今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2012年12月28日(金)




おはようございます。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は円安の流れが止まらず、NY市場では2年4ヵ月振りとなる
    86円台に乗せる。その後は一旦85円75銭まで下落したものの、円売りの
    勢いは止まらず86円10銭と、この日のドル高値圏で引ける。
  • ユーロドルはイタリアの業況指数が上昇したことを受け続伸して
    始まったものの、対円でドル高が進んだことで売り優勢の展開に。
    1.32台後半から1.32割れ目前まで下落。「財政の崖」回避に
    向け時間が足りないとの米院内総務の発言もユーロ売りを誘った。
  • 株式市場は5日続落で、ダウは1万3100ドル台を割り込む。
    「財政の崖」問題が回避できないとの見方から一時は150ドル近い
    下げを見せたが、下院が30日に審議を再開するとの報に値を戻し
    結局、ダウは前日比18ドル安。
  • 金は小幅に続伸し、原油は利益確定の売りに反落。
  • 新規失業保険申請件数 → 35.0万件
  • 12月消費者信頼感指数 → 65.1
  • 11月新築住宅販売件数 → 37.7万件


    ドル/円85.75〜 86.16
    ユーロ/ドル1.3201 〜 1.3284
    ユーロ/円113.41 〜 114.32
    NYダウ−18.28→13,096.31ドル
    GOLD+3.00 →1,663.70ドル
    WTI−0.11 →90.87ドル
    米10年国債−0.023 →1.730%



    本日の注目イベント

    • 日   11月失業率
    • 日   11月消費者物価指数
    • 日   11月鉱工業生産
    • 仏   仏7−9月GDP(確報値)
    • 米   12月シカゴ購買部協会景気指数
    • 米   11月中古住宅販売成約指数





    ドル円は一月(ひとつき)ほど前に比べると上昇のスピードは緩やかになっていますが、少しづつ、しかも


    確実にドル高円安が進み、昨日の海外市場では2年4ヵ月振りとなる86円台乗せを示現しています。


    2日前に85円台に乗せた後は、一度も85円台を割り込むことなくドル高が進み、今度は「大台」を


    再び替え、86円台です。


    東京市場今年の最後の営業日である本日、今度は86円台を割り込むことなくもう一段上昇するのかどうかに


    注目が集まります。





    足元では市場の主役は「円」です。対ドルやユーロなどでも円売りが活発になっています。


    ユーロ円は昨年8月以来の水準まで上昇し、豪ドル円も今年4月に付けた89円台半ばを回復して


    来ました。


    円安が進んだことで、東京株式市場もこれを好感し年初来高値を更新し、株高を背景にさらに円が売られる


    「為替と株がキャッチボール」をして円安、株高が進んでいる状況です。





    「財政の崖」を巡る協議はいよいよ年内に「合意」できるかどうかの瀬戸際まで来ました。


    リード上院院内総務は、上院本会議で「時間的に見てどうやって解決できるのか分からない」と述べ、


    年内に解決できる可能性が低いことを示唆しています。


    しかし、それでも「合意」に達する可能性が全く無くなったわけではなく、下院は30日にも財政協議を


    再開すると発表しており、民主党のダービン上院議員は、「民主、共和両党の議会首脳が28日にオバマ大統領と


    会談する」と語っています。この会談にはリード民主党上院院内総務とベイナー下院議長も出席する予定になっています。


    年内の「合意」に向け、ギリギリまで交渉が続けられると見えられます。





    年内「合意」の可能性が徐々に無くなってくる状況下でも、市場の見方は「最後には合意できる」と観ているようです。


    NY株式市場は「財政の崖」への転落をやや意識した展開にはなっていますが、その他のマーケットでは


    「合意」を前提に取引が進んでいます。


    為替市場の取引は本日と来週の31日の2日を残していますが、さすがに材料は米国の「財政の崖」問題だけです。


    この問題が急転直下「合意」に達すれば米株式市場が急騰し、もう一段のドル高円安に振れそうですが、「合意」


    を織り込む格好で円安が進んでいるため、その反応には注意が必要です。


    もちろん年内「合意」が完全に無くなれば円高方向への巻き戻しも考えられますが、その場合の反応はやや不透明です。





    76円台まで下落したドル円でしたが、どうやら今年の最後は大幅な「ドル高円安」で幕を閉じそうです。


    仮に86ー87円で越年するようだと、昨年10月31日に記録した75円32銭は「記録的なドルの底値」であった


    可能性が高いと思われます。






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    本年度の「アナリストレポート」は本日が最後です。


    本年もご愛読ありがとうございました。


    来年の皆様の「FX投資」に役立てる情報を配信できる様、本年度以上に努力する所存です。


    来年は1月4日から配信を始めますので、引き続きよろしくお願いいたします。


    皆様良いお年を・・・・。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    12/3 ダドリー・NY連銀総裁 「失業率は依然として、受け入れがたいほど高水準だ」講演で。 -----
    12/5 オバマ大統領 「私以上にこの協議を終わらせたいと望んでいる者はいない。約1週間以内に解決することは可能だ」企業経営者との会合で。 NYダウ82ドル高、ドル高に。
    12/6 ドラギ・ECB総裁 「活動の弱さは来年になっても続くと予想される」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドル1.30台半ばから → 1.2950まで下落
    12/9 安倍・自民党総裁 「デフレ傾向がさらに強まっていくのであれば、これは上げることはできない」2014年4月の消費税率引き上げについて民放テレビ番組で。   ------  
    12/12 バーナンキ・FRB議長 「物価安定という状況で経済活動を促進するのに必要なだけ、緩和的な政政策を維持する」FOMC後の記者会見で。   ------  

    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和