今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年12月10日(月)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 11月の米雇用統計を受けドル円は発表直後に82円83銭まで
    ドル高円安が進行。その後は利益確定のドル売りや、他の経済指標が
    予想を下回ったことから82円台前半まで下落。結局「行って来い」の
    展開となり、82円台半ばで引ける。
  • 一時ドル高が進んだことからユーロドルは1.2876まで下落。
    ドイツ連銀がドイツの経済成長予想をこれまでの1.6%から0.4%に
    下方修正したことも、ユーロ売りに繋がった。
  • 株式市場は続伸。雇用統計の結果を受けダウは81ドル高で引けるが、
    今週のFOMCを見極めたいとする姿勢が優勢。
  • 債券相場は4日振りに反落。雇用統計が予想を上回ったことから
    売り物が勝り、10年債利回りは3営業日ぶりに1.62%台まで上昇。
  • 金は小幅に続伸。原油は続落し85ドル台に。
  • 11月失業率 → 7.7%
  • 11月非農業部門雇用者数 → 14.6万人
  • 12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 74.5
  • 10月消費者信用残高 → 141.9億ドル



ドル/円82.23 〜 82.83
ユーロ/ドル1.2876 〜 1.2952
ユーロ/円106.15 〜 106.83
NYダウ+81.09→13,155.13ドル
GOLD+3.70 →1,705.50ドル
WTI−0.33 →85.93ドル
米10年国債+0.034 →1.62%



本日の注目イベント

  • 日   7−9月GDP(改定値)
  • 日   10月経常収支
  • 日   10月貿易収支
  • 日   11月景気ウォッチャー調査
  • 中   中国11月貿易収支
  • 中   中国11月新規人民元建て融資(11/15までに発表)
  • 中   中国11月マネーサプライ(11/15までに発表)
  • 欧   イタリア7−9月GDP(改定値)
  • 独   独10月貿易収支
  • 加   カナダ11月住宅着工件数





ハリケーン「サンディ」の影響が懸念されていた11月の米雇用統計は、市場の予想を大幅に超え、


失業率は7.7%、非農業部門雇用者数は14.6万人の増加でした。


ドル円は発表直後に改善傾向を好感し、82円83銭までドルが買われましたが、そこを高値に再び下落し、


82円台前半まで下げるなど荒っぽい展開でした。





11月の雇用者数の増加は好感されたものの、同時に10月と9月の雇用者数が下方修正されたことや、


その後に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が事前予想を下回ったことがドル売りを誘い、発表前の


水準に押し戻された格好になりした。


82円83銭は先月22日に記録した82円84銭とほぼ同じ水準で、82円台後半が一旦「壁」になっている


ことが改めて意識された展開でした。


82円55銭〜82円85銭までのゾーンを抜けるかどうかが、ドル円が83円台に乗せることができるか


どうかのポイントになりそうです。





ドルの上値がひとまず重そうなことが確認されましたが、米景気は依然回復基調が継続されていることも


確認されたと言えます。


長期金利の低水準が長期にわたり続き、この影響で住宅市場の回復が鮮明になっており、併せて個人消費も底堅く


推移しています。


今週は今年最後の金融決定会合であるFOMCが11日〜12日に開催されます。


市場では、ここでFRBは今月末で期限が切れる「ツィストオペ」を延長するか、債券購入を増やすのでは


ないかとの見方を強めており、ドル安円高の材料になり易いと見ています。





一方で本邦サイドでも14日に日銀短観が発表され、先週政府が景気予想を下方修正したこともあり、こちらは


円安ドル高要因として見られることから、どちらにも一方的に振れる可能性は少ないと見ています。


上値は上記82円台半ばから後半が意識される水準ですが、下値では82円の大台と、先週のドル下限である


81円70銭辺りが重要になります。





同時に投票日まで1週間を切った衆院選の行方にも目配りが必要です。


これまで「自民圧勝」といった下馬評がメインですが、民主党の巻き返しが報じられれば一時的に円高方向に


振れるかもしれません。


自民党の安倍総裁は昨日民放のテレビ番組で、2014年4月からの消費税率引き上げに関して、「デフレ傾向が


さらに強まっていくのであれば、これは上げることはできない」と発言し、来年4−6月の経済状況の結果を見た上で


秋に判断したいとの意向を示しました。


消費税率引き上げについては、民主、自民、公明で3党合意に基づいて8月に成立しており、その際見直し条件が


つけられていたとしても、既に「国際公約」と見られています。


消費税率引き上げがもし撤回されるような事態になれば、これは日本の財政立て直しにとって大きなマイナスとなり、


円が売られることになります。


仮に安倍総理が誕生しても、国民受けを狙って消費税率引き上げを撤回するとはないとは思いますが、このあたりにも


注意が必要です。


今週もドル円は神経質な動きが予想されます。















What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


日時 発言者 内容 市場への影響
12/3 ダドリー・NY連銀総裁 「失業率は依然として、受け入れがたいほど高水準だ」講演で。 -----
12/5 オバマ大統領 「私以上にこの協議を終わらせたいと望んでいる者はいない。約1週間以内に解決することは可能だ」企業経営者との会合で。 NYダウ82ドル高、ドル高に。
12/6 ドラギ・ECB総裁 「活動の弱さは来年になっても続くと予想される」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドル1.30台半ばから → 1.2950まで下落
12/9 安倍・自民党総裁 「デフレ傾向がさらに強まっていくのであれば、これは上げることはできない」2014年4月の消費税率引き上げについて民放テレビ番組で。   ------  

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和