今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年12月4日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は上値が重く82円台前半で推移していたが、海外市場が
    入ると82円ちょうどまで下落。米「財政の崖」問題が膠着している
    ことや、対ドルでユーロ高が進んだことからドル安に振れたものの、
    82円台は割り込まず、82円20−30水準でもみ合う。
  • ユーロドルは上昇し、これまでレジスタンスと見られていた1.30台
    前半が抜けるとストップを巻き込んで上昇。海外市場ではギリシャが国債の
    買い戻しを提案したことなどを材料に1.3076までユーロ高が進む。
  • 米株式市場は朝方は欧州からの好材料に高く始まったが、ISM製造業景況指数が
    節目の「50」を割り込んだことを嫌気し下落。ダウは先週末比60ドルのマイナス。
  • 債券相場は小幅に下落したものの、10年債利回りは1.62%台と依然低水準。
  • 金価格は反発。原油は3日続伸し89ドル台に。
  • 11月ISM製造業景況指数 → 49.5



ドル/円82.18 〜 82.37
ユーロ/ドル1.3033 〜 1.3076
ユーロ/円107.39 〜 107.57
NYダウ−59.98→12,965.60ドル
GOLD+8.40 →1,721.10ドル
WTI+0.18 →89.09ドル
米10年国債+0.013 →1.623%



本日の注目イベント

  • 豪   豪10月住宅建設許可件数
  • 豪   豪第3四半期経常収支
  • 豪   RBAキャッシュ・ターゲット
  • 日   11月マネタリー・ベース
  • 欧   EU財務相会合
  • 欧   スペイン11月失業率
  • 欧   ユーロ圏11月生産者物価指数
  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 英   英1月建設業PMI
  • 加   カナダ中銀政策金利発表





ユーロドルが1.3076まで上昇し、約6週間ぶりの高値水準まで買われています。


これまで底堅い動きを続けながらも、1.30台に入ると売られ、1.3010−30が壁になっていました。


昨日の朝方に1.30台に乗せ、上記水準を抜けると一気に1.30台半ばまで上昇しています。





その後は再び上値の重い展開に戻りましたが、欧州市場ではギリシャ政府が発行済みの国債100億ユーロ


(約1兆700億円)を買い戻すと発表したことで、市場はギリシャが債務削減への一歩を踏み出したと好感。


さらにスペインも銀行部門向けに395億ユーロ(約4兆2200億円)を正式に支援要請をしたことで、


「欧州危機」拡大懸念が後退しユーロ買いに繋がりました。





ユーロドルは1.30付近まで買い戻された時点で既に、チャート上では一段の上昇を示していました。


「日足」だけではなく、さらに長い「週足」でも遅行スパンが「好転」を示しており、きっかけさえあれば


節目を抜きそうな気配がありました。


また、両足とも「MACD」が「ゼロの軸」を上回っていたこともテクニカル派には好材料だったと思われます。


米「財政の崖」回避への糸口がなかなか見つからないことも、ドル売りユーロ買いに繋がった面もあります。





ユーロドルはこの先、1.31台前半まで重要なレジスタンスは見当たりません。


現在は「週足」で厚めの雲に入っている状況ですが、この雲を抜け切るには1.34台まで上昇する必要があるため


10月に記録した1.31台前半が一つのメドとして意識されそうです。


ユーロについてはギリシャの財政問題が依然として不透明だったり、欧州全体の景気悪化といった問題は残るとしても


最悪期は脱していると考えられます。


投機筋のユーロ売りポジションも一時ほどではないとしても5万枚は超えています。


米「財政の崖」問題で合意に達するまでは上下を繰り返しながらも、ユーロドルは堅調に推移するのではないかと


予想しています。





豪ドルは対米ドルで1.03台半ばから1.04台半ばで一進一退を続けています。


国内の経済指標はさえませんが、中国の景況感がやや改善傾向を見せていることや、相対的な金利水準、あるいは


数少ない「AAA」(トリプルA)保有国など、通貨に対する信頼性が相場を支えているものと思われます。


対円では円安傾向を反映して先週初めには86円台半ばを付ける場面もありました。





本日午後12時半にはオーストラリア準備銀行の政策金利発表があります。


今年最後の決定会合ですが、事前予想では0.25%の利下げ観測が強いようです。


先月公開された前回の決定会合議事録でも、今後さらに追加緩和を行わなければならない事態になる可能性が高い


と記されていました。


中国の景気後退が下げ止まり感を示すなど、外部環境の好転もありますが、一方で米「財政の崖」問題への不透明さもあり


利下げの可能性は高いと思われます。





このところの豪ドル円の高止まりで、低い所で買っていた個人投資家の多くは利益を確定し、その後は下落を見越して


ショートで攻めている人も多いのでないではしょうか。


利下げを決めれば豪ドルは対ドル、対円で下げ足を速めることになりますが、上述のように買い意欲も根強いと


予想されます。


下値のメドは84円半ばから85円程度と見ています。


利下げ観測が優勢の状況のため、利下げを見送った場合には急騰することも考えられます。


その際には先ず、86円台乗せ。そして先週26日の高値86円台半ばが意識されそうです。












What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
12/3 ダドリー・NY連銀総裁 「失業率は依然として、受け入れがたいほど高水準だ」講演で。 -----

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和