今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年12月11日(火)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • FOMCで追加緩和が行われるとの見方が優勢なことから、ドル円は
    緩やかに下落。海外市場では82円12銭まで売られたが、米株式市場が
    小幅高だったことでやや反発し82円35近辺で引ける。
  • モンティ・イタリア首相の辞任で下落基調にあったユーロは、1.28台
    半ばが割り込めず反発。ドル安の流れもあり1.29台前半までユーロが
    買い戻される。
  • 米株式市場では前日の中国経済指標の結果を好感し小幅高。
    ダウは14ドル高と4日続伸。
  • 債券相場は小幅に反発。FOMCへの期待感や、「財政の崖」問題が依然不透明
    であることが相場を支える。10年債利回りは小幅に低下し1.61%台に。
  • 金は3日続伸で1714ドルに。原油価格は5日続落で85ドル台に。


    ドル/円82.12 〜 82.43
    ユーロ/ドル1.2917 〜 1.2946
    ユーロ/円106.17 〜 106.63
    NYダウ+14.75→13,169.88ドル
    GOLD+8.90 →1,714.40ドル
    WTI−0.37 →85.56ドル
    米10年国債−0.004 →1.616%



    本日の注目イベント

    • 日   11月マネーストック
    • 独   独12月ZEW景況感指数
    • 欧   スペイン長期債入札
    • 欧   ギリシャ短期債入札
    • 米   FOMC(11/12まで)
    • 米   10月貿易収支





    米FOMCを控えて動きにくい展開の中、緩和が継続されるとの見方が優勢となりドルが主要通貨に対して


    緩やかに下落。


    ドル円はアジア市場では82円台半ばで推移していたが、海外市場に入ると売られ、一時82円12銭まで

    ドル安が進みました。


    ただ、「財政の崖」問題では合意に達するとの楽観論が根強いことから、82円台は割り込まず、ドルが反発して


    引けています。


    ドル円が底堅いのか、取引が不活発なのか、何とも判断しにくいところです。





    一方ユーロドルはモンティ・イタリア首相の辞任で債券相場が下落し、利回りは上昇したものの影響は限定的。


    イタリア、スペインの債券利回りは小幅に上昇(価格は下落)したが、市場は落ち着いていたとの声が大勢。


    ユーロドルの下落が止まったことから、ユーロ円も上昇し106円台半ばまでユーロ高が進んでいます。





    本日から今年最後のFOMCが開催されますが、今月末で期限の切れる「ツイストオペ」を継続するのか、あるいは


    単純に国債を購入するのか。さらにその際に購入額を増やすのかどうか市場の見方は分かれています。


    FRBは景気の先行きに対して依然慎重であることから、市場の見方は緩和策を継続するという点では一致しています。


    問題は資産購入の規模とその対象債券です。


    FOMCの結果発表は13日の日本時間朝方4時に予定されており、バーナンキ議長の会見も4時15分から行われる


    ことになっています。





    今年も残すところ3週間となってきた中、米「財政の崖」問題は依然として合意に達していません。


    オバマ大統領は昨日も支持者を前に「共和党が歩みよればすぐにでも合意できる」と語っています。


    同大統領は、富裕層に対する減税問題だけではなく、来年2月にも上限に迫る、連邦債務の上限問題も同時に


    合意に持っていきたい意向です。


    米国では財政赤字の上限が法律で定められており、議会の承認がなければ上限を超えて国債を発行することができません。


    この上限を巡っては昨年ぎりぎりまでもめて、格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が米国を最上級から


    格下げをする理由の一つにもなりました。


    オバマ大統領とすれば「財政の崖」問題と、この「債務上限」問題を併せて一気に議会と合意したい意向です。





    「財政の崖」問題はオバマ大統領とベイナー下院議長がお互いに主張を繰り返していることから、依然合意には至っていません。


    しかし、それでも市場は楽観論が支配し不透明ながら落ち着いた動きを見せています。


    NYダウは11月6日にオバマ大統領が再選し、翌日319ドルの大幅下落をきっかけに連日株価が下落しましたが、既に


    再選前に近い水準にまで戻っています。


    株価の水準からは「合意」が近いと判断できそうですが、やはり残された時間が気になります。





    主要通貨の値動きを見ると既に「クリスマスムード」が漂っているようにも見えます。


    しかし、米国では「FOMC」と「財政の崖」、日本でも「衆議院選挙」と「決定会合」が控えています。


    このまま今年の相場が波乱なく終わることはありません。


    「嵐の前の静けさ」と見ておくべきでしょう。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    12/3 ダドリー・NY連銀総裁 「失業率は依然として、受け入れがたいほど高水準だ」講演で。 -----
    12/5 オバマ大統領 「私以上にこの協議を終わらせたいと望んでいる者はいない。約1週間以内に解決することは可能だ」企業経営者との会合で。 NYダウ82ドル高、ドル高に。
    12/6 ドラギ・ECB総裁 「活動の弱さは来年になっても続くと予想される」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドル1.30台半ばから → 1.2950まで下落
    12/9 安倍・自民党総裁 「デフレ傾向がさらに強まっていくのであれば、これは上げることはできない」2014年4月の消費税率引き上げについて民放テレビ番組で。   ------  

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和