今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年12月27日(木)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京市場で85円台に乗せた流れを受け、NYでもさらに
    ドル高円安が進み、一時85円73銭まで続伸。連日今年の円最安値を
    更新する展開が続く。安倍内閣の発足を受け、デフレからの脱却への期待感が
    高まったことが背景。
  • ユーロドルは特に材料が無い中、ユーロ円に引っ張られる形でユーロ高が
    進み、1.3254まで上昇。ユーロ円は2011年8月以来となる113円台
    前半まで円安が進行。
  • 株式市場は3日続落。依然として「財政の崖」を巡る懸念が重しとなり、ダウは
    24ドル安。
  • 債券相場は続伸。株安を材料に買い優勢の展開から10年債利回りは小幅に
    低下し1.75%台に。
  • 金は小幅高。原油価格は住宅指標の改善を受け大幅高となり、約2ヵ月振りに
    90ドル台に乗せる。
  • 10月ケース・シラー住宅価格指数 → +4.3%
  • 12月リッチモンド連銀製造業指数 → 5


    ドル/円85.25〜 85.73
    ユーロ/ドル1.3188 〜 1.3254
    ユーロ/円112.62 〜 113.38
    NYダウ−24.49→13,114.59ドル
    GOLD+1.20 →1,660.70ドル
    WTI+2.37 →90.98ドル
    米10年国債−0.023 →1.753%



    本日の注目イベント

    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   12月消費者信頼感指数
    • 米   11月新築住宅は販売件数





    ドル円は当面の上値のメドであった85円台にしっかり乗せています。


    昨日の東京市場の朝方9時過ぎ、84円台後半から85円台に乗せると、NY市場を経由してまる一日、


    85円割れさえも見せていません。


    NY市場では85円73銭まで円安が進み、昨年4月に記録した85円52銭を超えています。





    ドル円は安倍総裁誕生を祝福するかのように円売りが加速し、ついに85円台に乗せました。これまで何度も


    書いてきたように、調整らしい調整がないまま、連日円の安値を更新しています。


    やや想定外の展開だったと認めざるを得ません。


    安倍政権への期待が先行し、政策の実現は正にこれからであるにも関わらず、期待感が相場を押し上げている状況です。


    日経平均株価についても同様で、昨日は150円を超える上昇を見せ、NYダウが「財政の崖」問題への懸念から

    上値が重くもみ合っている状況下でも、日経平均株価は「独歩高」の様相を見せています。


    本日の株価もすでにシカゴ先物市場が高値引けしていることから一段の株高が予想されます。





    オバマ大統領はハワイでのクリスマス休暇を終え、本日27日から再び議会と財政協議を再開する見通しです。


    米財務相省は財務副長官によるメモで「財政の崖」について心配しないよう職員に通達したとブルームバーグは


    報じています。


    それによると、「両党が歩み寄りできない理由はない」、「財政協議の合意が成立しない場合でも、1月2日直後の


    一時解雇や人事関連措置は見込んでいない」など、職員の不安を抑えようとしている様子が伝わってきます。


    見方を変えれば、事態はそれほど緊迫しており、崖からの転落にも配慮しているということです。





    本日27日から欧州勢も休暇明けで本格的に市場に戻ってきます。


    今や為替市場の主役は「円」です。


    欧州危機は不安を残しながらも収束に向かっているようで、ユーロドルのボラティリテーが急低下していることでも


    その傾向は見て取れます。


    ユーロドルでは方向感が見えない一方、主要通貨に対して円を売っておけばひとまず利益は確保できる状況が続いており、


    これが足元の相場の行方を決定していると言えます。





    ドル円はNY市場で85円73銭まで上昇したことで、今後の上値のメドを探るには「月足」を見るしかありません。


    その月足では「52週移動平均線」が86円03銭に位置しており、これがレジスタンスとして機能することが考えられます。


    今朝の経済紙では「87円が次のターゲット」などと、さらに円安を予想するコメントも見られましたが、ここでは


    敢えて「ここからのドルロングには注意が必要」と記述したいと思います。


    今年1年の値幅が10円以内と予想すれば、11月9日の79円06銭からわずか2ヵ月半の間で、6円50銭を超える


    円安が進んだことになります。


    円が買われ過ぎていたとしても、やはりその速度は「スピード違反」と言えると思います。





    今年の営業日も本日を含めて残り3日です。


    86円台が定着する前に「スピード調整」があると考えますが、本日の日経平均株価の動きにも影響されるため、


    株価の動向にも注意が必要です。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    12/3 ダドリー・NY連銀総裁 「失業率は依然として、受け入れがたいほど高水準だ」講演で。 -----
    12/5 オバマ大統領 「私以上にこの協議を終わらせたいと望んでいる者はいない。約1週間以内に解決することは可能だ」企業経営者との会合で。 NYダウ82ドル高、ドル高に。
    12/6 ドラギ・ECB総裁 「活動の弱さは来年になっても続くと予想される」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドル1.30台半ばから → 1.2950まで下落
    12/9 安倍・自民党総裁 「デフレ傾向がさらに強まっていくのであれば、これは上げることはできない」2014年4月の消費税率引き上げについて民放テレビ番組で。   ------  
    12/12 バーナンキ・FRB議長 「物価安定という状況で経済活動を促進するのに必要なだけ、緩和的な政政策を維持する」FOMC後の記者会見で。   ------  

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和