2012年12月14日(金)
おはようございます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はアジア市場でのドル高円安の流れを受け終始83円台で
推移。欧州市場では一旦利益確定のドル売りが見られたものの、
83円を割り込む勢いも無く、NYでは好調な経済指標や米長期金利の
上昇を手掛かりに83円台半ばまで反発。 - ユーロドルは欧州の「銀行同盟」への道筋が見えたことを好感し、
1.31レベルまでユーロ高が進んだものの値動きは小幅。
ユーロ円の上昇に引っ張られたこともあり底堅く推移。 - 株式市場は3日振りに反落。ベイナー下院議長の発言が株価を下押しし、
ダウは74ドル安。 - 債券相場は続落。好調な経済指標を受けて売り優勢の展開となり、10年債
利回りは1.72%台まで上昇。今週に入ってから債券相場は下げ足を加速し、
長期金利は0.1%の上昇を見せる。 - 金、原油は反落。金価格は利確定の売りに押され1700ドル台を割り込む。
- 11月小売売上高 → +0.3%
- 11月生産者物価指数 → −0.8%
- 新規失業保険申請件数 → 34.3万件
ドル/円 83.40 〜 83.65 ユーロ/ドル 1.3060 〜 1.3100 ユーロ/円 108.93 〜 109.44 NYダウ −74.73→13,170.72ドル GOLD −21.10 →1,696.80ドル WTI −0.88 →85.89ドル 米10年国債 +0.021 →1.727%
本日の注目イベント
- 日 12月日銀短観
- 日 10月マネタリーサーベイ
- 日 10月鉱工業生産
- 中 中国 HSBC12月製造業PMI
- 独 独12月製造業PMI(速報値)
- 独 独12月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏12月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏11月消費者物価指数(改定値)
- 米 11月消費者物価指数
- 米 11月鉱工業生産
- 米 11月設備稼働率
昨日の東京市場では主要通貨に対する円売り圧力が強く、ドル円は3月以来の83円67銭まで
ドル高円安が進み、ユーロ円は109円台半ばまで上昇しました。
欧州市場に入るとこの流れは一旦止まり、利益確定の円買いが入り、ドル円は83円25銭まで下落しましたが、
NY市場では米長期金利の上昇などに支えられ再び円売りが勢いを増し、ほぼ昨日の東京市場引けの水準に
戻っています。
根底にあるのはやはり今回の衆院選挙で自民圧勝観測です。安倍総理誕生に伴い強力な緩和政策が取られる
といった見方が国内勢、海外勢とも根強くあるからです。
今朝の新聞でも最新の状況として「自公300の勢い」といった見出しが躍っています。
安倍総理誕生は間違いない情勢と言えます。
前日FOMCで450億ドルの国債購入を決めたこともあり、来週の日銀金融政策決定会合では緩和圧力が
益々高まり、「行動を起こさないわけにはいかない」状況です。
市場はこのあたりの背景を読んで、円売りを加速させており、加えて「円安要因にはすぐに反応し易い」
センチメントになっていることもあります。
本日発表される日銀短観が前回よりも悪化が見込まれているといった観測や、昨日の米国失業保険申請件数の
予想外の減少にも、すぐにドル買い円売りで反応したことを見てもこの傾向が伺えます。
一方米「財政の崖」を巡るオバマ大統領とベイナー下院議長との「舌戦」は終わりません。
議長は昨日「大統領は歳出削減を真剣に考えていない」と批判し、両者の交渉が行き詰まっていることを
印象づけています。
オバマ大統領は来週からクリスマス休暇入りするとも伝えられており、年内「合意」への可能性が徐々に
厳しくなってきました。
それでも市場は急転直下、「合意」があるだろうとの楽観的な見方を捨ててはいません。
NY株式市場はこの発言で引けにかけて値を下げていますが、為替市場では「ドル安要因」ではありますが、
ほとんど反応していません。
ドル円は83円67銭まで円安ドル高が進み、約9ヵ月振りの水準を記録し、今年3月15日に記録した
84円18銭が視野に入ってきました。
この時は日銀の予想外の「追加緩和」決定が海外勢を中心に評価され、円売りが急速に進んだ結果
短期間で円安に振れました。
一部には「年内には90円まで円安が進む」といった観測まで出る状況でしたが、その後はFRBが強力な
追加緩和政策に舵を切ったため緩やかなドル安が続き、結局ドルは77円台前半まで下落したことはご承知の通りです。
今回も仮に84円台まで円安が進んでも同じ道をたどるのではないかとの懸念もあります。
しかし今回は3月の状況とは大きく異なります。
政権交代の可能性、追加緩和圧力の増大、貿易赤字の急拡大、あるいは景況感の悪化など「円売り材料」は
国内に目白押しです。
また米国サイドでも、住宅を中心とした緩やかな景気回復、失業率の低下傾向など「ドル高材料」もあります。
世界の機関投資家の見方でも、来年最も投資魅力のある国に米国を挙げています。
「財政の崖」さえ乗り切れれば米国が最も有望な投資対象だとすると、今回の円安傾向は「まだ始まったばかり」
と言えそうです。
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今度の日曜日はいよいよ衆議院選挙です。
今回は新しい政党がぼこぼこ誕生し、話題も多いせいか個人的には非常に興味があります。
果たして投票率はどれくらいになるのでしょうか。
ある新聞では、今回の衆院選は「準決勝」であって、「決勝戦」は来年の
「参院選」だとの指摘がありました。
確かに、自民圧勝でも、参議院で現在のように与野党が「ねじれ」ていれば
安定的な政策運営は難しいということのようです。
良い週末を・・・・。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 12/3 ダドリー・NY連銀総裁 「失業率は依然として、受け入れがたいほど高水準だ」講演で。 ----- 12/5 オバマ大統領 「私以上にこの協議を終わらせたいと望んでいる者はいない。約1週間以内に解決することは可能だ」企業経営者との会合で。 NYダウ82ドル高、ドル高に。 12/6 ドラギ・ECB総裁 「活動の弱さは来年になっても続くと予想される」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドル1.30台半ばから → 1.2950まで下落 12/9 安倍・自民党総裁 「デフレ傾向がさらに強まっていくのであれば、これは上げることはできない」2014年4月の消費税率引き上げについて民放テレビ番組で。 ------ 12/12 バーナンキ・FRB議長 「物価安定という状況で経済活動を促進するのに必要なだけ、緩和的な政政策を維持する」FOMC後の記者会見で。 ------
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



