2013年1月4日(金)
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 87円台前半まで上昇したことで利益確定のドル売りに押されて
86円台後半まで下落したドル円は、12月のFOMC議事録で量的緩和策の
見直しが早まる可能性を示したことで再びドル買いが活発となり、87円35銭まで
ドル高円安が進み、ほぼ同水準で引ける。 - ドル高の流れに押され、ユーロドルも下落。1.31台前半から1.30台半ば
までユーロが売られ、約3週間ぶりのドル高水準を記録。 - 株式市場は前日の急騰から一服。利益確定の売りが先行するも底堅い動きが
続き下落幅は限定的。ダウは前日比21ドル安と小幅安に留まる。 - FOMC議事録で「出口戦略」が予想外に早まるのではとの観測から、債券相場は
大幅に下落。10年債利回りは約8ヵ月振りとなる1.91%台まで上昇。 - 金、原油も前日の大幅高から利益確定の売りに押され小幅に下落。
- 12月ADP雇用者数 → +21.5万人
- 新規失業保険申請件数 → 37.2万件
ドル/円 86.77〜 87.35 ユーロ/ドル 1.3047 〜 1.3121 ユーロ/円 113.65 〜 114.21 NYダウ −21.19 〜 13,391.36ドル GOLD −14.20 →1,674.50ドル WTI −0.20 →92.92ドル 米10年国債 +0.090 →1.910%
本日の注目イベント
- 中 中国12月HSBCサービス業PMI
- 独 独12月サービス業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏12月総合景気指数(改訂値)
- 欧 ユーロ圏12月サービス業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏12月消費者物価指数(速報値)
- 米 12月雇用統計
- 米 12月ISM非製造業景況指数
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 イエレン・FRB副議長講演
昨年11月より円安傾向が続いていたドル円は、2日には懸念されていた米国「財政の崖」問題が、
財政赤字削減枠の大枠がまとまらないなど「課題」を残しながらも議会で「合意」したことを受け、円が一段と
売られる展開となりました。
2日には年明け最初の市場であるオセアニアで一時87円36銭までドル高円安が進み、2年5ヵ月振りの円安水準を
記録しています。
また、「崖」への転落を懸念して調整が続いていたNY株式市場でもダウ平均株価が308ドルと急騰し、一気に
1万3400ドル台まで上昇し、ひとまず「財政の崖」回避を好感した格好になっています。
87円台前半まで円安が進んだドル円は、その後86円台後半まで下落しましたが、本日発表される米国12月の
雇用統計を占う上でも重要なADP雇用者数が市場予想を上回ったことから、ドルが主要通貨に対して買われ、
再び87円台前半まで値を戻しています。
ドルは対ユーロでも強含み、ユーロドルは約3週間振りに1.30台半ばまで下落しました。
また、ドル全面高の背景には昨日発表されたFOMC議事録で、複数のメンバーが「金融の安定もしくは
バランスシートの規模を巡る懸念から、昨年よりかなり前の時点で資産購入の縮小なり停止が恐らく
適切になるだろう」と指摘していたことが明らかになったことも挙げられます。
現在FRBは「失業率が6.5%を上回り、物価上昇率が2.5%を超えない限りゼロ金利政策を維持して行く」
と、明確な数値目標を示していますが、この政策変更が「2015年半ば」より早まる可能性が高まっている
と、一部のFOMCメンバーが認識していることで、今後のFOMCではさらに量的緩和の縮小が議論される
ことになりそうです。
ドル円が今朝方には87円台半ばまでさらに円安が進んだことで、この先どこまで上昇するのかが焦点になっています。
昨年10月半ば辺りから始まった今回の「円高修正局面」では、ほとんど「調整らしい調整」が観られていません。
「ドルが下押しされたら買いたい」と考えていた市場参加者たちが、買えないままにドル高が進んだ格好になって
います。
一部の参加者がこの流れに乗り遅れまいと「それでもとにかくドルを買う」といった行動に出たとも考えられますが、
当社の「ディールスコープ」を観る限り、ネットの買いポジションは過去最低水準に留まっており、今回の
円安の流れにはうまく乗れていないことが確認されます。
上述の様に米国では景気回復の足取りがより鮮明になっている一方、日本では昨年12月に発足した「安倍政権」への
期待感が年が明けても継続されています。
日本では「円安」予想を背景に株高が急速に進むとの見方も浮上しており、これが「リスクオン」に繋がり、
低金利の円を売る動きが加速しそうです。
米国では「連邦債務上限問題」が依然解消されておらず懸念が残るものの、米景気回復と安倍政権の「円高阻止」への強い
姿勢を考えると、上下を繰り返しながらも早晩90円という「大きな節目」が見えてくるものと予想しています。
東京市場は本日が今年最初の取引日になりますが、今夜には早くも12月の米雇用統計が発表されます。
市場予想は失業率が7.3%と前回よりも0.1ポイント低めに見ています。
また、非農業部門雇用者数は15万3千人の増加と、こちらは前回の14万6千人より増加を見込んでいます。
既にドル円は87円台半ばまで上昇していることから、仮に上記数字を上回るようだと、88円に届く可能性もでて
きそうです。
反対に結果が予想を大きく下回るようだと、これまで調整が観られなかっただけに、「大幅な調整」が観られるかも
しれません。
いずれしても、年明け最初の本日は大きな値動きが予想されますので注意が必要です。
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響 12/3 ダドリー・NY連銀総裁 「失業率は依然として、受け入れがたいほど高水準だ」講演で。 ----- 12/5 オバマ大統領 「私以上にこの協議を終わらせたいと望んでいる者はいない。約1週間以内に解決することは可能だ」企業経営者との会合で。 NYダウ82ドル高、ドル高に。 12/6 ドラギ・ECB総裁 「活動の弱さは来年になっても続くと予想される」政策金利据え置き決定後の記者会見で。 ユーロドル1.30台半ばから → 1.2950まで下落 12/9 安倍・自民党総裁 「デフレ傾向がさらに強まっていくのであれば、これは上げることはできない」2014年4月の消費税率引き上げについて民放テレビ番組で。 ------ 12/12 バーナンキ・FRB議長 「物価安定という状況で経済活動を促進するのに必要なだけ、緩和的な政政策を維持する」FOMC後の記者会見で。 ------
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What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)
What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)



