今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2013年1月7日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は円売りの流れが継続し、NYでは一時88円48銭まで円安が進む。
    予想通りの雇用統計の結果を受け、材料出尽くしから円が買われ87円台半ばまで
    円高に振れる場面があったものの、株高などを手掛かりに88円台前半まで
    押し戻されて引ける。
  • ユーロドルは1.30の大台を割り込んだが、ユーロ円の買いに値を戻し
    1.30台半ばまで反発。
  • 株式市場は反発。12月の雇用統計が予想通りだったことで安心感から株価は
    上昇。ダウは43ドル高。S&P500は2007年12月以来の高値まで上昇。
  • 債券相場は雇用統計を受け売りが先行し、10年債利回りは一時1.97%台
    まで上昇。ただその後は失業率が7.8%だったことで、買い戻しも入り1.90%
    台まで低下するなど乱高下。
  • 金価格は大幅に下落。量的緩和が予想より早まるとの見方を背景に25ドル安。
    原油は小幅に反発し93ドル台を維持。
  • 12月失業率 → 7.8%
  • 12月非農業部門雇用者数 → 15.5万人
  • 12月ISM非製造業景況指数 → 0.0%


    ドル/円87.60〜 88.48
    ユーロ/ドル1.2998 〜 1.3090
    ユーロ/円114.65 〜 115.18
    NYダウ+43.85 〜 13,435.21ドル
    GOLD−25.70 →1,648.90ドル
    WTI+0.17→93.09ドル
    米10年国債−0.010 →1.900%



    本日の注目イベント

    • 日   12月マネタリーベース
    • 欧   ユーロ圏11月生産者物価指数
    • 欧   バローゾ・欧州委員長講演





    連日「大台替え」を繰り返し円安が進んでいるドル円は、先週末のNY市場で88円台半ばまでさらに円安が進み、


    一時88円48銭を記録しています。


    「調整らしい調整」がないまま円安が進んできており、もし調整があるとすれば米国で最も重要な経済指標である


    雇用統計の結果を受けた後にも観られるかもしれないとの予想をしましたが、今回も「小幅な調整」で、高値からは


    80銭程度円が買われ、これまでと同様な下落幅でした。


    その後は再び円売りが活発となり、88円15近辺で越週しています。





    安倍政権への政策期待や、日銀の追加緩和、あるいは急激な株高など国内要因に加え、米国では3日に発表された


    FOMC議事録で、ゼロ金利政策の解除が予想よりも早まる可能性が指摘されていたことから、米長期金利が上昇し


    ドル高円安に繋がっています。


    米長期金利は先週末のNYでは一時2%に迫る水準まで上昇(価格は下落)し、約8ヵ月振りの水準を記録しました。


    これまで円安が急速に進んだ割には米長期金利が低水準に留まっており、ドル円と米金利の相関性が疑問視されて


    いましたが、米金利が為替に引っ張られる格好で収斂してきたと言えそうです。





    それにしてもドル円の上昇には目を見張るものがあります。


    昨年10月の78円台からほぼ10円円安が進んだことになりますが、ちょうど10月の初めにヘッジファンドなどの


    投機筋は、それまでの「円買いから円売り」にポジションを替えました。


    その後は御承知のように円売りポジションを積み上げ、一時は9万4千枚を超える円売りポジションに傾き、これが


    ドル円を押し上げた要因の一つと観られました。


    しかし、投機筋は9万4千枚をピークにその後は利益を確保したと見られ、3週連続で円売り枚数を減らしています。


    ドルの押し目を待っても買えなかった市場参加者がその後遅ればせながらドル買いに走り、その結果88円台の水準まで


    円安が進んだのではないかと連想できそうです。





    ここまで来るといやでも90円が意識されます。


    ただ、さすがに88円〜90円では調整があると思われます。


    今週11日には政府が「緊急経済対策」を発表し、21日からの日銀決定会合では追加緩和が実施される可能性を


    否定できない状況下では、いずれ90円台を試すことにはなろうと思いますが、やはり短期的には円は売られ過ぎていると

    言わざるを得ません。





    テクニカルで見ても、過熱感を表す「RSI」は日足で12月中旬から「買われ過ぎ」の80を超えたままです。


    今後安倍政権への期待感だけで90円を大きく超えていくとも思えません。


    90円台を安定的に超えるには、政府と日銀が一体となって物価目標を共有する、あるいは昨年12月に続いて


    大胆な「追加緩和」を行うなど、「実際の行動」が必要です。


    ただ、注意したいのは「RSI」や「ストキャスティクス」が買われ過ぎを示していたとしても、「ドルを売れ」とは


    指示していないということです。


    いずれ「調整」があるとしても、ショートポジションのタイミングは難しく、慎重さが要求されます。





    今週から2013年も本格的に始まります。


    先週末に既に「円安・株高」は幕を開けています。


    この流れがどこで「一旦小休止」をするのか、今月は材料がたくさんあることから「調整」が観られることと


    思います。


    豪ドル円が2008年9月以来となる92円台半ばまで上昇しています。


    既に「週足」までのチャーとでは上抜けしており、「月足」でも雲を抜け、「MACD」もゼロの軸を上回ってきました。


    テクニカルで見る限り下落の予兆は見られませんが、対米ドルでは1.03〜1.05のレンジ相場で、特に強含んでいる


    わけでもなく、結局ドル円の円安がそのまま反映されている格好です。


    そのため、ここからさらに上昇すのかどうかは、ドル円が一段と上昇するかどうかにかかっていると言えます。


    こちらも95円を見る前に一旦下落すると予想していますが、どうでしょうか。












    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
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    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


    What's going on ? バックナンバー 2009年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2010年(PDF)

    What's going on ? バックナンバー 2011年(PDF)


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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和