ」2013年予想案を可決して。 | ----- |
| 11/12 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「ギリシャは行うべき事柄の多くを実行し、実現した野心的な改革プログラムと、2013年予算は印象的だ」ブリュッセルで記者団に。 | ----- |
| 11/13 | オランド・仏・大統領 | 「(ユーロ圏やIMFは)支援を加速すべきだ」ギリシャ支援について記者会見で。 | ----- |
| 11/13 | イエレン・FRB副議長 | 「ゼロ金利政策を2016年初めまで継続する可能性もある」カリフォルニア州バークリーでの講演で。 | ----- |
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