2012年11月26日(月)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は82円台で堅調に推移。米株式市場が大幅な上昇を
見せたこともあり、82円前半から82円49銭まで円が売られる。 - ユーロドルも大幅に上昇。独ifo経済研究所が発表した企業景況感指数が
前月比で上昇したことが、欧州景気の楽観に繋がった。ユーロドルは一時
1.2991と、約3週間ぶりの高値を記録。ユーロ円も107円目前まで
ユーロ高が進む。 - 株式市場は大幅高。独企業景況感の好転と、米国の年末商戦への期待
から買われ、ダウは3週間ぶりに1万3千ドルの大台を回復。 - 債券相場は続落。株高に加え、欧州不安が後退するとの観測から
売りもの優勢となり、10年債利回りは1.69%台に。 - 金価格は大幅に続伸。ドルが対ユーロで売られたことが手掛かり。
原油は小幅に続伸し88ドル台に。
| ドル/円 | 82.16 〜 82.49 |
| ユーロ/ドル | 1.2906 〜 1.2991 |
| ユーロ/円 | 106.11 〜 106.96 |
| NYダウ | +172.79 →13,009.68ドル |
| GOLD | +23.20 →1,751.40ドル |
| WTI | +0.90 →88.28ドル |
| 米10年国債 | +0.007 →1.690% |
本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合議事録要旨(10/30日分)
- 独 独12月GFK消費者信頼感調査
- 欧 ユーロ圏財務相会合
ドル円は3連休前の22日の欧州市場で、一時82円84銭までドル高円安が進み、翌日には82円06銭まで
下落していますが、これを「調整」と呼んでいいのかどうか迷うところです。
円安のスピードがやや早すぎるので、「調整」が必要ではないかとのコメントを掲載しましたが、それでも
82円台は維持していることで、値幅としてはやや物足りない気もします。
ドル円はここ2週間で約3円60銭ほど円安が進み、本来値動きの少ない円としてはやや異例な動きです。
安倍自民党総裁の相次ぐ「円安誘導発言」に反応したこともありますが、11月4日のオバマ大統領再選をきっかけに
急激に進んだ株安が落ち着きを取り戻したことも、今回の円安要因であることは見逃せません。
米株式はリスク商品の象徴の一つです。
株価が上昇に向かえば、リスク許容度が増し、高金利の通貨が買われ、低金利の円が売られ円安が進みます。
先週末には、豪ドル円が7月8日以来、約4ヵ月半ぶりに86円台に乗せたことが、正に「リスク選好」が進んだ
ことを表していると言えます。
低金利の円とドルを売る動きは、ユーロドルにも波及しており、ユーロドルも1.30台目前まで上昇しています。
ギリシャ支援が未だに決まらず時間だけが経過している状況に加え、フランスの格下げなどがあったにもか関わらず
ユーロは対ドルでも、対円でも堅調に推移しています。
これもリスク許容度が高まったことが背景だと説明できそうです。
ただ、それでも気になるのは米長期金利の水準です。
先週末にはNYダウが172ドルも上昇し、1万3千ドルの大台を回復したにも関わらず、米長期金利は依然として
1.7%を下回っています。
米長期金利の反発なくして、ドル円の本格的な転換は考えにくいことから、中長期的なスタンスで円安がさらに
進むかどうかについては迷いが生じます。
市場参加者の多くが「円安はさらに進む」と予想し始めたことも、相場の過熱感を表していると言えなくもありません。
ここまで来れば、上値のメドは今年3月10日に記録した84円18銭が意識されますが、ここは慎重になる必要もあります。
衆院選までは約3週ありますが、この間ぬ報道されるメディアの政党支持率などにも目配せが必要でしょう。
今回の「安倍発言」に関しても、現実的ではない政策も含まれており、一部には円安の賞味期限は12月16日の選挙まで
といった「さめた」見方もあります。
円が売られ易い地合いであることは事実ですが、この先どこまで円安が進むのかについては、83円〜84円が
重要な水準になってくるのではないかと予想しています。
円は対ドルだけではなく、ユーロなど主要通貨に対しても大幅な円安水準です。
そのため、利益確定の売りが出易い状況かと思われますが、個人投資家の中には既に「決済済み」の方も
多く見受けられます。
そのため、むしろ「売り上がっている」ポジションのストップの買いが持ち込まれる可能性もあります。
本日のドル円は82円65〜85銭の水準が抜けるかどうかに注目していますが、ドルは堅調に推移すると
予想します。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/1 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 | ----- |
| 11/5 | レーン・欧州委員 | 「12日にブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャに関する決定を行う必要がある」G20後の記者会見で。 | ----- |
| 11/6 | ラホイ・スペイン首相 | 「支援要請でスペイン国債の利回りがどれだけ下がるか知る必要がある」スペインのラジオ局で。 | ----- |
| 11/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「最新のデータは他国での展開がドイツ経済に影響し始めていることを示唆している」フランクフルトの会議で。 | ユーロドル1.28台前半から→1.27台半ばに |
| 11/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定は完全にスペインとスペイン政府次第だ。ECBは事前にいかなる保証もできない」スペインの支援要請に関して。 | ----- |
| 11/12 | サマラス・ギリシャ首相 | 「われわれは一層の団結力を発揮し、決定的な2歩目を記した。これからわれわれが目にするのは回復と成長だ」2013年予想案を可決して。 | ----- |
| 11/12 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「ギリシャは行うべき事柄の多くを実行し、実現した野心的な改革プログラムと、2013年予算は印象的だ」ブリュッセルで記者団に。 | ----- |
| 11/13 | オランド・仏・大統領 | 「(ユーロ圏やIMFは)支援を加速すべきだ」ギリシャ支援について記者会見で。 | ----- |
| 11/13 | イエレン・FRB副議長 | 「ゼロ金利政策を2016年初めまで継続する可能性もある」カリフォルニア州バークリーでの講演で。 | ----- |
| 11/19 | 白川・日銀総裁 | 建設国債を日銀が買い取る案に対して「IMFが発展途上国に助言をする際に、やってはいけないことのリストの最上位だ」記者会見で。 | ----- |
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