2012年11月27日(火)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はアジア市場朝方に記録した82円63銭を頂点に下落。
豪ドル円などクロス円の売りに押された部分もあり、欧州時間では一時
82円台を割り込んだものの、その後は82円台前半で小動き。 - ユーロドルも1.30台には届かず、ユーロ圏財務相会合の結果を
見極めたいという雰囲気が優勢。1.29台半ばを挟み一進一退。 - 株式市場は反落。「財政の崖」を巡る交渉が本格化し、ギリシャ問題と併せ、
不透明感が漂う。年末商戦の「ブラックフライデー」の結果が予想通りだった
ことも株価の重しに。ダウは小幅安、ナスダックは小幅高で取引を終える。 - 債券相場は小幅に反発。ギリシャ支援問題が難航するとの見方から債券への
需要が高まった。 - 金、原油はともに小反落。
| ドル/円 | 82.01 〜 82.21 |
| ユーロ/ドル | 1.2956 〜 1.2976 |
| ユーロ/円 | 106.36 〜 106.64 |
| NYダウ | −42.31 →12,967.37ドル |
| GOLD | −1.80 →1,749.60ドル |
| WTI | −0.54 →87.74ドル |
| 米10年国債 | −0.002 →1.668% |
本日の注目イベント
- 欧 スペイン・短期債入札
- 欧 イタリア・ゼロクーポン債入札
- 英 英7−9月GDP(改定値)
- 米 10月耐久財受注
- 米 9月ケース・シラー住宅価格指数
- 米 11月消費者信頼感指数
- 米 11月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 9月住宅価格指数
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演(ベルリン)
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(ベルリン)
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演(カナダ)
ドル円は昨日の欧州市場で4日振りに82円台を割り込み、81円92銭まで下落しましたが、勢いはなく
NY市場では82円台前半で小動きの展開でした。
先週22日に82円84銭まで上昇し、その後小幅な調整を経て昨日は再び上昇し、82円63銭までドル高が
進みましたが、その後の調整も「小ぶり」でした。
82円台半ばから上の水準を2回試したことになりますが、83円には届かなかったことから、この水準が徐々に
重くなってきたように思います。
「調整が必要」とのコメントも書いて来ましたが、今のところまだ不完全で、現在も「調整の過程」にいる
ものと思われます。
昨日は先週末のNY市場で株価が急騰したことを背景に、日経平均株価も一段高となり、ドル買い材料に
後押しされた格好でしたが、結局株価も小幅高に終わり、ドル円は82円台前半まで押し戻されました。
83円を目指すには好条件が揃っていたにも拘らず、上抜けできずに下落に転じています。
これまで、「無制限の金融緩和」、「2−3%の物価上昇率」、「日銀法改正」、そして「日銀による建設国債引き受け」
など、安倍自民党総裁からは円安を促す発言がポンポン飛び出してきましたが、これらの賞味期限もそろそろ
切れてきた感じもします。
まだ衆院選の告示もされていない中やや期待感が先行したようですが、今後はそれらの政策の中身にどれだけ
実現性があるかという点に焦点が移ってくるのではないかと思います。
このあたりの背景がドル円の上値を徐々に重くしているように感じられます。
ドル円は足元の動きが「調整の過程」だとすれば、今週にかけて本格的な調整をする可能性が高いと見ます。
81円台半ば、あるいは81円台前半までの調整があってもおかしくはありません。
そして12月16日の選挙に向け再び82〜83円の上値を試す展開を予想しています。
今朝方からユーロドルが乱高下を繰り返しています。
早朝に、「ユーロ圏財務相会合ギリシャ支援で合意」との報道で、1.29台後半から1.30台に乗せた後、
今度は「ユーロ圏財務相会合依然継続されている」との報道があり、1.2973まで下落するなど、ギリシャを巡る
報道に振り回されています。
市場では「今回の会合では何らかの合意に達する」と言った楽観論が優勢ですが、ギリシャへの330億ユ−ロ
(約3兆5千億円)の融資は実行されると予想されます。
ギリシャ問題がある程度の前進を見れば、再び「リスクオン」の流れが加速し、円売りユーロ買いなど、円安が進みそうですが、
ユーロ円の107円台、あるいは豪ドル円の86円台では昨日観られたように、利益確定の売りも出て来やすい水準です。
やや長い目で見て、ドル円が85円に向かうようであればクロス円のもう一段の上昇も考えられますが、それには
米「財政の崖」問題の解消や、米長期金利の上昇といった支援材料が必要になることから、まだしばらく時間が必要です。
短期的な値動きを表す「1時間足」を観ると、ドル円は重要な「120日線」を下回っています。
「MACD」も「ゼロの軸」を割り込んでいることから、反発しても上値は限定的と予想されます。
メドとしては82円14銭、そして82円28−30銭辺りがレジスタンスになりそうです。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
| 11/1 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「FRBは失業率が7.25%に低下するまでMBS購入を継続し、失業率が6.5%に下がるまでFF金利の誘導目標をゼロ近くに維持すべきだ」講演で。 | ----- |
| 11/5 | レーン・欧州委員 | 「12日にブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合でギリシャに関する決定を行う必要がある」G20後の記者会見で。 | ----- |
| 11/6 | ラホイ・スペイン首相 | 「支援要請でスペイン国債の利回りがどれだけ下がるか知る必要がある」スペインのラジオ局で。 | ----- |
| 11/7 | ドラギ・ECB総裁 | 「最新のデータは他国での展開がドイツ経済に影響し始めていることを示唆している」フランクフルトの会議で。 | ユーロドル1.28台前半から→1.27台半ばに |
| 11/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「決定は完全にスペインとスペイン政府次第だ。ECBは事前にいかなる保証もできない」スペインの支援要請に関して。 | ----- |
| 11/12 | サマラス・ギリシャ首相 | 「われわれは一層の団結力を発揮し、決定的な2歩目を記した。これからわれわれが目にするのは回復と成長だ」2013年予想案を可決して。 | ----- |
| 11/12 | ユンケル・ユーロ圏議長 | 「ギリシャは行うべき事柄の多くを実行し、実現した野心的な改革プログラムと、2013年予算は印象的だ」ブリュッセルで記者団に。 | ----- |
| 11/13 | オランド・仏・大統領 | 「(ユーロ圏やIMFは)支援を加速すべきだ」ギリシャ支援について記者会見で。 | ----- |
| 11/13 | イエレン・FRB副議長 | 「ゼロ金利政策を2016年初めまで継続する可能性もある」カリフォルニア州バークリーでの講演で。 | ----- |
| 11/19 | 白川・日銀総裁 | 建設国債を日銀が買い取る案に対して「IMFが発展途上国に助言をする際に、やってはいけないことのリストの最上位だ」記者会見で。 | ----- |
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